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竜の意地 完全V阻止 3年ぶり勝ち越し!コイを3タテ

2018年9月10日 紙面から

中日-広島 首位広島を相手に同一カード3連勝、タッチを交わす佐藤(左から2人目)らドラゴンズナイン(高岡辰伍撮影)=ナゴヤドームで

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 竜の負けじ魂が、満員のナゴヤドームで輝いた。リーグ最下位の中日が、3連覇目前の広島に同一カード3連勝。今季の対戦成績を13勝11敗とし、3年ぶりの勝ち越しを決めた。9回は佐藤優投手(25)が2死満塁のピンチを切り抜け、1点差で連日のセーブ。やっと形ができ、4連勝で残り15試合。難敵に勝ち越した勢いを、逆転Aクラスへの力にしたい。

 ヒヤヒヤの展開を何とか締めた。筋書きのないドラマチックな9回の攻防。「攻める気持ちは忘れず、腕だけはしっかり振ろうと思っていた。大島さんがよく捕ってくれて助かりました」。竜党はもちろん、大ピンチをしのいだ佐藤が最も胸をなで下ろした。

 前日のように一筋縄ではいかなかった。1点リードの9回に登板した8日の広島戦(ナゴヤドーム)では三者凡退で乗り切った。この日も同じ条件でマウンドへ。簡単に2死を取ると、まさかの展開が待っていた。

 直前まで20打席無安打の菊池に左前打を許すと、丸の打球は佐藤の胸元へ。投ゴロでゲームセット…と思いきや、グラブをはじいて中前へ転がった。さらに鈴木を歩かせ塁が埋まった。「(球を)置きにいくことだけは絶対ダメ」。そう自分に言い聞かせた。西川に初球をとらえられたが、前進守備から懸命に戻った大島の好守備もあり、中飛に打ち取った。肝を冷やした9回に「もう慣れています」と森監督。2試合連続で1点差を逃げ切ってのセーブはチームで今季初となった。

 先輩の言葉をかみしめながら腕を振る。ノートに書き記したのは吉見の金言だ。「意図を感じられない。意図を持って投げなさい」。今季のある試合で逆球が続いた時に指摘された。打者を打ち取るため一球一球、どういう球を投げ込めばいいか。今まで以上に考えを巡らせるようになった。9回を任される経験に加え「先輩たちのアドバイスもあってすごく勉強になっている」とうなずく。

 

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