こんにちは、ほそいあやです。
中国・西安の日常食に、「ロージャーモー(肉挟馍)」というハンバーガーのようなサンドイッチのような食べ物があります。日本では食べられるお店は少なく、本国でもまだまだレアなB級グルメなのですが、結論からいうとコレがめちゃめちゃ美味しかったのです……!
2018年春、ロージャーモーの専門店が秋葉原(最寄りは銀座線の末広町)にオープンしました。 MOOGA(モーガ)というかわいらしいお店です。 お洒落なファーストフード店という感じですね。
ロージャーモーともうひとつ、このうどんみたいなやつ。
これは涼皮(リャンピー)といって同じく西安のソウルフードです。このセットが最強らしいので、こちらを注文してみたいと思います!
まず、入ってすぐのレジで注文をする形式。ちなみにベビーカー入店OKです。
ロージャーモーを挟んでいるパンは、ふわふわタイプ(ふわふわモーガ)と表面カリッとタイプ(白吉餅モーガ)の2種類から選びます。現地ではカリッとタイプが一般的とのことで白吉餅にしました。
セットのリャンピーは、小麦粉か米粉かを選びます。小麦粉はもちもち、米粉はやわらかめとのこと。きしめんみたいな見た目に惹かれて小麦粉を選んでみました。
ふと見ると、カウンター席にはAndroidとiPhoneの端子つきケーブルが常備されている。優しい〜〜。
「おまちどう、僕の父さんです!」
かわいければかわいいほど哀れな共食いキャラ。
豚さんにアフレコをしてるうちにあっという間に運ばれてきたモーガセット。ドリンク付で950円。男性でもお腹いっぱいになれそうなボリュームです。
ホロホロ豚バラ肉がたっぷり挟まったロージャーモー
ロージャーモーの「モー」はこのパンのことなのですが、肉を挟む以外にも普通に主食として色んな使われ方をする、こちらでいう食パンのような存在だそうです。中でもモーに豚肉を挟んだロージャーモーは最もポピュラーな食べ物。現地では路上でも売られているみたいですよ。
このお店ではレタス、チーズ、パクチー等のトッピングもできますが、基本の具は肉のみという潔いハンバーガーであります。食べてみると、これは肉以外何も要らないわということがわかります。
豚バラ肉の赤身と脂身をちょうどよく合わせたものを30種類のスパイスで数時間かけて煮込み、さらに一日寝かせたというんですから、美味しくないわけないんです。
お店の鉄板で焼かれてすぐに提供されるモーは、表面カリカリ中もちもち。うっすらと小麦粉の甘みがあってこれだけでも絶対おいしい!
でもやっぱり主役は肉。ていねいにほぐされた、ホロホロの口当たり……じゅわっとした旨みがほとばしる! しかもめっちゃたっぷり挟まってる……これで400円とは。この店ウチの隣にほしい。
そういえばこれ、何かに似てると思ったんだけど、今流行りのプルドポークだ。
プルドポークはフォークでほぐされた繊維状の豚肉なので、見た目も似ています。ロージャーモーは当然ながらうっすらと中華系のスパイスの味がして、豚の角煮を彷彿とさせます。
それにしても西安って路上でこんなうまいもの売ってるのか。行かねばならぬか。
リャンピーの酸っぱ辛さは食べる人を虜にする
リャンピーは食べる前は、失礼ながら「なんか辛いタレのかかったうどん」くらいにしか思ってなかったのですが、まず驚くのが麺のつるつるもちもち感。そこに絡む酸っぱ辛いタレなんですけど、唐辛子や山椒のスパイス、そしてニンニクがガンガンきいていて相当な存在感があるのです。刀削麺のスープを濃くした感じ。
パンみたいなのが入ってるなと思ったら、目の粗い高野豆腐のようなものでした。これがタレを吸ってうま〜〜。
タレにロージャーモーをつけて食べるのもうま〜〜。 ぜひセットをどうぞ。
しびれる辛さがくせになる、具だくさんの麻辣米線
米の麺も気になったので、麻辣米線(マーラーべいせん)を頼んでみた。 びっくりしたのが具の充実ぶり。きのこもたっぷりで、エビや貝柱もごろごろ入っていた。そして粗めに割いたあの豚バラ肉も乗っているよ。
辛さはピリ辛→普通→大辛→激辛の4段階から選びます。大辛にしようとしたら普通でもけっこう辛いという人が多いと言われたので、普通と大辛の間にしてもらいました。辛党の私にも満足の辛さで吹き出す汗が心地よい。
この米の麺、小麦粉と変わらないつるつるさだ。のどごしがたまらなくスムーズなんだけど、それを邪魔する辛さ(笑)。でもこれがくせになるのよ。
麻辣系の料理を愛する私にとって、ここの麻辣米線は思い出に残るものとなりました。次回は大辛をパクチー増しで食べてみようっと。
このお店はお酒も飲めますよ。夜は酒場としても利用可能。もちろん昼飲みもできます。
以上、秋葉原「MOOGA」でした。
店の前のロージャーモーの看板を見てもわからない人が殆どだと思うけど、西安のB級グルメというニッチな食べ物を出すとは思えないほど入りやすい雰囲気のお店だし、食べてみればそりゃもう美味しいし、きっと今後どんどん人気が出て行列になるんだろうなあ。テイクアウトもできるので、ケバブと並ぶアキバの買い食いグルメとなる日も近いかもしれませんね。
紹介したお店
MOOGA
住所:東京都千代田区外神田3-7-8 インタスビル1階
TEL:03-3527-1689
営業時間:11:00~22:00
著者プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ:http://seiten4go.com/
Twitter:https://twitter.com/hosoi/