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異世界で交換日記してた元女勇者レベル99が、リアルで彼女になりました。 作者:SchwarzeKatze

リノンの試験

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リノンの苦手教科

「う~ん…ユウスケ…。」


私は夢を見ていた。

なんだか…とっても幸せな夢。

ユウスケが近寄ってきて、体を抱き寄せて…。


「ユウスケ…ここでそんな…。」

「リノン~!朝よ~!」


あ、お母さんの声だ。

私は布団から起き上がり、返事をする。


「は~い、今起きます!」

「今日は試験の日だから、服は…そうね、

こっちに来た時の服なんてどうかしら?」

「わかりました。」


私は、むこうでお世話になっていた、「しとやかなドレス」を

装備…もとい、に、着替える。


「おはようございます!」

「食事の準備ができてるわよ。

そうだ、ユウスケも起こしてきてくれない?」

「わかりました。」


私はそういうと、ユウスケの部屋に向かう。

今日も…こっそり入ってみようかな?


「!?」

「きゃ!!」


ユウスケは着替え中だった。

私は慌てってドアを閉める。


「頼むから、ノックして!!」

「わ、わかった!!」


一瞬だったけど…ユウスケの着替え姿、見ちゃった…。

忘れようとしても、目に焼き付いて…。

…いいや、大事にしとこ…。


「…お待たせ…。ノックはしようね?」

「うん…。」


ユウスケに軽く怒られる。

…いいじゃん、見たって減るもんじゃないし…。

私たちは一緒に食卓に着く。


「「いただきます!」」

「今日はリノンの試験だね。

勉強は順調かい?」

「はい、今日図書館で仕上げます。」

「じゃあ、頑張ってね。」


お父さんにそう言われ、私は今日の意気込みを伝える。

絶対に受かって、ユウスケと同じ学校に行くの!


「合否は明日発表だから。

それ次第で、新学期の準備するからね。」

「わかりました。

ありがとうございます。」


お父さんにお礼をする。

…何としても受からなきゃ…。


「「ごちそうさまでした。」」


ご飯を食べ終わり、私とユウスケは図書館に行く準備を始める。


「気を付けて行ってきてね!」

「わかりました。行ってきます!」

「行ってきます。」


私はユウスケの手を取り、図書館に向かった。


「今日は午後から試験だから、

ご飯食べる時間も作らなきゃね。」

「うん、わかった!」


午後からの試験かぁ…緊張してきた。


「リノンはどの教科が苦手?

聞いたところだと、5教科の試験らしいけど…。」

「現代社会かな…。

覚えることたくさんあって…。」


…そうなのよね…。

他の教科…数学は何とかなったし、国語は変わらないからわかるとして…。

英語はなんとなくで叩き込んで、科学もむこうと変わらなかったから…。

…こっちの世界が書かれてる現代社会なのよね…問題は…。


「…現代社会は簡単なところだけ覚えて、

他の教科に集中しようか?」

「うん、それがいいかも…。」

「それにしても、なんで英語は大丈夫なの?」

「むこうでも古代文字とか読んでたから、それに似てるかも?」


ユウスケは少々困惑したような表情を見せる。


「古代文字?」

「うん、そうだよ?

ダンジョン攻略する時によく読んでたから。」


そして、私たちは図書館に入っていった。


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