沖縄知事選、玉城デニー氏が立候補検討 オール沖縄確認、というニュースが流れています。
 
 亡くなった翁長沖縄県知事は、自身の後継に関して遺言ともいえる録音を残しておかれました、どこまでも用意周到な方です。

 そこには呉屋守将氏(69)と玉城デニー衆院議員(58)のお2人の名前があって、年齢的にどうかというところがある呉屋氏は固辞されたので、玉城デニー氏に決まりそうな情勢になっています。

 玉城デニー氏は父親がアメリカ兵で、父親が帰国したあと生まれたので父親の顔を御存知なく母子家庭でお育ちになりました。

 翁長氏は、元自民党であったにも関わらず中国系だというデマに苦しめられましたが、玉城デニー氏は父親がネトウヨが神のように崇める在日米軍であり、顔立ちも下のようですから、凡人はこれでは中国人認定も在日コリアン認定も出来ないと思ってしまいますが、現実はそんなものではありません。

 鳩山由紀夫氏韓国人認定の法則があります。鳩山氏は三代目の世襲議員であり、弟の鳩山邦夫氏は自民党の国会議員ですから、鳩山由紀夫氏だけを韓国人に仕立て上げるのは無理だと世間は考えていたら、ネトウヨは、鳩山由紀夫氏は鳩山威一郎氏が韓国人の妾に産ませた子であるから韓国人だ、母親の祖国に日本を売り渡すために政治家になったのだと主張しました。

 これによって、自民党議員の鳩山一郎氏、鳩山威一郎氏、鳩山邦夫氏の親族は日本人のままで鳩山由紀夫氏だけを韓国人にすることに成功し、政治的な立場は国籍で決まるとする自分たちの説を、ネトウヨは維持することに成功しました。

 父親がアメリカ兵だと分かっていても、母親に関して、在日韓国人とか中国系とか言えば、この顔でも韓国人認定や中国人認定は可能です。

 ネトウヨには蓮舫氏工作員認定の法則もあります。蓮舫氏は日台ハーフでした、確率から言えば日本側に立つ可能性と台湾側に立つ可能性は半分半分のはずですが、ネトウヨは中国人の血が入っているのだから中国の工作員だと決めつけました。

 ハーフの場合には、その人は必ず反日国家の側に立ち日本の側には立たないとネトウヨは決めているわけで、如何に日本が魅力のない、選ぶ余地がない純粋日本人しか支持しない国であるかをネトウヨは認めていることになるのですが、とにかくハーフは反日国家の側になると決めています。

 この二つの法則を用いれば、母親が中国系だから沖縄を日本に売り渡すために県知事になろうとしていると非難することが可能ですし、母親はもとも中国の工作員で機密情報を取るためにアメリカ兵に近づいたのだ、今でも母親の命令でスパイをやっていると言うことも可能です。

 玉城デニー氏が中国人とは程遠い顔立ちであっても、中国系だからとすることは可能であり、血筋によって政治的な立場が決まるという自分たちの説を維持しつつ、玉城デニー氏が中国のために働いていると非難することも可能になって来ます。

 ネトウヨのこの種の論法は恐ろしいものがあると思います。ネトウヨは、政治的な立場は血筋で決まるとした上で、政治家の血筋を自由自在に決めてしまう力を手に入れているのです。
 



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