こんばんは。
コツメの母さん。です。
突然ですが、時々思います。
ピヨ姐やコツメちゃんを何百回と叱ってきたけれど、
はたして私の思いは子どもの心に伝わっているだろうか?
ということ。
おそらく
ほぼ、伝わってない気がします…( ;∀;)
そんなことを考えていると、自分の子供の頃のことを思い出します。
私は母が激務の仕事人だったため、ほぼ放任で育ちました。
なのでばれたら怒られそうなこともたくさんあったと思うのですが、見つかることがなかったのかあまり叱られることがありませんでした。
むしろ、幼稚な母親に私は
「もう少しお母さんらしくしっかりしてほしい。」
と思っていたくらいです。でもだまっていました。
いつも忙しそうに働いていたからです。
そんな私が印象に残っている母親に怒られたことがありました。
私がまだ小学4年生くらいだったと思います。
私は弟といっしょにピアノを習っていました。
ピアノ教室は母の職場の同僚のお家で、同僚の親戚が先生でした。
先生は教室のために親戚のお家を使っていたのです。
土曜日の夕方、いつものようにピアノへ行くと、出迎えた母の同僚(40才くらいのおばさん)が私にこう言いました。
「コツメの母ちゃん、この前お母さんからお中元をいただいたんだけど、ピアノが終わったらお中元のお返しを持って帰ってお母さんに渡してもらえる?」
それはカルピスの詰め合わせでした。
「はい。」
と言って私はいつものように漫画を読みながら弟のレッスンを待ち、30分自分のレッスンをしていつものように弟をつれて帰りました。
カルピスの詰め合わせを忘れて…。
ピアノの帰りはお楽しみの駄菓子屋タイムです。母がピアノに行くときは私と弟に100円ずつくれるのがお約束でした。
帰り道に弟と駄菓子屋に寄り、100円をきっちり上手に使って帰るのがとても幸せでした。
土曜日だし、家に帰ったらまんが日本昔話をみて、あばれはっちゃくかクイズダービーを見て、駄菓子屋で買って残しておいたお菓子を食べながらひょうきん族をみて明日は日曜日だ〜!
こんなことが一番の幸せでしたね…。
ところが家に帰り、しばらくした時、私はカルピスを持ち帰ることを忘れておばさんの家に置いて来てしまったことを思い出したのです。
私は母に
「お母さん。おばさんからお中元のお返しをもらったんだけど、持って帰るのを忘れちゃった。」
と言いました。
すると母が猛烈に怒り始めたのです。
私はそんなに怒られるなんて思わなかったのでびっくりしました。
「コツメの母ちゃん、それはとても失礼なことだよ!せっかくお返しをしたいと思って買いに行ってくださったものを置いて帰るなんて忘れたとはいえ本当に許されることじゃない!」
その時初めて私は
確かにせっかくあげたものを置いて行かれたらきっと悲しい。
と思ったのです。
そこで初めて本当に悪いことをしちゃったんだと思ったのです。
母は
「今から取りに行って来なさい。」
と言いました。
夕方です。
私の家からおばちゃんの家は1.5キロあり、子どもの足では30分かかります。
往復3キロです。
しかもさっき帰って来たばかり。
でも私は家を飛び出してもう夕方で薄暗い道を走りました。
そしておばちゃんの家のインターホンを押し、ごめんなさいと言ってからカルピスの詰め合わせを持って帰りました。
家に帰ると母はもう怒っていませんでした。
この一件は強烈にこころに残っています。
きっと予想外に母親が怒ったことでびっくりしたのと、自分がいかに失礼なことをしたかということをわかっていなかったという恥ずかしさと申し訳ない気持ちがストレートに心に入って来たのでしょう。
強烈な印象として記憶に残りました。
これが私が忘れられない母から叱られた思い出です。
あれから何十年も経つけれど、私の娘たちはこうして
『あぁ、悪かったなぁ。こういうことはしちゃいけないなぁ。』
と思ってくれることってあるのでしょうか。
人様からなにかいただいた時に感謝できる人間になっているのかなあ
と思うことがあります。
ピヨ姐もコツメちゃんも
「ありがとう」ってすぐ言えなかったり、せっかく買ってあげたものをぞんざいに扱うところがあるのです。
そういう場面を目にした時、カルピスのことを思い出す私です。
全然話は変わりますが、
アメリカでもカルピスを買うことができるのですが、
「CALPIS カルピス」ではなく「CALPICO カルピコ」になっています。
カルピスという音が英語だと
カル→カウ(牛)
ピス→オシッコ
「牛のオシッコ」に聞こえるからだそうです。
牛のオシッコなんて飲みたくないですよね…。
それでカルピコに変えたのだそうです。
コツメの母さん。でした!