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■暴風雨に飛ばされた車の見せた弱点
先日の台風21号で吹き荒れた暴風により、飛ばされる車を映像で見た。駐車場に並べられていた車が風速60m近い風にあおられ、転倒したり、転がって吹き寄せられる様を、現実に見せられたのだ。
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その中で、やはり風に弱いクルマは「箱型」だった。トラック、ミニバンなどの「箱型」、そして次に「軽い」クルマは、やはり強風の吹く日は乗らないようにすることだ。当たり前だが、こうして見せつけられると、空気抵抗に強いのはスポーツカーなどの「ワイドロー」なのだと感じる。
もう一つ気になるのは、転倒した車の潰れ方が案外重症なのを感じた。転倒するスピードはさほどのことはないようで、例えば、自走していて衝突するスピードと比較すれば微々たるものと思った。しかし、強風で転がった車は、ほとんど例外なく運転席窓ガラスは割れ、中に運転手がいたら怪我をするのではないだろうか。
特に目立つのは、Aピラーと運転席窓ガラスの損傷で、顔に怪我をするのではと心配になる。Bピラーについては、やはりかなり丈夫なようで、Bピラー自身まで損壊しているクルマは少なかったようだ。ロールバーの役割を果たしていたのだと推測する。
つまり、横転事故では、Bピラーで乗員を守る考え方が正しいことが分かってくる。そうすると、ロードスターはどうなるのだろうか?一時期オープンカーが販売禁止になったり、Bピラーのないハードトップが避けられてきたのは正しい判断であると感じる。ベンツのSLはオープンカー禁止の動きに対して、横転すると一瞬で立ち上がるロールバーを付けて見せた。マツダ・ロードスターは、この点の安全対策を教えてほしいものだ。
マツダ・ロードスターのカタログではシートの後ろにロールバーを設けている。これで転倒時の致命傷を防ぐサポートは出来るのだろうが、多くの運転手はレーサーのように慣れていないと、転倒している自分の姿勢から、無意識に手を出してしまうのだ。そのため、BMWのトレーニングスクールでドリフト走行を練習する際には、窓を必ず閉めるように指示を受けた。
また今回の風による被害のように、オープンカーではAピラーは、ほとんど役に立たず、ロールバーよりも前の乗員の保護は、やはり手薄であると見える。A・B・Cピラー間の縦のロールバーなど、乗員の居住スペースを保護する考え方を、進めたほうが良いのであろう。何しろ風による転倒の際のスピードは低いはずで、転がってしまったくらいは、耐えてほしいと感じた。(kenzoogata)
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