前橋市の大学4年生の女性(22)の腹を包丁で刺し、殺害しようとしたとして、群馬県警前橋署は10日、殺人未遂の疑いで、同県高崎市金古町の会社員、武石敦志容疑者(24)を逮捕した。

 調べに対し、「やっていないのでよくわからない」と容疑を否認している。同署は2人の間にトラブルがあったかなどを調べている。

 逮捕容疑は9日午後2時45分ごろ、前橋市内の路上に止めた自身の乗用車内で、助手席に座っていた女性の腹を刃渡り約17センチの文化包丁で刺し、殺害しようとしたとしている。女性は車外へ逃げ出したが、全治5日の軽傷を負った。

 前橋署によると、女性は飲食店でアルバイトをしており、1月ごろ、客として訪れた武石容疑者と知り合ったという。

 2人はドライブ中で、武石容疑者は助手席のダッシュボードから包丁を取り出して、女性を刺したという。女性が9日午後9時半ごろ、前橋東署に「知人の男性に腹を少し刺された」と相談し、発覚した。