2018年9月11日 06:00
何かとネットで非難の対象となる、被災地に千羽鶴を送る行為。これらに関するツイートを9カ月に渡って調べたところ、実際にそれらのアクションを起こしている人ではなく、存在しないそれらの行為に対する注意喚起ばかりだったという調査結果が明らかになった。
これはTwitterユーザの逢瀬じゅりゅー皇(@zyuryu_)さんが行った調査で、Twitter上で「千羽鶴」というワードを含むツイートを9カ月間チェックしたところ、千羽鶴を送ることはよくない、という趣旨のツイートがほとんどだったというもの。つまり、実在する誰かが千羽鶴を送ろうとしていることに対する注意喚起ではなく、一方的に主張を行っているものばかりだったというわけだ。調査対象はあくまでTwitter上だけであるため、そこにひっかからないところで積極的に行われていたり、あるいはTwitter上では声を潜めているだけという可能性もあるが、送る側だけでなく送られる側のツイートも存在していないという事実は、一定の裏付けになっているようにも見える。ちなみに調査者は「『千羽鶴を送らないでください』とツイッターに書く行為を批判するつもりは微塵もなく(略)さも『対象』が存在するかのように『攻撃的に千羽鶴を送る人批判する方』の感情の源に興味がある」と、今回の調査を行った真意について説明している。この件に関する調査者ご本人を含むさまざまな考察は、Togetterのまとめに詳しい。
- 「千羽鶴」という単語を9ヶ月全件監視し続けて気づいたこと「自分より劣った他者を蔑むことで得られる感情があるのかもしれない」(Togetter)
https://togetter.com/li/1265265 - 被災地に千羽鶴を贈ってしまう人はどこにいるのか(BLOGOS)
http://blogos.com/article/311127/