どこでもSteamゲームがプレイできる「SMACH Z」が日本に上陸、東京ゲームショウ2018に出展予定
Steamboy発表から、はや4年
どこでもPCゲームができるゲーム用携帯パソコンの新製品「SMACH Z」が、千葉の幕張メッセで開催されるTOKYO GAME SHOW(9月20日〜23日)に出展されます。
SMACH Zは、海外クラウドファンディングサービスKickstarterで、1203人から6100万円以上の支援を受けてプロジェクト成功となったもの。資金調達が成功して以降、製品内容の精査および開発が着々と行われ、満を持して日本上陸を発表したと報じられています。
SMACH Zは、元をたどれば2014年に発表された携帯PCゲーム機「Steamboy」が原点です。ゲーム配信サービスSteam専用のゲーム機をめざす「Steam Machine」規格に則った製品として2015年発売を目指していましたが、その後「SMACH」に改名したいきさつがあります。
本製品はAMDの組み込み向けプロセッサ「RYZEN EMBEDDED V1000」を搭載し、フルHDのディスプレイは1080pのタッチスクリーンです。正確できれいな色、高輝度、大きなコントラスト比、広い視野角を誇るとのこと。
さらに様々なPCゲームの操作に対応できるよう、コントローラー部分は自由度の高いカスタマイズが可能です。Steamboy時代からの「ValveのSteam Machineコントローラーで大きな画面を挟み込んだ」ような基本形は変りませんが、イメージ写真ではタッチパッドを4つのボタンに交換した姿も披露しています。
リソースが節約されがちな携帯ゲーム機では3D処理などのパワーが懸念されますが、開発元のSMACHは『ダークソウルⅢ』や『ウィッチャー3』、『GTAV』といったタイトルを動作させたYouTube映像を公開し、多くのタイトルが快適にプレイできることをアピールしています。
ゲーム機も、ソフトなければただの箱。対応タイトルの数に直結する搭載OSが気になるところですが、公式サイトではBTOでSMACH OS(Linuxベースのゲーム専用OS)とWindows 10 Homeを選択可能なことが確認できます。
SMACH OSはゲーム向けにカスタマイズされたOSながら、以前はLinuxに対応したSteamのゲームタイトル数はWindows向けよりもはるかに貧弱でした。しかし、ValveがSteam Playの機能強化を発表したことで、LinuxユーザーもWindows用タイトルの一部がインストールおよびプレイ可能に。SMACH Zの日本上陸も、こうしたプレイ環境の改善が後押ししたのかもしれません。
3Dゲームを不満なく遊べるパワー、外出中でもSteamゲームを遊べるポータビリティ、そしてデスクトップPCでできることはすべて可能な柔軟性。3つの強みを備えたSMACH Zは、TOKYO GAME SHOW2018にて、2つのブース(メインブースの2ホール、サブブースの9ホール)で展開される予定です。