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BTS(防弾少年団)はなぜ世界を制圧できたのか?

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UNIVERSAL MUSIC JAPANホームページより

 BTS(防弾少年団)の最新アルバム『LOVE YOURSELF 結‘Answer’』が、アメリカのビルボードアルバムチャート(9月2日付)で初登場1位を獲得した。

 BTS(防弾少年団)は今年5月にも『LOVE YOURSELF 轉‘Tear’』がアルバムチャートで1位を獲得。英語以外の言葉で歌われたアルバムとしてはイル・ディーボ『アンコール』以来12年ぶりの快挙として大きく報じられたばかりだ。

 『LOVE YOURSELF 結‘Answer’』のタイトル曲である「IDOL」は、ミュージックビデオが8月24日(韓国時間)に公開されるやいなや、24時間で4500万回の再生回数を記録。これはテイラー・スウィフトが「Look What Make You Me Do」で記録していた4320万回を大きく上回り、YouTube公開後24時間の再生回数で世界一を記録した。

 この「IDOL」は<You can call me artist/You can call me idol><I don’t care/I’m proud of it>と歌い、ヒップホップ・R&BグループであるとともにアイドルでもあるBTSの複雑な立ち位置を改めて確認するような内容となっている。

 ファンにはよく知られている通り、BTSはもともとアイドルとして結成されたグループではない。JYPエンターテインメントで作曲家としてキャリアを積んでいたプロデューサーのパン・シヒョク氏によって企画されたヒップホップグループのプロジェクトとして始まっている。

 所属事務所も、SMエンターテインメント(東方神起、少女時代、EXO、Red Velvetなど)、YGエンターテインメント(BIGBANG、2NE1、BLACKPINK、iKONなど)、JYPエンターテインメント(2PM、TWICEなど)といった大手事務所ではなく、パン・シヒョク氏が設立したビックヒットエンターテインメントからデビューしている。

 そういった経緯もあり、BTSのメンバーは作詞・作曲・振り付けなどのクリエイティブにも積極的に関わっている(BIGBANGを始めとしてこのようなパターンはK-POPには珍しくないが)。

 そして、彼らが歌う楽曲の内容も、「ボーイミーツガール」なラブソングなどのいわゆるアイドル楽曲の類型を逸脱し、メンタルヘルスの問題や、貧困・雇用など、まさに若者世代が直面している社会問題に踏み込むこともある。

「防弾少年団」というグループ名には「10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守り抜く」という意味合いが込められているが、そのコンセプトを貫徹しているともいえる。

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