やっていき手の@hotchemiです。
現在、新気鋭podcast集団yatteiki.fm様との協賛企画が絶賛進行中です。Ep55, 56の感想を#yatteikifmハッシュタグをつけてツイートすると抽選で30名様にオリジナルボールペンをプレゼントという事ですので是非是非感想をツイート頂ければと思います!
今回は、何故我々がPodcastに広告スポンサーをしたのか、実際の効果はどうだったのか、社内でどの様な議論が行われたのか等についてお話できればと思います。
Podcastというメディア
2013年にrebuild.fmが登場して以来、日本におけるソフトウェア開発者向けメディアとしてのpodcastは着々とその存在感を増しているように思われます。Qiitaに良い日本語Tech系Podcastのまとめがありますが、数にして70以上、特定の技術領域に特化しているものもあれば、Frontend Lunch By Hatena Frontendやmercan.fmなど企業主導のpodcastも存在しており多種多様なコンテンツが日々生産されています。
また、元々活発であった英語圏では更に多用な活用のされ方をしており、例えばTech Giantの一角であるMicrosoftはMicrosoft Research PodcastというResearchチーム専用のpodcastを持っており先進的な知見を発信する場として活用しています。更に最近ではCTOのKevin Scottが自分でpodcastを立ち上げ社内の著名エンジニアと話をするという事までやっており力の入れようが伺えます(001でTypeScriptのcore developerであるAnders Hejlsbergが出てきます!)。
また、Podcastという音声メディアが持つ性質の中で、広告媒体として考えた場合に注目すべき観点があると考えています。
- 他媒体よりもリテンション率が高くなりうる
- 編集された文章やコンテンツよりも情報量が多い
スポンサーに踏み切った理由
その様なメディアであるpodcastに弊社がスポンサーをした狙いとしては大きく以下の様なものがありました。
- AIDCAメンタルモデルのA/I層の活性化
- Quipperでは採用活動の施策を考える上でAIDCA メンタルモデルに効く施策の優先度を高く考えていました。そんな中上記の性質を持ち、しかもリスナー層が多岐に渡るyatteiki.fmにアプローチする事は効果的なのではないかと考えました。
- Podcastのスポンサーはブルーオーシャン
- 英語圏ではスポンサーは既に一般的なものとなっていますが日本語圏ではまだまだ浸透していない為他社との差別化が図れるのではないかと考えました。
効果はどうだったのか
Podcastの広告出稿で難しい事の一つがどうやって効果を測定するのか?という事です。
podcastのコンテンツというのは単純にどこかのサーバにhostされたmp3ファイルである為、実際にどれくらいのユーザーが聞いているか、広告をskipしているか否かなどの統計情報を取る事が非常に困難です。iOS10からApple公式のpodcastアプリを使っているユーザーの統計情報を取る事ができるようになりましたが、3rd partyアプリのユーザーやAndroid、Web経由でのリスナーの情報は未だに取ることができません。
今回我々は、シンプルに採用サイトへの流入(Google Analyticsで測定)とSNS(Twitter上)でどれくらい反響があったかというシンプルな2点にKPIを絞りました。
流入に関しては下図の通りあわや流入1位、反響に関してはこちらのリンクからご覧頂けるように多数の感想を頂いており今回のスポンサーは十分にペイしたという事ができると思います。
おまけ: 提案~承認まで
ちなみに、Quipperではこういった採用施策なども全てGitHubのissue上で提案、議論が行われます。ここではその一部をお見せします。
提案の様子です
議論・承認の様子です
終わりに
本稿ではPodcastのスポンサーやその効果測定についての知見を共有させて頂きました。
今回書いた事は言ってみれば社内でどうお金を動かしていくかという事なのですが、その前段として私がpodcastそしてyatteiki.fmの一ファンである事が一番の原動力となったいう事は付け加えておきたいと思います。
また、yatteiki.fmの@itopoidさんには今回の企画の提案~進行を圧倒的にリードして頂き、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
Quipperでは、地球上のやっていき濃度を上昇させる仲間を募集しています。