ユーザーの情報を外部のサーバーに送信していた「Trend Micro, Inc.」のDr.シリーズのアプリがMac App Storeから消える。

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 ユーザーの情報を外部のサーバーに送信していたTrend MicroのDr.シリーズのアプリがMac App Storeから消えています。詳細は以下から。

Dr. Unarchiver

 先週末からMac App Storeで公開されている”Trend Micro, Inc.”のアンチウィルスアプリ”Dr. Antivirus”や、JUNKファイル削除アプリ”Dr. Cleaner”、そしてなぜかアーカイブユーティリティ”Dr. Unarchiver”がユーザーのブラウザ履歴やインストールされたアプリの情報などを集めて外部のサーバーに送信していたことがPrivacy1stさんやMalwarebytesのThomas Reedさん、9to5MacのGuilherme Ramboさんらによって明らかになりましたが、これらDr.シリーズのアプリがMac App Storeから消えたようです。

 アプリが消え出したのはMalwarebytesが記事を公開した現地時間の2018年09月08日頃からで、9to5Macが記事を公開した後は日本のMac App Storeでは当初5つあったアプリが現在はライトクリーナー(有料)のみとなっており、アメリカのStoreでは11個あったアプリが”App Uninstall”と”Dr. Wi-Fi”、”Network Scan”という3つのユーティリティアプリのみとなっています。

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 Trend Micro, Inc.が自主的にアプリを取り下げたのか、Appleが削除したのかは不明ですが、まだ公式サイトも残っているので、またそのうち戻ってくるかもしれません。

残っているアプリの販売元は”Trend Micro, Incorporated”なので開発者が別のようです。

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追記

 また、これらのアプリは常にMac App Store上位に位置していましたが、これはiOSのApp Store界隈でよくやられている偽のカスタマー評価やレビューによるブースト(水増し)があったからのようです。

追記2

 また、「Mac App Storeで”Dr. Hogehoge”を公開している“Trend Micro, Inc.”はセキュリティ企業として有名なTrend Microとは関係のない個人ではないのか?」という質問を頂いていますが、Dr. CleanerのWebサイトは以下の“trendmicro.com”ドメイン上で運営されているため(気になる方はWhoisでdrcleaner.comを検索してみてください)、

appletuner.trendmicro.com

Trend Microがドメイン名ハイジャックやサーバーのハッキングなどをされていない限り、このアプリとTrend Microは何かしらの関係があると思います。(アプリが外注だったりする場合もあるので、Trend Microの社員さんが関わっているかは分かりません)

コメント

  1. 匿名 より:

    汚ねえストアだ

  2. 匿名 より:

    DR.Cleanerは、問題提示時直前に公開された3.7.6から、3.7.7のバージョンで再公開されているようです(現在AppleStoreよりDLできます)。

  3. 匿名 より:

    サンドボックス化を強要しといてこの体たらくですよ

:)