サンフランシスコに住み着くために行ったことを具体的に記録しました。
結果
Nob Hill エリアで 1LDK の1部屋を $1450(ガス光熱費込み)で住み始めることに成功しました。 日本で考えるとシェアハウスでこの値段は高いと感じますが、サンフランシスコ相場だと安い方だと思います。
ルームメイトのアメリカ人は 1LDK の LDK 部分に住んでいます。 部屋に電子レンジがあり、冷蔵庫は廊下に設置されているます。キッチンに行くためにわざわざルームメイトが住んでいる部屋に入らなくて良いので問題なく住めています。
目的
まず英語の環境どっぷり浸かって英語を学びたいというのがありました。またサンフランシスコ現地のスタートアップ企業、サービスの近くにいて実際にサービスを使ったり、いろんな人と交流したいという気持ちがありました。
そのためを実現するための必須条件として
- 現地で開かれるミートアップにたくさん参加できるように市街地を選ぶ
- シェアハウスの場合プライベートルームを確保する
Optional 条件として
- アメリカ人とシェアハウスする
- 家具付きの部屋
をあげていました。
結果として全てを満たした物件が見つかりました。
次からはこの家に住むために具体的に行ったことを記述します。
やったこと1 : Craiglist で応募しまくる
Craiglist
craigslist というサイトにはルームメイト募集の投稿がたくさん集まっています。
SF bay area rooms & shares - craigslist
この画像のように、募集が Google Map 常にマッピングされていて、住みたい場所に限定して物件を探すことができるので非常に便利でした。 ここから特定の地域で自分の条件に合っている物件をひたすら探し、1日 10 通くらい、トータルで 50 通くらい応募しました。その中で返信が合ったのは 5件ほどでした。
後日談 : 以下、ルームメイトによる発言です。
craigslist に募集をかけると一週間で 100 通くらい応募がくる。それくらい大量に応募が来るので、基本的にメールはちゃんと見ない。
自分は以前日本人のルームメイトと一緒に住んでいて、彼が非常に素晴らしい人だったので、また日本人と住みたいと思った。なので君に返信した。
自分の友人は 1 ヶ月かけて家探ししているけどまだ見つかっていない。それくらいこの地域で家を探すことは難しいこと。
それくらい世界中の人々がサンフランシスコに住みたいと思っているということなんだと思います。自分は非常に運が良かったと思います。
応募時にしっかり自己 PR する
ルームメイト募集に応募する時にはしっかり自分をアピールすることが大事だと感じました。 募集する側も、見知らぬ人と会って一緒に過ごしていくわけですからどんな人かはできるだけ詳しく知りたいと思います。 応募する側としては、相手がどんな情報で募集者が自分を気に入ってくれるかわからないので、できる限り詳しくより多くの情報を一通目のメールで送るのが良いのではないでしょうか?(就職活動のエントリーシートみたいですね笑)
実際に自分も毎日10通ずつくらい応募メール送っていましたが、その文面は毎日アップデートしていきました。その成果もあったのか、後半の方が返信率は良かったです。以下に自分が書いたことを羅列します。
- いつ・何の目的で行くのか -> 語学学校・行きたいビジネススクールの話を書きました
- 予算 -> $1500 あたりで考えているが、多少上下しても問題ないと書きました。 $1500 budget hopefully but have some flexibility
- 自分の職業 -> エンジニアであることと日本のスタートアップで働いていたことを書きました
- facebook, linkedin のリンク
- 自分の性格 -> respectful, clean, have a sense of humor, friendly, open-minded, and optimistic.
- 自分の趣味 -> eating, watching movies などなど
- 自分のストレングスファインダーの結果 Top5 -> 性格と似ているのですがより自分が伝わるのではないかと思い書きました( ストレングスファインダーのまわしものではありません笑)
- Positivity
- Learner
- Futuristic
- Communication
- Maximizer
- 家賃が支払える根拠 -> Bank Statement を用意できることだけ伝えました。
最後に注意点。craigslist で地図上で指しているところと実際の場所が違うことがありました。説明文に詳細な住所が書いてあることもあるので、しっかり説明文読むことをお勧めします。
やったこと2 : 内見
50通ほど応募した中で、5 通ほど返信がありました。その中でも好印象だった物件が 3 つありましたので、それらから優先的にアポを取って行きました。しかし残念なことに、飛行機で移動している最中にその中の1件が他の人で決定してしまいました。その物件はリタイアした老夫婦と若いデザイナーが住んでいる物件という説明があり非常に興味があった物件だっただけに非常に残念でした。ということで実際は自分は 2 件内見しました。
相手方とはメールでやりとりしている中で、電話番号でのショートメッセージに切り替えて行ってそちらで柔軟に連絡を取るようにしました。そして実際の物件まで歩いて行って周りの街の雰囲気を確かめつつ内見しました。
1件目
1件目はサンフランシスコに実家がある中年っぽい女性とインド人エンジニアが住んでる物件で、その女性に内見案内をしてもらいました。家全体の間取りはプライベートルームが3つとキッチン、バストイレでリビング的な部屋がない構成でした。部屋も広く問題ない感じで、周辺も食べ物屋さんが多く良いエリアでした。不安要素として、もう一人のインド人エンジニアがどんな人なのかという点を持ちながら、次の内見に行きました。
2件目
2件目が実際に今住んでる家です。30台半ばの男性が住んでいて部屋を案内してくれました。 前述しましたが、彼は日本人に良い印象を持っていてくれたので、自分に対してめちゃくちゃ親切にしてくれました。
- ここだと$1450以上で貸すことも可能、現にそれ以上のオファーが来ている、けどこの値段でいいよ
- 大量のオファー来てるけどしばらく君のためにとっておくよ
などなど。この文面だけ見たら逆に怪しくなるような営業文句ですが笑、50件ほど物件を見てたこともありこのエリアでこの値段だとすごく良い条件というのは知っていたので彼を全面的に信頼しました。
そういう会話の中で、同居人としての安心感を感じられたのでこの部屋に決めました。
やったこと3 : 支払い
内見した物件どちらも、入居前に2ー3ヶ月分の家賃を払う必要がありました。自分の物件の場合は $1450 × 3 = $4350 でした。
ここで完全な準備不足に気がつきました。この大金を海外送金する手段が自分にはクレジットカードで Paypal しかありませんでした。なのでルームメイトは Paypal を使ってませんでしたが、アプリをインストールしてもらってという煩わしいことをさせてしまいました。
通常は銀行口座を作って、そこから送金が一般的ですが、銀行口座は住所がないと作れません(口座開設 1-2 週間後にデビッドカードがその住所に送られて来るため)。
- 銀行口座を手に入れるためには、デビッドカードを送るための住所が必要
- 住所を手に入れるためには、送金手段としての銀行口座が必要
という状態に陥ってしまいました。こういう場合どうすればスマートに進められるのか、詳しい人教えてください mm
自分の一案として、住所を一時的に仮住まいのホテルのアドレスで登録して口座を開設すればいけるのではないかと考えています。自分が Bank of America で銀行口座を作成した時の担当者に聞いたところ、銀行口座は何かしらのビザがあれば作成可能とのことだったので、もしかしたら郵送物さえ受け取れれば仮住まいホテルの住所でも作れるかもです。
app store リージョン変更の罠
内見中の質問として、どうやってお金を払ったら良いかを聞いたところ、こちらだと venmo というアプリで送金することも可能と聞きました。なのでアプリのダウンロードを試みたのですが US の App Store 限定だったのでこのタイミングで iPhone のストアのリージョンを変更しようと試みました。すると以下のような文を見つけてしまいました。
Apple Music など、定期購読しているものがあれば解約し、購読期間満了を待ってから国や地域を変更します。メンバーシップ、予約注文、iTunes でレンタルした映画、シーズンパスなどがある場合は、その期間や手続きが終了するまで待つ必要があります。
ちょうど自分は Apple Music を購読しておりさらにそれの満期が 9 月頭だったのでこの方法を取ることができませんでした。海外に来る人は前もってここも調整した方が良いと思います。
架空請求には注意
ルームメイトに聞いたのですが、架空の写真だけ載せて内見前にお金を払わせようとする詐欺があるみたいです。皆様も探されるときは十分にお気をつけください。
やったこと4 : ホテル暮らし
9/1 から部屋を借りれるということだったのでそれまでの 2 週間ほどはホテル住まいとなりました。
自分が止まったときは、1ベッドの小さなお部屋で $ 170/day くらいでした。高いーとルームメイトに嘆いていたら、サンフランシスコだと普通と言われました。
このホテルは部屋のシャワーの勢いがとても弱かったので、ロビーにシャワーを直すか、シャワーヘッドを変えるか、部屋を変えてほしいということを伝えました。
1 回目、 2 回目は「マネージャーに伝えておくよ」と言われてその後音沙汰なしでした。やる気があまり感じられない従業員でした。日本ほど親切ではありませんね。3回目にしかめっ面した恐い顔の、おそらくマネージャーであろう人に勇気を出して再度伝えたら、恐い顔で「ちゃんとメンテナンスしてるぞ」的なことをブツブツ言われながら一緒に部屋に行って状況を見てもらいました。で、シャワーヘッドの交換を要求したらなる早で直すと言って出て行きました。数日後作業員が来てシャワーヘッドを交換してくれました。しつこく要求し続けて良かったと思いました。
まとめ
ラッキーも重なって、なんとか 9/1 から市街地のアパートメントに住みだすことができました。
自分は午前中は語学学校に通っているのですが、多くの語学学校では家の手配もしてくれます。なので、初めてアメリカで語学留学で来る場合は学校に頼るのが無難な気がします。
あと住み出して思ったことで、あえてネガティブな面を書かせていただくと、明らかに 5 年前に来た時よりも街中が汚くなっているということです。
- 街中のいたるところが臭い(アンモニア臭)
- 1ブロックごとに一人以上のホームレスがいる
- 部屋にいると朝晩か変わらず1日 2-3 回(日によってはもっと多い日も)の緊急車両のサイレンが鳴り響いている
- 近所で毎日どこかで何かが起きているということでしょうか...
- 現にこの1ヶ月で街中で警察が変な動きをしている不労者みたいな人を現行犯で逮捕しているシーンを二回見ました
ここ数年での変わり方に悪い意味でショックを受けましたが、ご存知の通りサンフランシスコは
- 暑すぎず寒すぎずカラッとした天候で過ごしやすい
- 先端のテクノリジーに触れられる
という素晴らしい街でもありますので、しっかりと堪能していきたいと思います。
ということで、引き続きよろしくお願いいたします!