石狩データセンターの非常用発電機が停止する瞬間、商用電源に切り替わる作業の動画
9月6日に北海道で発生した地震の影響による停電で北海道電力からの電力供給を失い、ディーゼル発電機による発電で稼働を続けていた同社の石狩データセンターは、9月8日土曜日に北海道電力からの電力供給が回復、非常用発電設備を停止させました。
同社の田中邦裕社長がツイートで、その非常用発電設備が停止する瞬間の動画をツイートしています。
北海道では現在も電力供給がひっぱくしており、同社は引き続き非常用発電装置の再稼働に備えて燃料となる重油を手配しているとのこと。
重油はタンクローリーによってデータセンターへ運ばれ、データセンター内のタンクに備蓄されます。下記は9月7日に行われた給油のようすを、同社広報がツイートで報告しているもの。
一方、同社のこたまご氏は、この非常用発電装置の終了と同時刻に、非常用発電から北海道電力の商用電力へ順次切り替わっていく動画をツイートしています。
同社は下記のように定期的に非常用発電装置の起動試験と切り替えの試験を行っているとのことです。
データセンターにおいて非常用発電装置への切り替えが発生するのは文字通り非常時であり、また一般にデータセンター内部は機密性が高いものとして扱われます。そのため、実際に本番で使われた非常用発電装置の稼働終了と切り替えの瞬間が動画として記録され公開されるのはとても珍しいことです。
少なくとも国内の事例としては初めてだと思いますし、今回の「平成30年北海道胆振東部地震」の記録としても貴重なものといえるでしょう。
時間がたつにつれてこの記録がツイートの時系列に埋もれてしまわないように、ここに記事としてまとめておきました。
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