体で学ぼう!

運動不足の現代人へ!体で学ぶ新感覚な、お勉強!

足の裏のセンサーを活用して、姿勢と歩きを整えよう!

足の裏にはセンサーがたくさんある!?

皆さんは「足の裏」について普段、考えたことはあるでしょうか?

足の裏って実は、立ったり歩いたりするのに大切な役割を持っているんです。

足の裏は体の最下部に位置しています。言うならば体の土台に当たります。
ここが疲弊し、凝り固まれば、当然その上に積み重ねられる体の各パーツにも影響が及びます。

今回は、そんな足の裏が持つ「センサー」について見ていきたいと思います。

姿勢制御にも役立つ足裏センサー!

人の体には受容器というものが存在します。
この受容器は、刺激を受け取るセンサーの役割を持ちます。
目で光の刺激を受け取れるから、私達は見ることができたりですとか、
耳で空気の振動を受けとれるから、音を聞くことができているわけですね。
これらの刺激を受け取っている目の網膜や耳のうずまき管は「受容器」です。

人の体には様々な種類の受容器があって、
受け取れる刺激は、それぞれに違います。
受けた刺激は神経を通って脳に送られ、そこで感覚として受容されます。

触れたりですとか圧力、筋肉や腱を動きなどの刺激を受け取る受容器も存在します。
姿勢で言いますと、それらの刺激が脳に送られ、
視覚情報などの他の情報達と統合することによって、
私達はより正確に姿勢の傾きや、体のパーツの位置関係などを把握することができるのです。

そして足裏には、姿勢を調整するために役立つ受容器が豊富に存在します。
機械受容器が多数存在していると言われ、
それらを称して足底メカノレセプターなんて名前が付けられていたりします。


一言で簡単に説明しますと、
「足裏からは色々なことが感じ取れて、その感覚は体のバランスを保つのに役に立つ」ということです。

足裏からの情報の精度をあげよう!

さて、立つこと、歩くことを考えた時、
この足裏センサーがもたらす情報を有効活用していきたいわけです。

情報を脳に送り、その情報を元に脳から的確な司令を出してもらう…。

しかし、ここで問題となってくるのが、その情報の「質」です。
足裏の刺激を脳に送ったとしても、もしその情報が曖昧だったり、
分かりにくいものであれば、判断材料に乏しく脳は判断に困ってしまいます。

元々の情報源が大まかなものであれば、出す命令も大まかなものになってしまいます。
送られてくる情報が正確性を欠くほど、フィードバックも難しくなってくるということです。

ですから、姿勢を保つ、歩くということをより快適にしていくことを考えた時、
脳にはなるべく精度の高い情報を送って、その上で判断を下してもらいたいのです。

では、そこで私達は何をしていけば良いのかということになるのですが、
簡単に取り組める方法がいくつかあります。
今回はその中の2つをご紹介して終わりたいと思います。

その1・足裏で様々なものに触れてみる。

私たちが日常生活の中で一番足裏で触れているものは何かご存知ですか?

正解は「靴の中敷き」です。(靴下の方が正解かも)

私たちは靴を履いて生活をしています。
ということは年がら年中、私たちは足裏で靴の中敷きばかり触ってるわけです。

毎日毎日、雨が降ろうが風が降ろうが、触れているのは靴の中敷きです(笑)
なんか面白いですね。

しかし、これでは、まず情報量として乏しくなります。
情報は質も必要ですが、同時に量で脳に経験値を増やしてあげることも大切です。
使える情報はより多く送ってあげた方が脳は判断しやすくなります。

ということで、靴の中敷きだけでなく、
足裏で別のものにも触れてみましょう。

普通に家にあるもので結構です。
お行儀は少し悪いですが、靴下を脱いで裸足なって、
そこら辺にあるものに足で触れたり掴んだり、踏んだりしてみましょう。

感覚がものすごく鋭い方ですと、
「あれ、脳の使われ方が微妙にいつもと少し違う?」
と勘付く人も中にはいるかもしれません。

実際に普段しないことを学習させているので、
脳に新しい刺激がいっているはずなのですが。

足の裏で様々なものに触れてみることで、
普段眠ってしまっている足裏の感覚を刺激してみましょう。

その2・足の凝りや疲れをほぐす、動かす

私達は普段、靴をはいています。
足を窮屈な靴の中に閉じ込めている状態が長く続いてしまっています。
ですから、足は強張ったり凝りが酷くなったりと、
疲れが溜まりやすい部位なのです。
足が疲れていると、足裏と地面との関係性が悪化してしまいます。
そんな状態で脳に情報を送ったとして、そして脳から司令がきたとしても、
足が強張っていては、その命令にも対応のしようがないわけです。

負の循環です。

ですから、まず足の状態を良好にすること。
足の疲れを揉んでほぐしたり、ストレッチしてみたり、動かしてみたりして
まず足の疲労を溜め込まないようにケアを大切にしてください。
足の状態が良くなることで、
それに比例して関連するネットワークが快適性を増してくるはずです。



ということで、今回は足の裏のセンサーについてのお話でした!
足の裏は位置としても機能としても土台にある部分です。
足の裏のセンサーをより良く活用して、
立つこと、歩くことの質をあげていけたなら、
それはとてもハッピーなことだと思います!