皆様、こんにちは。
先回のブログ記事には
イラストレーター
平原早亜子氏と
台湾固有種の
ヤマムスメという鳥について書かせて頂きました。

数か月前
私は大学最後の春休みを
「台湾でのヤマムスメ捜索」にあて、
彼らの生態をある程度把握いたしました。
その際に撮影したたくさんの動画や写真を
是非とも皆様にご紹介したく、記事を書き進めておりましたが
編集の時間を作ることができず、
素晴らしい思い出もパソコンの中に眠ったままとなっております。
この度の記事は
数か月前に書いたものですが、
お読み頂ければ
ヤマムスメの「賢さゆえの計算高さ」を感じて頂けることでしょう。
御目通し頂けますと幸いでございます。
・・・それでは
ヤマムスメ観察記第三弾です!
ヤマムスメは
陽明山の「前山公園」だけでなく、
同じく
陽明山の「二子坪」というエリアにも高確率で出現するとの情報をつかみ、
早速そこを訪れました。
二子坪までは山道を1.8kmほど歩きます。

山道とはいえ勾配はなく、木陰を通るため、
涼やかな風を受けながら心地よく歩くことができます。

二子坪まで続く道の途中には
ヤマムスメが水浴びをする場所もなく、
人通り(犬連れ・野犬を含む)もあるため、
ヤマムスメがどのような目的でここに出現するのだろうかと
不思議に思いながら歩きました。



しかし
ヤマムスメたちが着目したのは
その「人通りの多さ」だったのです。
●台湾の国鳥
●法により捕獲・飼育が禁止されている
●姿かたちが美しい
●一定の希少性が認められる
●人を恐れず行動がユニークである
こうした事情により厚い保護を受けるヤマムスメを
人々が傷つけるはずもなく、
むしろ人々の目が彼らを守っていると言えましょう。
そして、賢い彼らは
そのことをよく知っているのです。
台湾のアイドルといっても過言ではありません。

「きゃ~こっち向いて~」「きれい~」などの黄色い声が飛び交う、ヤマムスメの撮影会。



撮影会でポーズを決めるヤマムスメさん。

そんなアイドル・ヤマムスメを発見した人は、パンやお菓子を貢ぎます。

高いところから貢いでくれそうな人を探します。


該当者を発見!近くへ降りてきます。


優しそうなお姉さん♡


パンを頂きました。



詰め込めるだけ詰め込んで飛び去ります。


幸運にも、ヤマムスメがパンを何欠片もくわえ持ち去る様子を動画で撮影することができました。足元まで近づき、人に背を向けることも恐れません。

蛇と交戦するヤマムスメ。その勝気なところも興味深いけれど、捉えた蛇をきれいに折りたたんで持ち去るところが素晴らしい。。
ヤマムスメには
●スケジュールを組んで行動する
●同族争いをしない
●食べ物を貯蔵する
●親子二代で三代目を育てる
等の特徴が見られ、
全てに於いて効率を重視する鳥のように感じられます。
「陽明山」という観光名所を住まいに選ぶとは、
彼らは住まい探しに於いても達人・・・いえ、達鳥と言えましょう!

ここが
陽明山の二子坪です。日本からの観光客はあまり訪れない場所ですが、
この世のものとは思えないほどの絶景が広がります。

