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 大阪府の松井一郎知事は5日午後、大阪府庁で定例会見を行った。府内で猛威をふるった台風21号による被害が各地で生じており、松井知事は「先の大阪府北部地震で行った被災者支援について、今後、市町村と協議しながら適用していきます」と述べた。また冠水などの被害に遭った関西国際空港に関しては「わが国の玄関口の早い復旧に向け、国をあげて取り組んでいただきたい」と話していた。

【中継録画】松井一郎・大阪府知事が定例会見 台風21号の被害状況は

「大阪版・被災住宅無利子融資制度」を台風の被災者にも適用へ

[写真]報道陣の質問に答える大阪府の松井一郎知事=5日午後、大阪府庁で(THE PAGE編集部)

 松井知事は、今回の台風により府内各地で強風による被害が生じていることについて、引き続き情報収集などに努め、各地で発生している停電に対しては「関西電力に必要な対応を求めていきます。関西電力からは大部分の復旧を3日以内に終えるつもりで取り組んでいると聞いています」と話した。

 また、大阪府北部地震で行った「大阪版・被災住宅無利子融資制度」をこの台風21号による被災者にも適用していくことを明かした。

 この件に関しては「市町村と協議しながら」と前置きした上で「住むところがなくなった人には、みなし仮設を適用し、全壊、半壊、一部損壊の方には、無利子融資制度を使っていただきたい」と述べた。

 また、報道陣からの「大阪府北部地震の無利子融資制度と同じスキームを使うのか?」との質問に対しては「台風であろうと地震であろうと自然災害によって生活を破壊されているのは同じことですから。大阪府の被災者への対応は地震と同じ制度を被災者のみなさんに使っていただきたいと、こう思っています」と述べた。

6日に首相補佐官に「具体的な要請を行いたい」

 関西国際空港の被害については、5日に状況を把握するために府の職員を派遣したことを明かし「一日でも早く再開をさせたいが利用者の安全が一番ですから、まずは安全に利用できるところまで回復させるのにどの程度かかるのかを把握したい。その見立てのもと、幸いにして関西にはあと2つ空港もありますから、他の空港も使うことも考えながら大阪経済への悪影響をできるだけおさえていきたいと思っています」と述べた。

 また、復旧に向けては「昨日の夕方時点から官邸と連絡を取り合っております」と話し、あす6日に自ら和泉洋人内閣総理大臣補佐官のもとへ行き「具体的な要請を行いたいと思っています」と述べた。