痴漢行為を辞めたいと思っている人はかなり多いです。
やらない方がいいことは自分でもわかっているけど、辞められない。ギャンブルなどの依存症に非常に状況が似ています。
本人だって痴漢が好きになりたくてなっているわけではありません。
依存した先がたまたまお菓子なら、ただ自分がデブになるだけなので、犯罪にはなりません。
性癖で言えば、たまたま老け専とか熟女好きだったら犯罪にはなりませんが、たまたまロリコンだったら犯罪を犯してしまう可能性があるわけです。
自分が持ったクセや嗜好が「たまたま法律に抵触してしまう状況」はかなり辛いはずです。
たとえば、デンドロフィリアという樹木に対して性的欲求を感じる性的指向もあって、これはどう考えてもヤバい人ですよね。
普通に考えて痴漢の方が男性の欲求としては正常ですが、捕まるのは痴漢です。樹木に対して勃起してても捕まりません。
このように、人間の趣味嗜好というものは多岐にわたって存在しますが、それがたまたま犯罪につながる可能性があるものであった場合は、ある意味不運です。
嗜好的なものは、我慢したり抑え込もうとしてもなかなかうまくいかないものです。
重要なのは、しっかり「自分はこういう人間だ。こういう依存がある。」と認めた上で、それをコントロールすることです。
- 事実を知る
- 受け入れる
- コントロールする
この流れでしか、改善は出来ません。
結構大変ですが、これを乗り越えたほうが人生としてプラスになることは頭ではわかっていると思います。
ここで正しい知識や、出来ることをまとめますので、出来ることを試していただけると幸いです。
痴漢を辞めたくても辞められない理由
まずは事実を知ることから。
これを知ってコントロールできるのであればいいですし、出来なかったとしても知らないよりは知ってた方がコントロールしやすくなります。
痴漢は単なる性欲処理目的ではない
よく勘違いした評論家やコメンテーターが「性欲のために性犯罪を犯すのは・・」と言ったことを口走りますが、これは間違っています。
精神科医さんはわかっているのですが、痴漢行為は単純に性欲の解消が目的で行うわけではりません。
その証拠に、普通に奥さんや彼女などセックスのパートナーがいる人も痴漢しますし、風俗で性欲処理しつつ痴漢する人もいますね。
痴漢で捕まった人への聞き取りで、過半数は行為中に勃起していなかったという調査結果もあるようです。
ここから理解していただきたいのは、「性欲を解消すれば痴漢を辞められるかも」と考えるのは間違いということです。
不謹慎なたとえをしますが、「お腹いっぱいでもデザートは別腹って言うじゃん!」ということ。食後のおやつを控えるために、ご飯をたくさん食べても意味がありません。
効果がない対処方に頼って失敗しないようにしましょう。
精神医学的には窃触症・窃触障害と診断される
痴漢は、医学的に窃触症(せっしょくしょう)・窃触障害(せっしょくしょうがい)と診断されます。
診断基準は以下。
A. 少なくとも6カ月間にわたり、同意していない人に触ったり、身体をこすりつけたりすることから得られる反復性の強烈な性的興奮が、空想、衝動、または行動に現れる。
B. 同意していない人に対してこれらの性的衝動を行動に移したことがある、またはその性的衝動や空想のために臨床的に意味のある苦痛、または、社会的、学業的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。 Wikipedia
精神医学ではありますが、痴漢は病気として扱われるレベルのものだということを認識してください。
つまりは、そもそも簡単に辞められるようなものではないということ。
精神科に行けというわけではありませんが、場合によってはカウンセリングなどの治療を受けるという選択肢を考えるような嗜好を持っていると自覚することが大切です。
日本の通勤・通学環境も要因の1つ
痴漢と言っても、そのシチュエーションはさまざまです。
ただ、世間一般的に情報として流れるのは、やはり電車内での痴漢です。
いくら痴漢が辞められない人であっても、コンビニとかに入っておもむろに女性の尻を触ったりはしないはずです。
- 女性と体が密着して欲求を刺激される
- バレにくい(かもしれない)
このような状況があることで、痴漢をしたくなるトリガーが発動してしまいます。
言わずもがな、このトリガーが発動してしまう環境が日本の通勤・通学シーンに当てはまります。特に主要都市部では満員電車や満員バスなど凄いですからね。
これはパチンコ中毒の人が、街を歩いていてパチンコ店の音や光に引き寄せられるのと一緒です。
甘い物が好きな人が、冷蔵庫にプリンが入っていたらついお腹が空いて無くても食べてしまうのも一緒。
こういう環境要因、外部からの刺激も原因の1つであると知っておきたいです。
ストレスが原因?
「痴漢行為をしてしまう原因にはストレス」と論調をよく見かけます。
たしかに、ストレスのはけ口として特定の何かを求めるという現象はあると思います。
ストレス解消に「食べる」とか、「お酒飲む」とかありますからね。
しかし、これは「ストレスが原因でやってしまう」ではなく、ストレスが溜まっているので「欲望をコントロールするだけの精神的余裕がない」の方が正しい気がします。
ジムに行って健康的な食事をとろうと思っていたのに、精神的にストレス溜まったから飲みに行ってしまうみたいな。
いずれにせよ、「痴漢が辞められないのはストレスのせいだ」とは考えない方がいいでしょう。
なぜなら、ストレスが原因だったとしても、そのストレスを無くすのは容易ではないから。
例えば、仕事でストレスが溜まって、帰りの電車で痴漢をするサラリーマンがいたとして、痴漢をやめる(ストレスを無くす)ために、仕事辞めるわけにはいきません。
ストレスももちろん要因の1つではありますが、それを無くそうとするのは努力の方向性としてあまり好ましくはないかもしれません。
では、次から痴漢を辞めるためにどんなことが出来るかについて書いていきます。
痴漢をするリスクとデメリットを知る
犯罪はもちろん良くないとはわかっていると思いますが、具体的にどんなリスクがあるのかを知ることで、自制心の助けになります。
迷惑防止条例で捕まった場合どうなるか
ちなみに痴漢という罪は存在しません。
捕まるとしたら「迷惑防止条例違反」か「強制わいせつ罪」のいずれか。
迷惑防止条例は各都道府県によって呼び名や基準が異なります。線引は微妙なのですが、より罪の内容が重いと判断されたら強制わいせつ罪に該当すると思って下さい。
迷惑防止条例 | 6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
強制わいせつ罪 | 6ヶ月以上10年以下の懲役 |
まぁ、これを知ったからと言って、じゃあ辞めようとならないのはわかります。「捕まらない」のを前提でしているわけですからね。
ただ、目の前の女性のケツに50万円もの価値が無いのはわかると思います(女性に対しては凄い失礼ですけど)。もし50万円払ったら触っていいよと言われても絶対に払わないはず。
「これ50万かー・・それなら1万円で焼き肉食って、2万円で風俗行った方が幸せだな」みたいな考え方はできますね。
あと、これだけの罪が冤罪で適用されると考えると何もしてなかったとしても怖いですよね。
被害者がいることを知る
痴漢の常習者は「認知の歪み」があると語られることが多いです。
認知の歪みとは誇張的で非合理的な思考パターンのこと。
- 露出度が高い服装をしている女性が悪い
- 本当は女性は嫌がっていない
- 女性も痴漢されたい願望がある
- 自分も苦労しているから痴漢くらい許されるべき など
一般的・論理的に考えれば「いやいや、それはないだろ」という思考になってしまうことですね。都合のいい思い込みみたいな。
さすがにそんなことはないとう人も多いかもしれませんが、少なからず痴漢する側とされる側との認識の差はあると思います。
金額にするとわかりやすいと思います。
迷惑防止条例違反をした場合の示談金は20〜50万円程が多いらしいです。
いや、さすがに悪いことしたとは認めても「これだけでそんな金額とるの?」って思いませんか。高級ソープ何回もいけますからね。飲み屋とかでお姉ちゃんのケツ触ってるオッサンいくらでもいるし。
ただ、被害者側はそのくらいの額を請求しないと示談に応じたくないレベルの心情だということです。そのくらい相手にとっては嫌なことだと知っておきましょう。
ちなみに裁判などで「被害者は心に傷を負って、何ヶ月も学校(仕事)に行けない状態が続いています。」みたいなのは半分ウソ。実際そういう人もいるとは思いますが。
これは、弁護士と相談した上で可能な限り金がとれるように最大限に被害を誇張して語っている部分があります。裁判や司法ってそんなものなのでこれは仕方がないです。
性犯罪で捕まると結構ダサい
性犯罪系は犯罪の中でもイメージが悪いです。
同じ捕まるにしても、喧嘩とか酔っ払って器物破損とかスピード違反とかって、時間がたてば笑い話にできますよね。
これが性犯罪だと、レッテルを貼られて周りに引かれます。
もし捕まったらダサいなーって考えるのも自制心をコントロールするのに役立つはずです。
物理的に痴漢から離れる状況を作る
さて、今度は精神的な話ではなく具体的にどう行動できるかです。
これは精神科などの治療プログラムにも含まれており、一番効果が出ると認められているものです。
やることは2つ。
- 痴漢をしたいというトリガーが発動しないようにする
- 物理的に痴漢ができない状況にする
シンプルですが実行できれば一番効く方法です。
電車で痴漢したくなる人であれば「電車に乗らない」ですね。
シンプルだけど実行するのがなかなかハードル高めです。電車に乗らずに徒歩圏内で動ける場所に職場か自宅を変えてしまう。これができるのが理想です。
シンプルがゆえに最強に効果ありでしょう。依存系のクセはもはや自分の自制心なんかに頼るべきではありません。物理的な対処をするのが定石です。
パチンコ中毒の治療でも「パチンコ屋の近くを通らない」みたいな対応がとられます。ダイエットなら、「自宅に食べ物を置かない」「コンビニ行かない」とかですね。
なんとか対応できないか考えてみましょう。ちなみに、職場と自宅を徒歩圏内にするのは、普通に時間の節約になって便利なのでおすすめ。
どうしても出来ない場合は、時間をずらすとか、移動手段を自転車や車にするとか別の手段を考えます。
とにかく、自分がどういう状況のときに痴漢をするのか、したくなるのかを分析して、その状況にならないようにしてしまうことです。
精神科に通うのは最終手段かもしれませんが、おそらくこれをやるように言われるでしょう。その前に自分でやってしまってください。
もう一度言いますが、シンプルだけどハードルが高め。だけど、シンプルだからこそこれが最も有効です。
欲求解消の代替手段を持つ
代替手段を取るのは、依存症や悪いクセをやめたい時にとられる心理学的なアプローチです。
別の行動に置き換える方法
依存やクセを治すときに重要なのは、その行為を辞めるのではなく置き換えるという考えです。
「○○がしたくなったけど我慢する」ではなく、「○○がしたくなったら△△をする」と変わりの行動を決めてしまう方法です。
タバコを吸いたくなったらガムを噛む、お菓子を食べたくなったらスルメをかじるなどですね。
これは、単純にそれ自体を我慢するよりも何倍も有効です。状況は人それぞれだと思いますので、何に置き換えられるか考えて実行してみてください。
大事なのは、「やりたい」というトリガーが発動したら必ず決めた行動をとること。習慣化されるまで絶対に守って下さい。
気がついたら無意識にガムを食べている(タバコ吸ってない)、スルメをかじってる(お菓子食べてない)という状況になります。
別の方向に性欲を持っていく
ムラムラ来たら欲求を解消する別の方法を用意するのもいいかもしれません。
痴漢したい欲求をそのまま性欲には置き換えられないかもしれませんが、それでも解消手段があればだいぶマシでしょう。
風俗で「痴漢プレイ」を用意してるところがありますけど、これはちょっと違いますよね?いや、そういうことじゃないみたいな。
どうせ痴漢プレイするなら素人相手にリアルで電車の中でやってしまうとかであれば、本来の欲求に近いかも。痴漢されたい女の子実際にいますからね。そう思い込むのはダメですけど。
出会い系でちゃんと痴漢プレイしたい女の子を探して、電車でプレイする。これなら、一応了承の上やってることだとしても、サイトで出会っただけのほぼ初対面の女性相手に、実際に公共の場でプレイということで欲求に忠実ではないでしょうか。
彼女とかを触るのとは全然別物ですよね。
風俗とは違うリアルな欲求に対応できるのは出会い系にいる素人です。
上に書いた「トリガーが発動したら置き換える」のにも有効です。「痴漢したくなったら、スマホで出会い系を開いて女の子探す。」という置き換え。
車内で出会い系見てたらアレかもしれませんが、痴漢するよりはるかに健全です(笑)
エロい女の子いないかなーと探しているうちに、電車を降りる駅についたらそれでもOKなわけです。
ヤりたくなったらそのままアポイントとって、電車降りた足で遊んでもいいですし。
多少お金かかっても、1000円で50万円の示談金を回避できたと思えば安いです。
- 置き換えにサイトを見る
- 痴漢プレイ希望の子を探す
- 普通に会って性欲解消
色々使えるので出会い系をスマホに入れておけば便利です。
まとめ
- 事実を知る
- 受け入れる
- コントロールする
です。
あ、掲示板とかにある「痴漢プレイ募集」みたいなのは辞めておきましょう。
匿名掲示板はウソが含まれています。掲示板で約束した痴漢希望の女の子だと思って触ったら、全然違う人で捕まったという事例ありましたよね。
勘違いもありますし、ウソを書き込んで人をはめようとする人もいるので危険です。示談金詐欺とかもありますし。
遊び相手探すならちゃんと本人確認をとっている出会い系が安全です。