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第2話  原稿用紙に書いたらダメ…の巻

◆前回、「感想文」は「生活作文」だというお話をしました。これだけでもうピンと来て、さっそく作業に入ることができる生徒さんもいますが、実際にはどうすればよいか分からない人も多いと思います。そこで今回は具体的な書き方についてお話しします。(注:まだ、第1話を読んでない方は、そちらから読まれることをお勧めいたします。…第1話へ

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●まず、読書感想文のように比較的長い文章を書くとき、絶対に忘れてはならないことがあります。それは、「いきなり原稿用紙に書いたらだめ!」ということです。 文章が長ければ長いほど、前もって、
  • 何を書くのか
  • 段落分けはどうするのか
  • 字数の配分はどうするか
ということを決めておかなければなりません。そして下書きをしたうえで、初めて原稿用紙に向かうのです。それをやらずに、できるだけ早く書いてしまおうと、いきなり原稿用紙に向かっても、1枚も書き終わらないうちに書くことがなくなってしまいます。(皆さんも経験あるでしょ!)そして、2枚目、3枚目を書くのに何日もかかって、結局「尻切れトンボの文章」になってしまうのです。もうそろそろ、そんな書き方から卒業しましょう。

●さて、それでは「感想文」を書くときの具体的な手順についてお話しします。大体次のような流れで書いていくと思ってください。
  1. 材料を集める … 印象に残った場面, ポイントになりそうな場面をいくつか選びます。(いくつあってもよい。)
  2. 材料に肉付けする … 各場面ごとに次の①~④のことをノートに書いていきます。 
        
     登場人物の行動や体験
    「①」に対する自分の考え
    「②」からわかる自分の性格、生活、考え方
    「③」の具体例、失敗談、その他素材として使えそうなもの

    1~2時間もあればできるでしょう。 これを「材料ノート」と呼ぶことにしましょう。
  3. 何を書くか、テーマを決める … 上の「材料ノート」を手がかりにして、自分の生活作文を書くとすれば どんなものが書けるか考えます。テーマはできるだけ1つにしぼって、テーマと関係のない場面は切り捨てます。これで、テーマと使う材料(場面)が最終的に決まります。
  4. 設計図を描く … つぎに「設計図」を描きます。といっても簡単なものです。段落分け字数配分をメモするだけですから。
  5. 下書きをする …その「設計図」とさっきの「材料ノート」を見ながら下書きをします。
  6. 清書をする …最後に下書きの手直しをして、清書したら出来上がりです。
●これを読んでいる皆さんの中には「なーんだ、けっこう面倒くさいじゃないか!」と思う人もいるかも知れません。そのとおり面倒くさいのです。 しかし、上に書いた1.~6.の手順をふんでいくのが最も効率よく文章を書くポイントなのです。決して「うーん何を書こうか」などと頭の中だけで考えたりしないで下さいね。そんなことをしているから、感想文がなかなか出来上がらないのですよ。頭の中だけで考えて書いてもすぐに行きづまって、後は書くことが無くなってしまうでしょ?そしてまた「うーん次は何を書こうか」と腕組みをしなければならないでしょ?さっきも言いましたが、そろそろそんな文章の書き方はやめにした方が良いですよ。時間の無駄、無駄!

●今日のお話はここまで。次回は実際に「浦島太郎」の感想文を書いてみましょう。
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