ソフトウェアエンジニアが英語に慣れ親しむためのコンテンツ
PHPカンファレンス福岡2018で『ソフトウェアエンジニアが英語に慣れ親しむ方法』というLTで登壇しました。その中でおすすめコンテンツというのを紹介しましたが、それについてもっと掘り下げたものを記事として書いていこうと思います。
なお、以前に海外の情報収集についてブログに書いたものと被っている部分があります。
テクノロジー・開発系の分野に携わっていると、日々の情報収集は欠かせません。国内の情報だけでも十分ではありますが、海外の情報に触れることも大切だと思います。…tkykhk.hatenablog.com
ソーシャルニュースサイト
ソーシャルニュースサイトとはユーザーがリンクや 投稿に対して投票やコメントを通して議論できるサイトのことです。日本で使われているものでいえばスラドでしょうか。僕はこれらを中心に海外の情報収集を行っています。
Wikipediaの記事によると、月間ユニークユーザー数がアメリカでは3位、世界では6位を記録したこともある世界的に大人気のサイトです。
話題ごとにsubredditと呼ばれるセクションに分割されており、ソフトウェアの分野でも数多くのsubredditが存在します。総合的なsubredditだと以下のようなものがあります。
あとは言語やフレームワーク別に subredditが存在するので、自分の興味のあるものを追っていけばいいと思います。
どうやってチェックしていくかですが、僕はこのような感じでやっています
- 基本的に毎日だいたい同じ時間にチェックする。
- ここ24時間外に盛り上がった話題(投稿時間が”1 day ago”)をチェックするため”1 day”というキーワードでブラウザの検索、引っかかったpostをチェックする。
- ソートをtopにしてここ24時間内に盛り上がったtopicをチェック。
- 賑わっていない、またはそこまで重要でないsubredditは
https://www. reddit.com/r/[subreddit名]/top/?sort=top&t=week
をブックマークに追加して毎週チェック。それらのブックマークをまとめたフォルダを作って、一気に全部開けるようにしておくと良い。
Hacker News
ポール・グレアムのY Combinatorによって運営されている、テクノロジー主体のソーシャルニュースサイトです。redditはジョーク受けがいいですが、こちらは真面目なコメントが上位に来やすいという印象があります。
そのままでは素っ気がなく、ポストの数も多く使いづらいので、僕はhnrssという、条件でフィルターしてRSSとして流してくれるサービスを経由して購読しています。具体的にはhttp://hnrss.org/newest?points=200というフィードで、200ポイント以上のポストだけ流れてくるようにしています。
あとはHacker News Enhancement SuiteというChromeの拡張機能があるので、これも入れています。コメントの折りたたみなどが出来て重宝しています。
技術記事
スライドではMediumとdev.toを紹介しましたが、これらは投稿数も多く、コンテンツのクオリティもかなり玉石混交といった感じです。初心者向けの記事が多い印象も受けます。一時期はRSSで購読したりもしましたが、今はメールマガジンやTwitter経由でキュレートされた記事をチェックするようにしています。
Medium
TwitterのCEOだったエヴァン・ウィリアムスが立ち上げたブログサービスです。Publicationと呼ばれる出版元として記事を配信しているところが多く、以下のようなものをフォローしています。
これらをLettersと呼ばれるメールマガジン機能でチェックしています。
dev.to
爆速として話題になった開発系情報共有サイトです。最近OSS化され盛り上がっています。
僕は公式Twitterのフォローと、メールマガジンでキュレートされた記事を興味があるものだけ読むようにしています。
タグをフォローする機能などあるようですが、僕は今のところ使っていません。
インタラクティブに学べるサイト
Coursera、Udacity、edXといったMOOCと呼ばれるサイトがおすすめです。ほとんどの講義は動画に英語字幕もついているので安心です。
Courseraが最大手だと思いますが、おすすめはGoogleなどの企業と協同でコンテンツを配信しているUdacityです。Nanodegreeという高額な有料プランもありますが、シラバスを見ることができるので、それに沿って学習すれば無料で学ぶことも可能です。
また、edXのCS50はコンピュータサイエンスの入門コースとして非常に評判が良いです。
Web開発の初心者向けにはfreeCodeCampというサイトもありおすすめです。
日本語でマイナーな技術の選定
ドキュメントが日本語で整備されていないような技術を選定することで、無理やり英語を読む必要性を作るという方法もアリだと思います。業務での導入は難しいかもしれないので、個人のサイドプロジェクトで使ってみるといいのではないでしょうか。
例えば最近だとモバイルアプリのクロスプラットフォームSDKであるFlutterが熱いと聞きます。
Slackワークスペース
各言語やフレームワークにはSlackのワークスペースが用意されていることが多いです。そういったものに参加することでドキュメントだけとは違う、生の技術に関する英会話に触れることができるのではないでしょうか。最近だとDiscordを使っているところも多いみたいですね。
Podcast
コンテンツとして挙げたものの、僕については日本語のポッドキャストを消化するのに精一杯で英語のPodcastは追えていません。
ちょっと古いですが、@miyagawa さんのこの記事などが参考になるのではないでしょうか。
まとめ
以上、英語に慣れ親しむためのコンテンツを紹介しました。
これらを一気に全部となると負荷が高すぎて続かないと思うので、何か一つずつ、取り入れていってみてはいかがでしょうか。
Have fun with English!