はじめに
会社の勉強会で「バ美肉登壇」をやってみたら、めっちゃ良かったぞ~!という話です。
やらないとわからなかった知見とか体験などがありましたので、共有します。(開発ネタなどのメタ的なアレもあるので見たくない人は帰ったほうがよいです)
バ美肉登壇とは
バ美肉:「バーチャル美少女受肉」あるいは「バーチャル美少女セルフ受肉」の略である。バーチャル美少女として受肉することを指す
つまり、バーチャル美少女になってバーチャル世界から登壇することを指します。
後に会場の様子や機材構成などは図解しますが、とりあえずバ美肉勉強会の会場(現実)にいる人からは大体こんな感じのものが見えてます。
右下に見えてるニアちゃんは登壇中以下のように動きます。
かわいい!
実際にやってみた
前提が長いと最悪なので早速本題にうつります。
内容とか
弊社SHOWROOMでは Innovation Boost Program(IBP)という制度がありまして、週1で新しい価値を生み出すという取り組みがあります。(逆に普通に仕事をしても良いです。)
自分は5月に入社してから、バ美肉周りを「新しい価値」としていろいろ取り組んでいます。
で、今回自分がやったバ美肉登壇というのは、社内勉強会のIBP発表会の出来事になります。「ねぎぽよし面白そうなことしてるので発表して~」と言われたので発表してきました。
肝心の内容ですが
- VRを使わないバーチャル登壇システム(EasyBabiniku)
- [まだ社外に出す情報ではないので秘密]
- ニアちゃんの作りかた
の3本で30分しゃべってきました。
やってみた結果
とても良かったし、次回も発表の機会があればバ美肉登壇したいと思いました。理由とかは以下にまとめます。
リモート登壇が前提となるので楽
当日は、自宅からのリモート登壇で会場とはDiscordで自宅から会場に映像を配信しました。
通常の登壇であれば会社に行かなくてはいけなかったのでその点は非常に楽でした。
バ美肉登壇だということをあらかじめ周知しておいたのでリモート前提なのが伝わっていたのも混乱を招かず良かったかなと思います。
声だけでなく、身振り手振りなどの情報も送れるのでその点も情報量が増えるのもバ美肉登壇ならでは?かと思いました。
アイスブレイクにメリハリがつけられる
これは本編をしゃべってるのか、アイスブレイクしてるのか判断がつきにくいというのが往々にして有ることなんですが、自分の考案したバ美肉登壇システム構成ではOBSのシーンを切り替えることでメリハリをつけることができます。
図解すると…↓
こんな感じですね。本編なのか、そうでないのか一目瞭然です。
あまり緊張しない
なぜかあまり緊張しませんでした。
- リモート登壇の話に通じる部分ですが、いつも過ごしている場所からの登壇だった。
- バ美肉することで、登壇時に見られる部分がねぎぽよしではなくニアちゃん、という精神。
という2点が要因かなと思います。相手が見知った人だからこそというのもあるかもしれない。それでも気楽でした。
聴衆の大体は現実のおじさんよりも、かわいい女の子のほうが見たい
自分だけ?(かわいい女の子が技術を解説してる風景が好きすぎるし、そういうのがいっぱい見たい2018年だった。)
一方でデメリット?と思われる部分も見えてきました。
登壇がVtuberコンテンツ化する
これはメリットでもありデメリットでもありますが、 登壇自体がコンテンツになってしまう という重要な気付きがありました。
つまり、今までの登壇では発表の内容に価値があった一方で、バ美肉登壇では発表する人にも価値が出てきてしまうということですね。かわいいので当たり前ですが…。
=発表の内容が求められる場合やバ美肉という文脈の前提を共有できないようなところ(例えば超真面目な勉強会や学会)これをやると、場がかなり冷えそうで怖いな~という印象ですね。
今回の登壇は発表内容について厳格な場ではなく、盛り上がってヨシ!という感じで、こういう心配事とは無縁の場所でした!
それ以上に、勉強会で資料をひとしきり発表したあと、スクショタイム(!?)や質問タイムが開催されました。
スクショタイム↓
質問タイム(Slackに書いてもらって声で答える構成でした。)↓
質問タイムにいたっては完全にYoutube配信のコメント欄みたいな感じだったので、これVtuberイベントコンテンツやんけ~!ってなりました。
(超楽しかった。またやりたい。)
機材構成など
リモートバ美肉登壇増えろ増えろ~~って強く思うので、当日のシステム構成を図解します。
配信システム構成
まず配信システムから。EasyBabinikuの部分は皆さんの場合、適当なグリーンバックのキャプチャシステムに変えればOKです。
- EasyBabinikuでキャプチャ
- GoogleSlideで資料を見せる
- それらをOBSでミックスして↑で見せたようないい感じの映像を作る
- Discordで会場のPCとビデオチャットをつなぎ、映像を配信する
という流れになります。
DiscordにOBSの映像を持っていくために、OBS-VirtualCamを使用しています。
これによってカメラデバイスの映像として認識させることで、DiscordのビデオチャットにOBSの映像を映すことができます!
面白い点として、OBSで同時にYoutubeで配信することも可能となっている点です。このシステム構成ではあくまで仮想カメラデバイスとしてしかOBSを使用していないので、しかるべきRtmpサーバを設定し配信開始をするとYoutube同時上映が可能なんですよね。
自分はこれでYoutubeに限定配信し、会場に来れなかった人向けに配信したりアーカイブに残したりしました。これは新しい発見でした。
また、OBSでシーンを切り替えることによって、まずは「大画面で会場の人に挨拶したり少しトークしてから登壇開始する…」みたいなアイスブレイクも簡単にできたのがとても良かったですね。
視聴者にとって、今本編かどうかというのをわかりやすく知らせることができるのは、このバ美肉登壇システムならではという感じがします。
EasyBabinikuシステム
コンセプトはVRを使わないバ美肉システムです。理由は…
- VRは機材セットアップが大変なので結構面倒
- 発表内容がメインコンテンツであり、全身を映す必要が無い
- イベントで使うので環境に左右されにくい設計にしたかった。
という感じです。マイクもLeapMotionやPS4コントローラなどすべて有線で済んでいることを考えると良い設計になったかなと思います。
あとはVRHMDを使わなかったおかげでスムーズにOBS操作ができたりしてよかったですね!
各種はこんな感じ。Unityで作ってます。部分ごとに動画を録ってきたので見てね。
マイクによるLipSync
LeapMotion
PS4コントローラー
- 自動まばたきや呼吸表現、サッカード眼球運動表現などの人間らしい表現
- カメラ目線の有効/無効
- VRIKとAnimation Curveによる線形でない頭部移動
- 左手デバイスとしてのPS4コントローラと表情切り替え
- LeapMotionによる手の操作
など、そういうことをしています。愛情がこもっている分、かなりかわいくできたと思います。
まとめ
とりあえず簡易なバ美肉登壇を探求することができました。
個人的なアレですが、バ美肉にはめちゃくちゃな可能性を感じており今後作っていくものはそういうものが多くなっていくかなと思っています。
以前作ったVRのバ美肉登壇システムももっと有効利用できると思うので、これはこれでもっとブラッシュアップできるといいな…。せっかく途中まで作ったしね…。
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