小学1年生の三女は今年の夏休みに大好きな「おしりたんてい」の本を7冊手にいれ、至福の時間を過ごしています。
1冊は私が購入したものですが、あとの6冊はおばあちゃんに買ってもらったり、もらったお小遣いで自分で買ったもの。
誕生日などのイベントなどまったくないのに、どうやって「おしりたんてい」を手にいれ、おしりたんていに囲まれた至福のときを得たのか。
その意気込みたるや見事なもので、私も学ぶところがたくさんありました。
欲しいものを手にするために
三女はおしりたんていを手にするために、どうありどんな行動を取ったのでしょうか。
自分の気持ちに正直
まず、自分の気持ちに正直です。
欲しいと思ったら「欲しい」と口にします。子どもゆえの特徴とも言えますが、これが長女や二女になると「欲しい、なぁ」になります。遠慮してひとり言にしてしまうのです。
ねだる時にめあてを掲げる
三女はただ欲しいとは言いません。このおしりたんていを買うことでどんな素晴らしい毎日が待っているのかを力説してくれます。
例えば「おしりたんていがブブーってやっつけるところが大好きなんや。これ見たら学校で嫌なことがあってもすぐ元気になれるんや。だけん、買って」と。
また「このむらさきふじんのあんごうじけん読んで、私もあんごう作りたいんや。だけん、買って」とか。
理屈はめちゃくちゃですが、一瞬考えてしまうのです。ん?暗号作る?じゃあ、いるかなって。
あきらめない
そして、あきらめません。「お願い~お願い~お願いします!」と頭を下げます。
営業マンよりしつこいです。このしつこさに負けてしまうことも。
ものすごく喜ぶ
あまりのしつこさに根負けして買ってしまうのだろうと思っていましたが、おばあちゃんに聞くと「そんなことないよ」と言ってました。
買ったら、ものすごく喜ぶのだそうです。そういえば私が買ってもそうです。
「お母さん、ありがとう!今日は嬉しくってハッピーハッピーやわ!」と。
素直に喜ばれたら買ってあげた方は嬉しいですよね。ひとしきり喜んだあとは、ケロっと「今度はこっちのおしりたんていが欲しい!」と言うそうです。
次のリクエストもさりげなくしておく。さすがです。
じぶんの幸せを感じるために
三女はこうしておしりたんていを手にしましたが、欲しいものを手に入れるためだけじゃなく、あらゆるところでこの特徴を発揮しています。
素直に自分の気持ちを表現して、目指す方向を定め、あきらめない。そして全身で喜びを表現する。
子どもだから許されるんだと思ってしまいがちですが、三女がおしりたんていを手にして毎日読んで楽しい気持ちになったことで、困る人などいないのです。
おばあちゃんは出費がかさみましたが、三女の喜ぶ顔を見てそれ以上の喜びを感じてくれたようでした。
私は、自分が長い間に身につけた妥協や遠慮で、すぐにあきらめ、欲しいものを欲しいと言えなくなったことをしみじみ感じました。それは物質的なものだけじゃなく、行きたいとかやりたいとか、伝えたいとかいろいろあります。
自分が幸せを感じることで困る人なんていない、自分が幸せに感じることをもっと本気で追及してもいいんだなぁ。
こんな風に生きたい、と本棚に並んだおしりたんていを幸せそうに眺める三女を見て思いました。