ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは「ひふみ投信」をご存知ですか?
(出典:レオスキャピタルワークス)
ミセスワタナベ(投資を好む主婦層)やリタイア組から絶大な支持を受けている独立系投資信託運用株式会社です。
レオスキャピタルワークス株式会社という聞きなれない会社が運用しています。
社長は、藤野英人氏です。
藤野社長は、野村投信、JPモルガン、ゴールドマンサックスで勤めた経験のある生粋のファンドマネージャーです。
2008年にひふみ投信の販売を開始しました。
しかし、タイミング悪くリーマンショックが襲いかかり、解散寸前となりました。
ライブスター証券で有名なISグループ傘下となり、再スタートします。
その後の快進撃は投資に関心のある方は、ご存知のことと思います。
(出典:ヤフーファイナンス)
10年で、約5倍の運用益となりました。
この5年に限っても、年利平均21.15%です。
( ゚Д゚)
5年で資産が2倍になったことになります。
3年でも、年利平均16.26%です。
投資信託を運用する個人投資家の4割が、損失を抱えています。
また、株価が劇的に上がった2017年でさえ、運用益がプラスとなった個人投資家は、わずか6割です。
いかにひふみ投信の運用益がすごいものか驚くばかりです。
ところが、2018年に入って、ひふみ投信の運用成績が不調です。
(出典:ヤフーファイナンス)
2018年1月25日に54,066円を付けた後、2月にブラックマンデーが起きて一時下げましたが、6月には再び53,000円台に乗せ、さすがはひふみ投信と称賛の声が高まっていました。
しかし、9月7日の段階では、48,855円まで下がっています。
最高値からの下落幅は、マイナス9.94%と、ひふみ伝説に陰りが見えてきているようにも見えます。
ひふみ投信の不調は一時的なものなのか、考えてみます。
なお、管理人の個人的な見解ですので、ご容赦ください。(^^;
- 1 ひふみ投信の投資姿勢
- 2 ひふみ投信の投資先
- 3 最近のひふみ投信の株式取得
- 4 大塚家具(8186東証一部)を損切りする
- 5 アウトソーシング(2427東証一部)は増資で大幅下落
- 6 2018年は踏んだり蹴ったり
- 7 ひふみ投信の株価が変動しない理由
- 8 まとめ
1 ひふみ投信の投資姿勢
ひふみ投信はアクティブ投信です。
アクティブ投信とは、ファンドマネージャーが投資する企業の成長性に目をつけて、何十種類の企業の株式を購入して、運用します。
いわば将来性に対するファンドマネージャーの目利きがすべての投資方法といえます。
藤野英人社長は長らくファンドマネージャーの世界で生きてきて、気づいたのが、地方にはたくさんの優れた企業があることでした。
そこで、国内のたくさんの企業を足で回り、成長性のある企業を見つけて、株価が割安なうちに投資する「守りながら攻める」投資姿勢を貫いています。
なお、投資信託の種類は、「ひふみ投信」、「ひふみプラス」、「ひふみ年金」の3つがありますが、運用はすべて同じのファミリーファンド方式としています。
2 ひふみ投信の投資先
投資信託は、運用先の開示が義務付けられています。
投資先を見ると、あれ?と疑問が生じます。
第1位アマゾン、第3位VISA、第5位マイクロソフトです。
国内の成長性があり、しかも安定性のある地方の中小企業への投資とちょっと違っているような気がするのは気のせいでしょうか?
外国株式は、為替というリスクがあります。
円は現在111円前後ですが、100円に上がったら、10%の為替損になってしまいます。
全体でも5.9%の構成比は結構大きいような気がします。
また、アメリカでは今度こそ金利を引き上げる可能性があると2018.9.8付日本経済新聞には掲載されていました。
リスクは怖いです。
さらにアマゾンバブルがいずれ崩壊するとのうわさも心配です。
3 最近のひふみ投信の株式取得
上場企業の発行済み株式総数の5%超を保有している株主(大量保有者)は、開示が義務付けられています。
衝撃的な保有株式は、TATERU(1435東証一部)です。
なんと2018年6月7日にあのTATERUの株式を5.99%も保有していました。
不動産関連は、年末からシェアハウスを展開していた「かぼちゃの馬車」へのスルガ銀行の過剰融資が取り沙汰されていました。
類似のような過剰融資のケースはあるのではと指摘されていたにもかかわらず、TATERUをレオスが大量保有する理由はあったのでしょうか。
(出典:ヤフーファイナンス)
2018.9.7現在、3日連続ストップ安を含めて503円です。
なんちゅうことをしているんだよ!
と誰もが持ったことだと思います。
しかし、さすがはレオスキャピタルです。
最新アカデミーの説明では、下落する前に売り切って、TATERUでは運用益を上げたそうです。
こんなかみわざができるなんて。。。
ひふみアカデミーに行ってきました。質疑応答でTATERUについて回答していました。
TATERUの株で元々基準価額420円分の利益が出ていたが、スルガ銀行の事件のこともあったので、TATERUの株を売り始めたところ、3日めにTATERUの通帳の残高偽造が報道され、利益は基準価額70円分に減ってしまったのこと。(結果、損失ではなかった。)
であれば最近の下落はなんだったのでしょうか???
4 大塚家具(8186東証一部)を損切りする
レオスの藤野社長は、大塚家具の大塚久美子社長とは親交があるそうです。
大塚家具の株式をなんと5.99%も保有していました。
(出典:ヤフーファイナンス)
ようやく5.99%→1.75%にまで損切りしました。
父と娘のお家騒動でも買い増しし、身売りがうわさされ、ヨドバシにまで断られたころに損切りじゃ、莫大な損失じゃないでしょうか・・・。
しかも、まだ1.75%もお持ちです。
2018.9.7に大塚家具は、またまた最安値更新です・・・。
藤野社長の名言です。
「お金を家具に入れていても何の役にも立たない」
だったらもっと早く損切りを!
5 アウトソーシング(2427東証一部)は増資で大幅下落
成長性のある株式への投資ということで、人材派遣業のアウトソーシングへも投資しています。
組み入れ比率は1.2%です。
純資産高は、ひふみ投信(139,121百万円)、ひふみプラス(613,517百万円)、ひふみ年金(18,021百万円)と実に7千7百億円近い巨大ファンドに成長しています。
組み入れ比率が1.2%といっても相当な株式購入額となるはずです。
(出典:ヤフーファイナンス)
ところが、9月7日に451億円もの増資を行うと発表しました。
株式の希薄化となることが嫌われ、年初来の安値更新です。
レオス踏んだり蹴ったりです。
6 2018年は踏んだり蹴ったり
大塚家具、TATERU、アウトソーシング・・・ひふみ投信は踏んだり蹴ったりです。
株式投資というものは、かくも常に何かが発生しそのたびに株価が変動しています。
最近のトータルリターンです。
2018年3月ー8月 マイナス0.45%
2018年6月ー8月 マイナス1.77%
2018年8月 マイナス0.22%
さしものひふみ投信でさえマイナス運用です。
我がぱんぱん投信も今年はマイナスなのは、なんとなくうれしいです。
(´Д`)
7 ひふみ投信の株価が変動しない理由
大塚家具の損切り、アウトソーシングの下落などの影響があっても、ひふみ投信の基準値はあまり変わりません。
その理由は、純総資産の巨大化にあると思います。
2017年1月6日には純資産は37,164百万円でした。
現時点での純総資産は、139,121百万円です。
1年半で純総資産は、5倍にも膨れ上がっています。
ここまで巨大資産となると、中小株を買おうとすると値幅が上がり過ぎてしまします。
多少購入しても、基準値を底上げできる力はありません。
純総資産が増えれば増えるほど身動きができなくなりつつあるわけです。
8 まとめ
いかがでしたか。
投資信託の宿命として、純総資産が増えれば増えるほど株価は安定し、値幅が少なくなっていきます。
これまで上がったんだからこれからも上がるという絶対はありません。
株式も同じです。
過去上がったから、これからも上がると考えると痛い目に遭います。
なお、ひふみ投信を決して否定している訳ではありません。
これまでも朝日印刷、薬王堂、ケンコーマヨネーズ、マクロミルなどすばらしいリサーチ力で株式発掘をしている力はさすがの一言です。
個別株式投資家は、レオス銘柄として、大量購入するといなごのように真似をする投資家も少なくありません。
むしろひふみ投信は、6000本もある投資信託商品の中では、極めて優れた投資商品であることは、誰もが納得するはずです。
最近不調のみのりの投信
みのりの投信も、人気のあるアクティブ投信ですが、不調が目立っています。
(出典:ヤフーファイナンス)
これからも投資を続けていくか、組み換えをするかは個人の自己責任に委ねられています。
くれぐれも株式投資や投資信託は、自己責任によりご判断されますようお願いします。
それでは
(by TYOStation第2日)