幸せ朝じかん〜暮らしと心、眠りと体をととのえる〜

昨年の春から秋にかけて、半年ほど続いた原因不明の体調不良から抜け出し、何気ない暮らしに幸せを感じる毎日。せっかくだから、そんなささやかな日々をつづります。そして、まだまだぐっすり眠れるようになりたいし、もっともっと元気になりたい!このブログとともに、眠りと体と心を整えていきます。

台風が去り、作り置きを捨てる

水曜日の夕方、新幹線に乗り込みました。

台風がくる前にと、急遽予定より一日前の月曜日の夜に降り立った出張先で、ひと仕事を終え、ようやく自宅に向かえる。

 

ひどく疲れていて、もう何も考えたくないのに、頭の中が休まらない。

 

そわそわ、ざわざわ、がやがやと、考えても仕方ないことを先回りして考える。

火曜日の午後から、台風の影響で停電になっていた我が家。

水曜日のその時点でも、まだ復旧はしていませんでした。

水は出るみたいだけど、じゃあトイレは?

お風呂は?

冷蔵庫の中は全滅だろうな。

冷凍庫の中はどうだろう。。。

娘は元気そうな声だったけど。。。

 

夫にいくつかLINEできいてみるものの、3つの質問に対して、なぜか回答は1つだけ……。

ちっとも分からない‼

 

でも、苛立ってはいけない。

夫も娘も大変な思いをしているのだ。

とにかく私がドンッとかまえて、笑顔で帰る必要がある。

 

気持ちを整え、新幹線を降り、

ずいぶん遅延している電車に乗り込み、自宅へと向かう。

混雑した電車の中は、たくさんの披露と困惑で充満している。

目的地にたどり着き、切符をなくしたことに気づく。

駅員さんの前の小さな行列にならぶ。

 

重い荷物を背負うように抱え、早足で自宅に向かう。

どこの家も店も電気がつき、ふつうに営業している。

なのに、自宅の付近だけが暗闇のなか。

なるほど……うちの町内だけまだ停電中なのね。

いつもはオートロックで閉ざされているけれど、臨時で開け放たれたマンションの扉をすりぬけて、止まったエレベーターを一瞥する。

ふっとひと呼吸、非常階段の扉をあける。

暗闇の中、スマホの灯りで足元をてらし、駆け上がる。

 

20時半、玄関のドアをあけると、懐中電灯を持った娘が「ママー」と駆け寄ってきました。

満面の笑み。

興奮気味に、この2日間のことを語ってくる。

 

笑顔で帰らなきゃ。

新幹線のなかであんなに気合いをいれてきたけれど、そんなに力まなくたってよかった。

娘の笑顔でたちまちこっちも笑顔になる。

 

水はでる、キッチンのガスもつく、トイレの水もながれる。ありがたい。

 

お風呂のお湯はでない。

夫と娘は銭湯に行ったそうで、夫は「ザ昭和な銭湯やった」と言い、娘は「むっちゃ楽しかった、明日ママも行こうな」と言う。

明日には復旧しててほしいけど…苦笑いしながら、頷く。

 

冷蔵庫をあけると、作り置きや買い置きが、冷気を失った暗闇の中で佇んでいる。

恐る恐る冷凍庫をあけると、まだかすかに冷たく、半分凍った状態の肉もある。

これはまだいけるんじゃないか……と、あれこれぐるぐる考えはじめる。

 

いや、ぐるぐるしてる場合じゃない。

疲れている。

明日も会社にはもりだくさんの仕事が待ち受けている。

休もう。

 

朝からぶっ続けで仕事をし、コンビニのパンやチョコレートを食べただけ。

ここは試しに……と、納豆をあけてみる。

ちょっと匂いのきつくなった納豆。

食べれるだろう。

暗いキッチンで立ったまま納豆を食べる。

うん、食べれる。ちょっと発酵の進みすぎた納豆だ。

娘が「ママ、おなかすいてるの?」ときいてくる。

「うん。おなかすいてるし、腐ってないか試してるねん」

食べ干したあと、抱きついてきた娘に、「納豆くさーい」と笑われる。

 

歯を磨き、顔を洗い、タオルを塗らし体をふき、娘と一緒にベッドへ行く。

 

疲れている。

でもやっぱりうまく眠れない。

 

翌朝、木曜日の4時に起き上がるもまだ暗く、うっすらと明るくなり始めてから、冷蔵庫の中の作り置きをゴミ袋に放り込む。

冷凍庫の中も一部放り込む。

ちょうど生ゴミの日。捨ててしまおう。

 

今月は出張が複数回あり、ハードになるからと、いつも以上に、まとめて作り置き、買い置きをしていたのに……

このごにおよんで、もったいない、なんて悔んでしまう自分が情けない。

 

空っぽになった容器。


f:id:asanoomusubi:20180908065825j:image

 

起きてきた夫に、ずっしり重い生ゴミを渡し、捨ててきて、とお願いする。

 

その日も電気は復旧せず、夜、銭湯に行く。

 

金曜日の朝、懐中電灯をもってトイレに行くと、夫が寝ぼけた声で「電気つくで」と。

「夜中に復旧した。声かけたけど、爆睡してた」と言われる。

そういえば、ぐっすり眠れた!

スイッチを入れると灯りがつく!

キッチンに行くと、冷蔵庫が稼働している!

約2日半とまっていた電気が動き出した。

「わぁ、ありがとう。ホントやぁ、ありがとう」

自然にお礼の言葉が何度もあふれ出る。 

 

金曜日の朝食時、いつもは食事中にはつけないテレビをつけると、北海道の地震のニュースがとびこんできました。

知ってはいたものの、テレビもつかず、スマホもあまり見ず、新聞も開かずに過ごしていました。

大変なことになっていて、本当に大変な思いをしている人がいて…

自分のことでいっぱいいっぱいになっていたな、と思い知りました。