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【サッカー】

森保JAPAN初陣、北海道地震で中止

2018年9月7日 紙面から

軽いメニューをこなし森保監督(右から2人目)らの話を聞く日本代表=札幌市内で(堀内翔撮影)

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 日本サッカー協会は6日、同日未明に最大震度7を観測した北海道地震の影響で、7日に札幌ドーム(札幌市豊平区)で開催予定だった国際親善試合・チリ戦を中止すると発表した。札幌市内で合宿中の代表選手、スタッフは全員無事が確認された。チリ戦が初陣となるはずだった森保一監督(50)は被災者を気遣った。

 日本での国際Aマッチが中止となるのは2011年3月、東日本大震災の影響によるモンテネグロ戦(25日・静岡ス)、ニュージーランド戦(29日・国立)以来。

 森保ジャパンの初陣への関心は高く、前売りチケットもほぼ完売状態だったが、冠スポンサーである「キリン」、中継キー局「フジテレビ」などと協議の上、中止を決めた。チケット代は後日払い戻しを行う。方法など詳細が決定次第、告知するという。

 現地では、宿泊ホテルも午前中に一時的に断水となったものの、現在は水道も使える状態。電力もやや不安定ながら自家発電でまかなえている。対戦相手のチリ代表も無事だという。

 森保監督は、札幌市内で、「大地震で犠牲になられた方のご冥福をお祈りしたい。まだ安否確認ができていない方の無事が確認されることを願っています。少しでも早く日常が戻るように、傷付いた方が穏やかに過ごせるようになってほしい」と語った。

 この日予定されていた公式練習や、会見はとりやめ。選手たちは近隣の公園で約30分、軽めに体を動かした。森保監督は選手たちに「ホテルにいる限りは日常と変わらず過ごせている。だが、ホテルのスタッフの皆さんは、家や、家族を心配したり、不安も抱えている中で対応してくださっている。感謝の気持ちを持って過ごしてほしい」と伝えたという。

 日本代表は、コスタリカ戦(11日・吹田ス)に向けて大阪入りを目指すが、当初押さえていた8日夕の移動便が運行されるかどうか不明で、「いくつかの代替手段も考えている」(日本協会の須原清貴専務理事)。チリ戦がなくなったことで、状況次第では7日移動の可能性もあるという。

 

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