欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は9月6日(現地時間)、米Appleによる英Shazamの買収を承認すると発表した。調査の結果、この買収によって欧州市場における健全な競争が阻害される恐れはないという結論に達したとしている。
Appleは昨年12月、Shazam買収計画を明らかにした。Appleが運営する音楽サービス「Apple Music」は、欧州ではスウェーデンSpotifyに次ぐ二番手。Shazamの買収は、同社の音楽認識・検索技術をサービスに統合することで、サービスを強化するねらいとみられている。
欧州委員会は4月、AppleがShazamの技術を利用することで競合サービスに損害が及ぶ可能性を調査すると発表した。
欧州委員会のマルグレッタ・ヴェスタヤー委員は発表文で「Shazamのユーザーと音楽データを徹底的に分析した結果、Appleの買収によってデジタル音楽ストリーミング市場の競争が下がらないことが分かった」と語った。
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