XZ3より「Xperiaらしい」使い心地。XA2 Plusこそ日本に欲しい:旅人目線のデジタルレポ 中山智
丸ボタンこそXperia! あとは本体カラーにパープルがあれば完璧です
旅人ITライターの中山です。8月末からドイツ・ベルリンで開催されたコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA 2018」を取材してきました。今年も各社から新製品などが発表されましたが、筆者がいちばん気になったデバイスはソニーモバイルの日本未発売スマートフォン「Xperia XA2 Plus」です。
▲筆者がIFA 2018でいちばん気になったデバイス「Xperia XA2 Plus」
「Xperia XA2 Plus」はシリーズのなかで「スーパーミッドレンジ」に位置するモデルで、海外では7月に発表されています。ディスプレーは6インチのFull HD+(2160x1080)で、アスペクト比は18:9のパネルを採用。昨今のトレンドを踏まえたいわゆる縦長ディスプレイですが、ノッチはありません。
▲ノッチなしだがベゼルは極力狭くなるよう設計されている
本体サイズは約75(W)×9.4(D)×157(H)mmで重さは約204g。このサイズとしてはやや重いですが、バッテリーは3580mAhと大容量なのもポイントです。デザイン的には両サイドの縁に丸みがあり、Xperia XZ1に近い形状。
指紋認証センサーは本体背面ですが、中央部分よりやや上に配置されているので、片手で握ったときに指を当てやすい位置です。指紋認証センサーの位置が中央に寄っているXperia XZ3やXperia XZ2 Premiumに比べると、操作のしやすさは段違いです。
▲背面は非光沢の仕上げが施されている
▲指紋認証センサーは使いやすい位置にある
本体右側面に音量ボタンと電源ボタン、そしてカメラボタンを装備します。ミッドレンジといえどカメラボタンを搭載するのはXperiaらしいポイント。さらに電源ボタンは最新のハイエンドでは廃止されてしまった丸型です。Xperiaといえばこの丸いボタンのイメージが強いので、発表されたばかりのXperia XZ3よりもXperiaらしさを醸し出してます。
▲この丸ボタンがXperiaらしさ
USBはType-Cを採用しており、別途イヤホンジャックも搭載しているので有線のイヤホンやヘッドホンもアダプターなしでそのまま使えます。また充電は「Quick Charge 3.0」に対応しているのも◎。
▲ケーブルが刺さっているので見えないが、USBはType-C
▲本体上部にイヤホンジャックを装備
ソニーモバイルのミッドレンジはプロセッサーにMediaTek製を採用するケースが多いですが、XA2 Plusはクアルコム製のSnapdragon 630を搭載。メモリーと内蔵ストレージは複数モデルが用意されており、メモリーは4GBから、内蔵ストレージは32GBからとなっています。
▲Xperiaといえばカメラボタン。XA2 Plusもしっかりと搭載します
カメラはメイン、フロントともにシングルでメインが約2300万画素。フロントは800万画素ですが120度の広角レンズを搭載しているので、インカメラで複数人のセルフィーを撮影するのにピッタリ。ちなみにXperia XZ3と同じくポートレートモードでのビューティー機能が利用可能です。
IFAのソニーブースで触った感想ですが、かなりバランス良く仕上がっている端末です。ハイエンドモデルと比べると機能やスペックに物足りなさを感じますが、価格も400ドル程度になると見られているので、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。
▲カラーバリエーションはSilver、Black、Gold、Greenの4色
残念ながらこれまでのミッドレンジXperiaと同じく、日本での発売予定はありません。しかし格安SIMでもXperiaを使いたいというユーザーの声はよく聞くので、もし日本でも4万円台でリリースすれば、人気の出るモデルになるのでは、とも思います。