きっと日本人も同じなんでしょうね…。
TwitterやFacebookなどのSNSで情報を流せるリツイートやシェア。きっとこの記事もSNSで拡散されていくのでしょう。でも、シェアされている元記事へのリンクをクリックし、ちゃんと内容を読んでいる人なんてあまりいないという悲しい現実が明らかになりましたよ!
調査を行なったのは、米国のコロンビア大学、およびフランスのFrench National Instituteのコンピュータ・サイエンス共同研究チーム。彼らは、昨年夏にTwitterで拡散されていく、CNN、New York Times、Huffington Post、BBC、Fox Newsへのリンク(短縮URL)が含まれたツイートを分析。どのようにニュースがSNSの力で拡散されていくかの研究調査を実施しました。
同調査結果によると、Twitterユーザーによってニュースが拡散されていく影響力は無視できないものがあり、ニュースサイトのシェアボタンからのツイートよりも、その後のリツイートでニュースを知る人の数が非常に多いと判明。ニュース記事が掲載された直後のツイートのみならず、数日が経過してからリツイートされたニュースを読む人さえ少なくないようです。
ただし、リツイートがリツイートをよんでニュースは拡散しても、そもそもツイートに含まれているリンクから元のニュース記事へジャンプして内容を確かめたりしない人が、全体の59%にも達することが示されています。つまり、ほとんどのTwitterユーザーは、ヘッドラインくらいしか読まず、すぐにリツイートボタンを押して、ほかの人に記事を拡散するだけで終わってしまっているんだとか。
記事を読むよりもシェアするだけで満足する人が増えている。これこそが現代の情報活用の典型的なかたちだ。ただ要約か、その要約の要約を見ただけで、それ以上は深く調べようともせず、人々の思考が形成されていく。
同研究チームのArnaud Legout氏は、このようなコメントを発表しています。忙しいからか、それとも活字離れのせいか、あるいは内容の薄い記事が多いからなのか、その理由はともかく、深く報道内容を読み込んで調べたりしない現代人が増えていることだけは確かなようですよね。
なお、今回の調査対象はTwitterのみですが、Facebookでも似たり寄ったりなんだそうです。Facebookユーザーの7割は、サイエンス系のニュース記事であっても、ヘッドラインだけチェックし、たいして細部まで読まずに堂々とコメントを書き込んでいるのが現状だとの研究発表が伝えられていますよ。この様子だと、ニュースの拡散速度はSNSで上がっても、タイトルだけに釣られて誤った情報やデマが広がっていく問題は避けられないでしょうね~。
image by Jirapong Manustrong / Shutterstock
source: Washington Post
Carli Velocci - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)