魂を揺さぶるヨ!

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漫画「人形の国」の感想!世界観が最高に面白いSF冒険ダークファンタジー作品

この記事を読むのに必要な時間は約9分です。

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こんにちはユレオです。

 

SFをテーマにした漫画や小説や映画を好んでご覧になられる方は大勢おられ、中でも未来を舞台にした未知のテクノロジーが登場する作品が特に好きという方も大勢おられるかと思います。

 

SFとはサイエンス・フィクション(Science Fiction)の略名で科学的な空想にもとづいたフィクションの総称で、科学が進んだ未来の世界や宇宙を舞台とした物語など様々な作品が存在ます。

 

最近ではSFの定義は広く捉えられるようになり、現実の日常では起きないようなテーマの作品や、読者の常識を覆す独自の発想がテーマの作品なども「SF作品」として捉えられるようになりました。

 

本日ご紹介する漫画は、SF作品の中でもかなりハードコアなSFの内容で「遠い未来が舞台」「巨大な人工天体が舞台」「常識を覆す力」をテーマにしたSF漫画界の巨匠、弐瓶勉の漫画作品になります。

タイトル:人形の国
作者  :弐瓶勉
連載期間:2017年~
巻数  :既刊3巻(2018年9月現在)

 

巨大な跡層におおわれた人工天体に住む人々が軍国主義の帝国と敵対することになり、拠点を襲撃されて生き残った主人公が帝国に対して復讐を誓い、生存をかけて戦うSF冒険ダークファンタジーの物語です。

 

この漫画はSF漫画好きならご存知の弐瓶勉の作品で、物語の中に弐瓶勉作品ではおなじみの超巨大構造物や作品で共通する単語や名称が登場します。

 

それぞれの作品につながりがあるのかという点についてはこれまでも触れられておらず、読者が想像を働かせてイメージすることで、より面白みを増すといった作風となっており、これまで多くのSFファンを虜にしてきました。

 

今作は前作の「シドニア騎士」よりもハードコアなSFの様相となっており、昔の弐瓶勉の作品が好きな方とシドニアの騎士でファンになった方にちょうど良い塩梅の作風となっています。

【この記事の目次】

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世界観が壮大で面白い漫画「人形の国」のあらすじ

主人公のエスローとその仲間たちは「アポシムズ」と呼ばれる人工天体で5000年前に起きた地底との戦争に敗れた子孫で、アポシズムでの正当な居住権を失っているため人口天体の極寒の地表で生活を送っています。

 

この人口天体アポシズムは直径12万キロメートルで体積の大半は超構造体と呼ばれる堅固な殻に覆われた地底空間となっています。

 

地表では「人形病」と呼ばれる屍となって徘徊し続ける病気が蔓延し、攻撃的な自動機械も存在するため安泰なものではなく、厳しい生活を送っていました。

 

ある日、エスロー達は戦闘訓練中にリベドア帝国の兵士に追われる不思議な少女を助ける為に、リベドア帝国の兵士を殺害することになります。

 

不思議な少女は折り畳み式の自動機械で、彼女が持っていたものは「世界が終わってしまう」代物でした。

引用元:人形の国

 

これをめぐりエスロー達が住む拠点がリベドア帝国に襲われ、エスローも瀕死の状態になりますが、正規人形と呼ばれる存在になり生きながらえ、リベドア帝国に復讐を誓います。

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弐瓶勉の独特の世界観が魅力の漫画「人形の国」の感想!

この漫画はSF漫画の巨匠である弐瓶勉の漫画作品で、弐瓶勉特有の世界観である「超巨大建造物」「独特の単語」があふれる内容となっており、世界観などが多くが語られないまま話が進行していきます。

 

話が進むに連れて世界の情報が少しづつ読者に伝わるような流れとなっており、弐瓶勉の過去の作品である「BLAME!」や「シドニアの騎士」などで登場する単語やキーワードが含まれるため、弐瓶勉のファンにはたまらない内容となっています。

 引用元:人形の国

 

絵柄は「シドニアの騎士」の作風に近いですが、物語や雰囲気が弐瓶勉の昔の作品であるSFダークファンタジーに寄せていて、物語冒頭で明確な目的がしっかり提示され、それに向けて突き進む主人公をしっかり描いた丁重でわかりやすいストーリーとなっています。

 

本作は暗いお話ですが、極寒の世界を描いていることもあり、白を基調とした絵柄で、雰囲気は明るめに感じられ、時折コミカルな表現もあるためテンポよく読むことができる今後が楽しみな作品です。

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「 弐瓶勉 」の他の作品と当ブログ記事として取り上げた作品

弐瓶勉はマイクロソフトゲーム「HALO」の世界観を題材とした、さまざまな作家によるグラフィックノベルのオムニバス作品集に日本人唯一の作家として参加するなど、日本の漫画家の中では珍しく、海外での評価の高い作家で、SF漫画では様々な名作を執筆されています。
作風として巨大構造物や独特の用語が特徴で、深い説明もないまま話を進めるので、読者の想像力を掻き立てるため、それがまた作品の魅力となっています。 

「弐瓶勉の有名作品一覧」
BLAME!
NOiSE
人形の国
BIOMEGA
ABARA
シドニアの騎士

 

当ブログで取り上げた他の弐瓶勉の作品をご紹介します。

 シドニアの騎士 /弐瓶勉 全15巻

太陽系がガウナと呼ばれる宇宙生命体によって破壊された1000年後の未来、人類が巨大宇宙船シドニアで太陽系を脱出して移民できる惑星を求め旅するSF物語です
主人公の谷風長道は宇宙を旅する宇宙船シドニアの最下層部で祖父と隠れるように暮らしていましたが、祖父が亡くなった後に上層部に出たところを捉えられます。
谷風長道はかつてのエースパイロットでクローンで、「衛人」と呼ばれる人型の主力戦闘機の操縦士としての技術を持ち、シドニアの歴史的名機である「継衛」を与えられて、ガウナとの戦闘で戦果を上げます。
この漫画はSF漫画界の巨匠 弐瓶勉の作品で、綿密な世界観設定や巨大宇宙船、巨大構造物等、SFファンが喜ぶ要素が満載のマンガで超オススメです。

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BLAME! /弐瓶勉 全10巻

遥か未来の巨大建築物に覆われた地球が舞台のハードSF漫画です。
人類の技術が進歩した結果「ネットスフィア」と呼ばれるネットワーク社会が構築されますが、人類は感染症の蔓延によりネット端末に接続するための遺伝子が失われ、ネットワーク社会が崩壊します。
やがて人類は「ネットスフィア」から不法居住者とみなされ、排除される対象となります。
制御を失った建築機械は暴走を続け、地球は多層階層の巨大建築物に覆われることとなり、人類を救うため主人公の霧亥はネット端末に接続できる感染前の遺伝子を求めて、巨大建築都市をさまよい探索を続けることになります。

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