井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

深夜のコンビニで地理を学ぶ

2018-08-20 | 日記

深夜、にわかにカフェラテが飲みたくなり、近くのコンビニ(幾つかある)の
一つに行くのだが、一番店員の質がいい店も夜更けになると
店員が外国人がほとんどになる。
概ね、外国人店員は質が落ちて敬遠気味なのだが、私の行きつけにしている
店は日本人店員と共に教育が行き届いているのか、皆気分がいい。
ただ他の地区の、同系列の店ではそうでもないので店長が行き届いて
いるのかもしれない。

深夜によく顔を合わせる店員は、ウズベキスタンからというので
「日本の暑さ、大丈夫?」と訊いたら「国も暑いので大丈夫です」
という答え。「でも湿気が凄いでしょ」と言ったら「湿気」という言葉が
一瞬解らなかったらしく、言葉を置き換えて説明しようとするうち
こちらが何を言っているか悟ったらしく「湿度ですね」と応じ、
頭のいい子だ。にこにこしていて接客態度もいい。
「ウズベキスタンって知ってますか?」というので「もちろん」と
答えたが、ロシアに接した国・・・・と言う程度の、もともと地理は不得意、
おぼろなことしか知らない。

家に帰って調べてみた。

位置は中央アジアで、まず間違ってはいなかった。しかしカザフスタンと、どこか
ごっちゃになっている。カザフスタンは、痛ましい亡くなり方をした
デニス・テン選手でいくらかは知っている。(なんだか好感の持てる
選手だった)

ウズベキスタンは大陸性気候で降水量が極端に少なく乾燥しているとあるが、
夏期の平均気温が40℃に達するそうで、それならたとえ湿気があろうと
日本の酷暑にもネを上げないわけだ。そして冬の平均気温は約マイナス23℃とあるから彼らにとって日本の夏も冬も、楽園なのかもしれない。

東京の暑さも、立秋過ぎて急に涼風が立ち冷房いらずの日が続いている。
それにしても、五輪は10月が無理ならせめて立秋以降に設定
出来ないのだろうか。

たかだか17日間の運動会に、リスクと混乱が予想されるサマータイム導入など
誰かが五輪利権の欲ボケで狂っているとしか思えない。

ウズベキスタンの独立はソビエト連邦崩壊後であるが、政治家が
ダムや灌漑システムの維持にろくな対策をせず、環境問題対策も
怠って来たので水質・土壌汚染が酷いのだそうだ。

どこもかしこも政治家は、とふとつぶやいてみる。

日本の五輪には某組織の利得が激しいが、夏場設定に関しては
アメリカの放映権がからんでいるようで10月設定が無理だという。
ならせめて立秋以降にと提言したい。本音はいっそ返上しちまえだが、
これは今更無理。

五輪を励みにしている選手の皆さんや、競技を楽しみにしている
人々がいるのは解かるし、私とていざ始まれば開会式や
幾つかの競技に関しては後追いのニュースでぐらい見るだろうが、
五輪の日本開催はこれで最後でよい。
個々の競技ごとの世界大会で十分ではないか。
とにかく、日本の五輪の内幕が汚い。IOCも五輪本来の
精神からは程遠くなっている。
もう人々の記憶から薄れているが、というよりそういう私自身が
忘れているのだが、当初のあのバカバカしい競技場設計に
日本はいくら棄てたのだっけ。

確か支柱一本が500億とか、いや50億だったか
身に余る数字は忘れてしまったのだが、設計者は実際の
予算無視、選んだほうも形だけで選び、建設費用の
試算さえしていなかったという、数字に疎い私さえ呆れ返るお粗末。
そして、当初案はボツとなり莫大なお金が溝に棄てられた。
出だしから下手を打ちながら森さんのごとき「国がたった
数千億の」と、国民の血税を「たった」呼ばわり。
懐にたんまり入るあなたと違い、国民は、都民は
五輪で迷惑を受けることはあれ、一円だって潤いはしない。
仄聞するところによれば、エリアによってはお神輿の中止や宅配の配達を
規制する動きもひそかにある由、たかだか運動会のために
神輿を規制するとは、一体何だ。
世界祭典もよかろうが、何百年続く地域の祭の邪魔立てとは。

ボランティア確保のために、夏期の授業・試験内容にまで
スポーツ庁と文科省が口出ししているようで怒るより情けない。
一方で盛大にお金を棄てまくりながら、そして誰か個人の
懐が盛大にうるおいながら現場での人件費は「ただ」を当然のごとく設定、
そのただを確保するために授業内容を変更、試験の時期をずらせ?

ウズベキスタンの地理を学ぶつもりが、いつしかこの国の
五輪大事対策の偏頗さへのつい憤りとなり。
泡立つ心をなだめ一言申しあげるなら、五輪の美名に
隠れた搾取の構図は心得ておいたほうがよい。

さなきだに救急車要請が多いのに、大勢が戸外にひしめく五輪の時期は、
救急車はパンク、受け入れる病院も満杯となりはしないか。

マラソン用に道路を作り変え、体感温度を数度は下げられるというが
では見物客の沿道はどうなのだ。
ミストは、この間某一流ホテルの玄関で試しに浴びてみたが
あの炎暑にあぶられてミスト自体がぬるく、ただでさえ高い湿度を更に上げていた。

現政権貶めのために「殺人五輪」呼ばわりでキャンペーンを張っている
媒体と同じ仲間になりたくないものの、いや殺人かどうかはいざ知らず
人は大勢倒れ亡くなるだろうと、今から気が塞ぐ。海外からの乳幼児や
高齢者への警告を早々に外務省がしてくれぬか、と思うがしないだろうな。
日本の7月、8月はアスリートに最も快適な季節であるという
招致書の嘘八百をしれっと見逃しているのも国なのだから。

誤変換他、後ほど。

 

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ウズベキスタンの桜 (ペコリーノ)
2018-08-21 11:05:49
はじめまして。
ウズベキスタンと聞いて数年前に読んだ「ウズベキスタンの桜」という本を思い出しました。中山恭子参議院議員が大使として赴任していた時の回顧録のような本です。私もウズベキスタンという国をまったく知らなくて、日本との関わりの強さに驚きました。国立劇場の建設にシベリア抑留の日本兵が奴隷として使われていたなど、まさに学校で教えてくれない歴史です。その時の日本人の行いから、今もとても親日な国のようで驚きます。有り難いです。そしてなぜウズベキスタンに桜が咲くことになったのかについては、心がジーンと温かくなるような話でした。昔の出来事だけでなく中山議員赴任時のキルギス日本人拉致事件についても詳細に語られています。
なんだか本の紹介になってしまいましたが、私は「遠くでこんな日本人が…」という話に弱くて。ぜひおすすめさせてください(笑)

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