企業向けSaaS、トップシェアはマイクロソフト。年45%成長で2位のSFDC以下を引き離す勢い。2018年第2四半期。Synergy Research Group
米調査会社のSynergy Research Groupは、2018年第2四半期における企業向けSaaS市場の調査結果を発表しました。
同社によると、企業向けSaaS市場全体はIaaSやPaaSの成長率に比べると年32%とやや低いものの、企業のソフトウェアに対する支出としてはオンプレミス用のパッケージソフトウェアの約15%以下にとどまっているため今後も大きな成長余地があるとされています。
企業向けSaaS市場のトップはマイクロソフトで、そのシェアは17%以上。2位はセールスフォース・ドットコムでシェアは12%以上。3位はアドビで、シェアは9%以上となっています。
年成長率で見てもマイクロソフトはトップで45%と2位以下を引き離す勢い。追う立場のセールスフォース・ドットコムはCRM市場においては高い独占率を誇るものの、年成長率は25%にとどまっており、4位に位置するオラクルが成長率43%と中長期的に上位入りを狙える値を獲得しています。
Synergy Research GroupのチーフアナリストJohn Dinsdale氏は、企業向けSaaS市場ではWorkday、Zendesk、ServiceNowといったクラウド生まれの新興ベンダと、マイクロソフト、オラクル、SAPといった既存のオンプレミス向けソフトウェアを抱えている伝統的なベンダが存在し、前者はソフトウェア市場そのものを変革しようとしているのに対して、後者はクラウドへと移行させる余地を持つ既存の多くのユーザーを抱えている、といった強みをそれぞれ持ちつつ戦っていると評しています。
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