北海道でM6.7の強い地震、土砂崩れや停電も 多数行方不明
日本の北海道で6日午前3時8分ごろ、マグニチュード(M)6.7の強い地震が発生した。各地で土砂災害が発生し、家屋が崩れるなどの被害が出ている。
NHKなどによると、午後4時現在で4人の死亡が確認され、4人が心肺停止状態にある。30人以上が安否不明という。
約300万世帯が停電したほか、泊原子力発電所も電源が絶たれた。午後3時ごろには、札幌市と旭川市の一部で停電が解消した。
日本では4日に西日本を非常に強い台風21号(チェービー)が襲い、大きな被害が出たばかりだった。
震源地は札幌から南西62キロほどの胆振(いぶり)地方中東部。気象庁によると、津波の危険性はないという。
ソーシャルメディアでは、地元の住民や観光客などが地震による衝撃を投稿している。
余震を怖れながらも備蓄のために食料品店に並ぶ様子も書かれている。
北海道に住むJanさんはツイッターに地震速報の画面を投稿し、「今朝は恐ろしい目覚ましが鳴った。携帯電話が『地震』と鳴り立てた直後にアパートが揺れだして目が覚めた」とコメントした。
日本の当局は、さらなる揺れを警戒するよう注意を呼びかけている。
AFP通信によると、気象庁の松森敏幸地震津波監視課長は「地震発生後2~3日は、規模の大きな地震が発生することが多くある」と話した。
「住民には地震活動や降雨に十分注意し、危険な場所へは近付かないよう呼びかけている」
日本は世界で最も地震が多発する国のひとつで、M6.0以上の地震の約2割が日本で発生している。
4日に西日本を襲った25年ぶりの強い台風21号では、少なくとも11人が亡くなっており、今なお復興作業が続いている。