【テキスト版】地震・ライフライン情報まとめ

最終更新:22:30

写真・画像読売新聞/アフロ

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電気・停電の状況と見通し/「通電火災」「ローソク火災」に注意を/充電できる場所/スマホの節電方法/公衆電話が無料に/断水の状況/ガソリン/コンビニ・小売り/病院/飲食店/道路・交通情報/避難所/車中で過ごす方へ/防犯/余震への注意/物流/外国語での対応(for foreigners)

電気・停電の状況と見通し

・北海道全域で停電が起き、一時道内のほぼ全域の約295万戸が停電。世耕経済産業大臣は、十分な復旧には少なくとも1週間以上かかる見通しを明かした。(NHK)



・13:35に砂川火力発電所3号機(12.5万kW)が再稼動。これにより、旭川、札幌、苫小牧、名寄周辺の一部の地域への送電が再開されており、約34万戸の停電が解消しています。今晩中に奈井江火力発電所、知内発電所などを再起動させ、約120万kwの供給再開を目指して作業中。(経済産業省Twitter)

今後の電力供給復旧見込み。
明日午前4時には150万kWが再開し、120万戸が復旧する見込みです。
明日中には、プラス150万kWで、合計300万kWとなります。
北海道のピーク電力需要380万kWにかなり近づきます。



現在稼働済の火力発電。
砂川3(12.5万kW)
水力(25万kW)
バイオマス(約2.3万kW )
音別1(石油7.4万kW)
で、計約47万kW



今晩中の復旧作業中の発電所
奈井江2(17.5万kW)24時メド
森(地熱2.0万kW )午前2時メド
知内1(石油35万kW)午前3時時メド
水力(14万kW)【電源開発】24時メド
バイオマス(約5万kW )     
砂川4(石炭12.5万kW)午前3時メド
奈井江1(石炭17.5万kW)午前4時時メド
ここまでで計約150万kW



明日(9/7)の復旧を目指し作業中
伊達1(35万kW)
伊達2(35万kW)
音別2(7.4万kW)
バイオマス(2万kW ) 
自家発電(10万kW )【JXTG、日本製紙、出光、王子、新日鉄など】
本州融通(60万kW)
これで合計約300万kW規模となります



完全な復旧には苫東厚真火力発電所の復旧が必須ですが、修理に1週間以上はかかるとされています。この期間を短縮できないか?この点も関係者と協議しています。

世耕弘成経産相のTwitterより抜粋

特別高圧・高圧の変電所については、大きな設備被害が確認されておりません。送電線の南早来1号線(275kV)については、電線断線を確認しております。また、岩知志線(66kV)については、鉄塔2基が倒壊していることを確認しております。



電力の供給については、病院、交通、通信、報道機関、水道、ガス、官公庁等の公共機関、避難所、その他重要施設への供給回線を優先に行います。停電が一旦解消されたお客さまにおかれましては、供給力に限りがあることから、可能な限りでの節電をお願いいたします。

北海道電力の発表より抜粋

以下の市町村の一部で、停電が解消しています。【6日18時現在】
旭川市、士別市、名寄市、上川町、愛別町、東神楽町、当麻町、東川町、深川市、比布町、北竜町、妹背牛町、札幌市、小樽市、岩見沢市、三笠市、美唄市、砂川市、奈井江町、歌志内市、赤平市、芦別市、滝川市、新十津川町、安平町、由仁町、長沼町、南幌町、喜茂別町、上士幌町、室蘭市、苫小牧市、占冠村、日高町、泊村、函館市、今金町、神恵内村(北海道電力)

「通電火災」「ローソク火災」に注意を

電気が通じたときに火災が発生する「通電火災」に備えブレーカーを切っておく

「ローソク火災」を防ぐには、できればLEDなど熱の出ない明かりを使うことが望ましく、ローソクを使わざるをえない場合も、その場を離れるときや寝るときには火を消しておくことが大事だとしています。(NHK)

充電できる場所

大手携帯各社は北海道内で無料で携帯電話の充電を行える場所を設けるなど、支援のサービスを行っています。(NHK)

北海道内のほとんどの市町村では停電が続いているため、自家発電機を使って役所に訪れる住民に携帯電話の充電などに使えるように電源を供給しています。(NHK)

札幌市役所に携帯電話充電コーナー。庁舎ではNHKなどの災害ニュースも放映している。
ドコモ北海道ビル(札幌市中央区北1西14)※7日も開設(北海道新聞

【札幌市地震関連情報】携帯電話・スマートフォンが充電可能な施設として、以下の場所が開放されますのでお知らせします。※充電コードが必要です。
アーバンネット札幌ビル(中央区北1条西6丁目1-2)は9月6日16時~、
赤レンガテラス(中央区北2条西4丁目)1階でスマートフォン等の充電用電源と明日の朝までの滞在スペースを提供しています。
有限会社トミタ(創住環TOMITA)(厚別区大谷地西3丁目5-12)で9月6日17時現在開放中です。

札幌市広報部Twitter

札幌駅前のパチンコひまわりで、ひとり10分充電できるとの情報。



小樽港第2埠頭着岸中の「巡視船えさん」前特設ブース。24時間開設予定(海上保安庁)



旭川市役所総合庁舎 (6条通9丁目) で午前8時45分~午前0時、充電可能。充電器は要持参(旭川市)



帯広市の帯広市鉄南コミュニティセンター・帯広市啓北コミュニティセンター・帯広市西帯広コミュニティセンター・帯広市森の里コミュニティセンター・帯広市大正農業者トレーニングセンター・帯広市川西農業者研修センターで6日20時30分ごろから充電可能(帯広市)

スマホの節電方法

スマホのバッテリーをもっとも使うのは液晶画面。まずは液晶を暗くすること・できるだけ点灯させないことが大切。



・設定→画面の明るさなどでスライドバーを下げ、液晶画面をできるだけ暗くする。
・通知で画面が明るくなることを避けるため、通知で画面が明るくなることを避ける。
・圏外になったら「機内モード」にする。(三上洋・ITジャーナリスト)

公衆電話が無料に

NTT東日本は、北海道内にあるおよそ5800台の公衆電話、すべてを無料で使えるようにしている。(NHK)

断水の状況

 道によると、道内の断水地域は以下の通り。(6日午後3時現在)
【全面断水】胆振管内安平町、厚真町
【一部断水】日高管内日高町(約2千戸)、空知管内栗山町、南幌町、浦臼町、雨竜町、江別市、石狩市、根室市、札幌市、帯広市、十勝管内音更町、池田町、釧路市、檜山管内江差町、上ノ国町、今金町、せたな町

北海道新聞

現在厚別区と清田区の一部地域で断水しているほか、停電により市内各所の一部マンション等が断水しております。

札幌市水道局

【札幌市】6日朝の地震により、札幌市清田区里塚1の2で里塚配水池に流入する水道管(直径20センチ)が破損し、清田区と厚別区で約1万5千戸で断水が続いている。札幌市水道局によると、6日午後3時現在で復旧の見通しは立っておらず、7日も断水が続く見通し。市は市内全域の71カ所に緊急の応急給水所を開設した。清田区市民交流広場(平岡1の1)では24時間で対応し、市民に給水している。(北海道新聞

ガソリン

北海道内において、自家発電機を有し、停電時にも稼働可能な中核SSなど約300カ所のうち、現時点までに約110カ所の営業を確認済み。残りについても、引き続き状況を確認中です。(経済産業省Twitter)

石油元売り大手4社のガソリンスタンドは、北海道内に合わせて1300か所以上ありますが、非常用の電源がなく、停電で営業できない店舗も多いということです。(NHK)

コンビニ・小売り

コンビニ各社によると、セブン―イレブンは7日以降、弁当などを作る道内の工場が停電しているため、本州から海路や空路で商品を運ぶ検討を始めた。セイコーマートは全道1100店のうち1050店で営業しており、7日はさらに営業再開の店舗が増える見通し。2社に加え、ローソン、ファミリーマートも一部店舗で営業休止しているが、停電が復旧次第、順次通常営業に戻る。各社とも食料品を中心に品薄となっている。

北海道新聞

イオン北海道、コープさっぽろ、マックスバリュ北海道、ツルハドラッグは大半の店舗で店頭販売を行っており、7日以降も停電が続けば、在庫がある限り店頭販売を行う。停電が復旧次第、順次通常営業に戻る。

北海道新聞

コンビニ大手のローソンによると、地震の影響で北海道内664店舗中約600店が停電した。約300店が一時休業したが、夜が明けてから大半は営業を再開した。常温で保存できる飲料や菓子類を販売したほか、6日午後に3割程度の店舗に弁当やおにぎりを配送し、新たに販売したという。同日夜までに道内の全店に飲料とカップ麺を納品できる見通しという。



ファミリーマートは、道内の全235店舗のほとんどで停電。一部は休業したが、停電したまま営業を続けた店舗もあった。物流の回復状況に応じて一部店舗では営業を続けるという。

朝日新聞デジタル

病院

厚生労働省によりますと緊急時に全国の病院の状況を集約するシステムなどで、午後3時までに確認できた範囲では、北海道内では349の病院が停電していて自家発電機などで対応しています。また、62の病院で水道が使えなくなっています。今のところ入院患者の転院などが必要な病院はないということです(NHK)

・今回の地震の影響で、北海道内の複数の医療機関で人工透析ができなくなっている(NHK)
・日本透析医会災害時情報ネットワークでは、6日15時56分現在、35の病院の受け入れ可否状況を掲載。

飲食店

ゼンショーホールディングス(以下、HD)によると、9月6日16時現在、牛丼チェーン「すき家」や回転寿司「はま寿司」など、計150店舗のうち約100店舗が、停電や断水のため営業を停止している。



また日本マクドナルドでは15時現在で、道内の88店舗が営業を休止。停電もしくは道路が封鎖されたことによる資材不足が要因で、営業再開の見通しは未定。



吉野家HDは16時現在で、吉野家24店舗、はなまる11店舗の全店が停電のため営業を停止。すかいらーくHDでも16時現在、グループ32店舗の全店が、停電のため営業を停止している。各社とも停電が解消され次第、順次営業を再開していくという。

食品産業新聞

道路・交通情報

道路
・高速道路は日高道の苫東中央IC~日高厚賀ICで通行止め(Yahoo!道路交通情報)

鉄道
地下鉄・路面電車の運行に必要な電力供給を得られる見通しが立っていないことから、地下鉄と路面電車の運行を停止(6日は終日運休)。運行の再開時期は未定。(札幌市交通局)

JR北海道によると、停電の影響で北海道新幹線や札幌と道内各地を結ぶ特急列車など、すべての列車が終日運行できず。停電で信号の電気設備などが使えないままで、7日も正午までのすべての列車の運休を決めている。(NHK)

バス
北海道中央、ジェイ・アール北海道、じょうてつは一部を除き運休。7日は信号機の復旧や道路の安全が確認され次第運行。(北海道新聞

空路

新千歳空港は、6日夕方には停電が解消し、午後9時半ごろ、非常用電源から通常の電力へ切り替わることになりました。これを受けて航空各社は、7日の運航再開を目指して、現在、運航スケジュールの調整を進めています。

NHK

旭川空港は、電気・水道の両方とも復旧。多少の遅れがでている便もあるが、通常通り運航。(旭川空港/6日15時45分)

とかち帯広空港~帯広駅間の連絡バスは終日運休。航空便は現在のところ通常運航。7日は帯広空港ビルは通常通り、AM7:30からの開館を予定。(帯広空港ビル)

北海道と本州を結ぶフェリーでは、ダイヤ通りの運航を予定している。商船三井フェリーは道内を発着する4隻とも被害はなく、5日夜に大洗(茨城)を出発した「さんふらわあ さっぽろ」が6日午後、予定通り苫小牧に入港した。
川崎近海汽船は苫小牧―八戸(青森)、室蘭―宮古(岩手)の2航路で、いずれも通常通り運航する予定。停電のため非常用発電設備を使って発券業務などを行うという。太平洋フェリーも仙台―苫小牧を結ぶ航路で定刻通りの発着を予定しているという。

朝日新聞デジタル

避難所

午後2時現在、29市町村が避難所445カ所を開設し、1914人が身を寄せている(北海道新聞)

札幌市内の避難所
▽中央区 小中学校24校
▽北区 北区体育館、小中学校36校
▽東区 東区体育館、小中学校36校
▽白石区 札幌コンベンションセンター、白陵高、白石区体育館、東白石会館、白石区民センター、小中学校26校
▽厚別区 厚別区体育館、小中学校23校
▽豊平区 美園会館、平岸会館、中の島会館、小中学校31校
▽清田区 清田区体育館、小中学校20校
▽南区 南区体育館、豊滝除雪ステーション、小中学校27校
▽西区 西区体育館、小中学校24校
▽手稲区 手稲区体育館、道科学大、小中学校24校
※札幌市内の避難所は合計288カ所が開設された。
北海道新聞

【夜を避難所で過ごす方に】
外に長時間いると体力を奪われます。少しでも建物や避難所の中で過ごしてください。今避難されている方は、ゆっくり休む・温存することを心がけましょう。避難生活では体力が落ちて、風邪や流行症にかかるリスクが高くなります。手洗いやうがいをいっそう心がけてください(NHK生活・防災Twitter)

車中で過ごす方へ

避難所ではなく車の中で過ごす人は、狭い車内に長時間滞在すると「エコノミークラス症候群」になるおそれがあります。時折手足を伸ばしてください。数時間に一度は車の外に出て、体を動かしましょう。水分補給もしっかり行ってください。(NHK生活・防災Twitter)

防犯

過去の地震では、避難後の家に空き巣が発生しました。避難の際は戸締りをお願いします。また、いたずらに不安をあおる情報には十分ご注意いただき、落ち着いて情報の真偽をご確認ください。(札幌市広報部Twitter)

余震への注意

・揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがありますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意を。
・やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてください。
・地震発生後1週間程度、最大震度6強程度の地震に注意してください。特に、地震発生後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
(気象庁)

物流

日本郵便は同日、北海道宛ての宅配便の引き受け停止を発表した。ヤマト運輸は、北海道から全国への受け付けを停止。全国からの発送はクール便などを除き受け付けている。佐川急便は北海道発着のすべての荷物受け付けを見合わせている。(毎日新聞

外国語での対応(For foreigners)

北海道庁は、道内に住んでいたり、仕事や観光で訪れたりしている外国人に向けて、英語、中国語、韓国語で対応する臨時の電話相談窓口を設置しました。



窓口の電話番号は、▼011-204-5937、または、▼011-204-5092です。受け付け時間は、平日の午前8時45分から午後5時半までで、北海道庁の担当者が、避難所や給水所といった場所の情報を提供したり、相談に乗ったりすることにしています。

NHK

As a response to the earthquake and large scale blackout occurring on September 6, 2018, we set up a consultation desk for foreigners staying in Hokkaido in the International Affairs Dividsion as follows.



Phone number: 011-204-5937 or 011-204-5092



Launguage: Englsh, Chinese (Mandarin), Korean



Open at 8:45-17:30 on weekdays



(International Division, Hokkaido Gov.)

福岡市の通訳翻訳業ビーボーンは訪日外国人観光客や外国人住民に向け、15言語による24時間体制の電話通訳サービスを無料で提供する。対応言語は英語、中国語(北京語)、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、タガログ語、ネパール語、マレー語。通話料は利用者負担。相談は緊急通訳ダイヤル(電)092・687・5137へ。(北海道新聞