2015年11月27日

ウクライナの2箇所の原発で外部電源喪失の危険性・送電網への大規模な破壊工作で2箇所の火力発電所が緊急停止








クリミアで先週週末に生じた送電線への破壊活動による大規模な停電に関連して、クリミアに電力を供給しているウクライナの原子力発電所、2箇所への外部電源の供給に支障を来す事態が発生していることがRTの報道で明らかとなった。


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RTによるとクリミアで発生した大規模な停電により、ドニエプルとウグケゴルスクの2箇所の火力発電所の運転が緊急停止を起こし、これにより、ウクライナにあるザポリージャ原発と南ウクライナ原発の2箇所の原子力発電所への外部電源(Offsite Power)の供給に支障が生じている模様となる。


それぞれの原発には、外部電源喪失(Loss of Offsite Power)が発生した場合に備えて2系統のディーゼル発電機が設置されており、仮に外部電源が完全に喪失したとしても1週間は原子炉の安全は保たれるようになっている。


しかし、ディーゼル発電機は原子炉の安全を保つ最後の砦ということもあり、外部電源を喪失する事態に至ることは、原発の安全維持の観点からは、非常事態ともなる。


今のところ、ザポリージャ原発と南ウクライナ原発については外部電源喪失には至ってはいないが、送電網への破壊工作によりウクライナ南部のパワーグリッドでは大規模な混乱が生じており、現状のままで、送電網の復旧が得られない場合には50%の確率でそれぞれの原発がある地域のパワーグリッドがダウンする可能性が指摘されている。


この問題についてロシアはウクライナ政府が間接的に送電線網の破壊工作を行った反クリミア勢力に加担している証拠だなどと主張し、ウクライナ本土に供給している天然ガスの供給を停止していると報じられています。ウクライナのクリミア半島はロシアが一方的に編入を決めた地域でありこれ以降ウクライナでは軍隊と親露派勢力との戦闘が発生していました。

以上

テレビでは放送していないのかな、やっぱりまずいから…?
1週間で供給がダウンで、原発自体もダウンか…
Oscar Stanley is contributing writer of the Business Newsline. Send your comment to the author







記事引用は⇒www.businessnewsline.com
http://www.businessnewsline.com/news/201511232054170000.html
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posted by キキ at 21:31 | 海外ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする