フィリピン、インフレ率6%突破-中銀総裁が追加行動検討と表明

  • 8月のCPI、前年同月比6.4%上昇-市場予想上回る
  • 2018-20年の年間平均インフレ率目標は2-4%

フィリピンのインフレ率が9年ぶりに6%を突破したことを受け、エスペニーヤ中央銀行総裁は追加的な政策行動の必要性について検討すると表明した。

  フィリピン統計機構が5日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.4%上昇と、ブルームバーグが調査したエコノミスト15人全員の予想を上回った。

  エスペニーヤ総裁はインフレ統計発表後、「われわれはさらなる金融政策行動について検討する」と携帯電話向けのテキストメッセージでコメント。「インフレ率を目標レンジにできるだけ早く戻し、インフレ期待をしっかりと抑制することが現時点で最も重要だ」と指摘した。

  同総裁は8月のインフレ率を「受け入れ可能な目標レンジを超えている」と説明した。1-8月のインフレ率平均は4.8%。フィリピン中銀は2018-20年の年間平均インフレ率目標を2-4%としている。次回の政策決定会合は27日。

原題:Philippine Central Bank Weighs Action With Inflation at 6.4% (3)(抜粋)

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