台風21号で大規模な停電が発生したことを受け、関西電力の岩根茂樹社長は5日午前10時、大阪市北区の本社で緊急会見を開き、陳謝した。岩根社長は冒頭、「台風21号の影響により、発生した停電に伴い、多くのお客さまに長時間にわたりご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ございません」と頭を下げた。
被害の状況については「369本の電柱が折損するなど、当社設備に大きな被害が出た。昨日午後9時時点で最大約170万件が停電した。本日(5日)午前9時時点で58万件となった」と説明。関電と協力会社の8千人体制で取り組んでおり、中国電力、四国電力、九州電力などにも協力を要請している。復旧のめどについては「現時点で復旧見通しは難しいが、できるだけ早く復旧したい」と述べた。
大規模な停電により、関電には利用者からの問い合わせが殺到。コールセンターはつながりにくい状況が続いており、要員を増員して対応しているという。
ただ、自動更新で停電情報を届けるウェブ上のサービスは停止しており、岩根社長は「1時間ごとの停電件数を発表し、ツイッター、フェイスブックでもでも情報発信している。こちらでも確認してほしい」と呼びかけた。
会見での岩根社長の主な一問一答は以下の通り
--復旧の見通しは難しいとのことだが、おおむねの復旧見通しは
「現時点で見通すことは困難。大部分の地域において本日より3日程度(7日中)で停電を解消したい。ただ、道路の寸断などで近づけないことも想定される。自治体とも連携したい」
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