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2018-09-05

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・今年も「ほぼ日手帳」が発売になって、
 いろんな報告を聞いたり、手帳に関する取材があったり、
 昨日のように手帳をめぐっての対談なんかもあったり、
 どうしても、手帳についてたくさん考えることになる。

 昨日の対談のゲスト秀島史香さんは、
 思っているいいこととわるいことと両方を、
 いったん書いて、頭のなかから外に出しておくという。
 いつまでもたくさんのあれこれを頭に貯めておいて、
 ぐだぐだ悩んでいるより、いったん忘れたほうがいい。
 それはそうだ、なるほどなぁと思った。
 書いたらいったん外部になって、客観的に見られるよね。

 ぼくも、あらためて、じぶんが手帳に書いている文字は、
 だれが読むと思って書くのかということについて考えた。
 そりゃぁ、だれがって、じぶんが読むしかないよ。
 と思ったら、そうか「じぶん宛の手紙やメモ」が、
 ぼくが手帳に書いていることなんだと思った。
 いままでも、困ったとき行き詰まったとき、
 助けてくれるのは、まず「じぶん」だと書いてきたが、
 読むじぶんと、そのじぶんに宛てて書くじぶんがいるね。
 つまり、ぼくは、どうやら、手帳になにか書くときに、
 「おい、おれよ、これおもしろそうだから、
 考えかけだけど書いておくね、あとはたのむぜ」
 という気持ちで書いているというわけだ。
 そうそう、そう言えばそうだよ、ほんとに。

 <パイプ椅子は必要だ・パイプ椅子は便利だ
 パイプ椅子を家に置きたくない→パイプ椅子は美しくない
 美しいパイプ椅子とは? >
 というメモが、ほぼ日手帳の8月11日のページにあった。
 ここまでは思ったんだけど、忘れちゃうだろうから、
 それをここに書いておくからな、おれよ…ということだ。
 美しいパイプ椅子について、考えろよ、おれよ、と。
 あるいは、あれを美しいという価値じゃなく、
 おもしろいという価値でとらえることを考えろよ、と。
 劇団「カクシンハン」のパイプ椅子とはなんだ? と。
 そんな、しょっちゅう開かれる「ひとり会議」ができる。
 図とともに書いてあったりしたら、なおさらおもしろい。
 ほぼ日手帳は、おもしろいパイプ椅子なのだろうか?

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
例年に増して手帳の滑り出しが好調です、うれしいです。


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