実は「ビーガン」という言葉を、つい最近知りました。
先日テレビで見た料理番組で、じゃがいもを使ってフルコースを作った本道佳子さんという方に興味を持って調べてみてからです。
本道さんは自分の作る料理を、ビーガンの中でも「和」のテイストを持った「和ビーガン」と話しています。
今回は、「ビーガン」と「ベジタリアン」の違い、本道さんの提唱する「和ビーガン」についてご紹介します。
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「ビーガン」と「ベジタリアン」の違いとは?
「ベジタリアン」はもう誰でも知っている言葉ですよね?日本語だと「菜食主義者」という言い方がわかりやすいでしょうか?
ベジタリアンは、全ての肉類や魚類、甲殻類、貝類は一切食べません。ビーガンももちろん肉や魚類は食べませんが、それらが由来したものも一切食べません。
ビーガンはベジタリアンをさらに厳しくしたものと言えますね。
ベジタリアンは、牛乳や卵、ハチミツは食べますが、ビーガンは食べません。
出汁類に関しては、ビーガンは、
「昆布、干しシイタケ、野菜の出汁(ベジブロス)」のみ使用。「かつおだし、煮干しだし、ブイヨン、コンソメ」などは一切使いません。
甘味料に関しても、ビーガンが使うのは、
「きび砂糖、てん菜糖、黒砂糖、メープルシロップ、アガベシロップ」など。「白砂糖、はちみつ、練乳、三温糖」は使いません。
なぜ白砂糖がダメなのか?というのは、白砂糖は生成する際に、炭化させた動物の骨を使用する過程を経ているため。ハチミツがダメなのは、ハチが自分たちのために作っているものなのに、それを横取りしているから、というのがその理由のようです。
ビーガンはさらに、「パン」も厳選します。
「バゲット、カンパーニュ、ライ麦パン、ベーグル」はOK!「食パン、コッペパン、総菜パン、デニッシュ」は食べません。
基本的に麺類は大丈夫みたいです。
うどん、そば、スパゲティ、中華麺など。ただつなぎに卵を使用する麺があるので、原材料のチェックは欠かさずに。
本道佳子さんの和ビーガンの考え方とは?
ここまで「ビーガン」について書いてくると、普通に食事している人にとってはあまりにもストイックな感じを受けますよね?
でも、テレビで拝見する本道さんの印象からは、どうしても「ストイック」という言葉が結びつきません。どうしてかしら?と考えて、彼女の本を2冊ほど(料理本)読んでみると、どうやら「ユニバーサルデザイン」に近いものがあるのではないかと感じました。
「ユニバーサルデザイン」ってご存知ですか?
「バリアフリー」とよく混同されるのですが、発想の視点が違います。
バリアフリーは、障害者や高齢者のために、たとえば部屋の移動などが車椅子で簡単にできるように段差をなくすこと。玄関の出入りに段差があったら、そこにスロープを付けて出入りしやすいようにすること。
ユニバーサルデザインは、生活弱者が暮らしやすい形が普通の生活者に暮らしにくいはずはないので、最初から誰でもが暮らしやすい設計にする、という発想です。
話が少し逸れてしまいましたが、本道さんが「和ビーガン」について考えていることと「ユニバーサルデザイン」には通じるところがあると感じたので、彼女の言葉を伝えます。
「肉や魚、卵・乳製品を使わない野菜だけの料理なら、国も宗教も関係なく、全ての人が食べられるから。ビーガン料理は、文化も思想も異なる世界中の人たちが、同じ食卓を囲むことができる料理であると思うのです。」「週末ビーガン野菜レシピ」より
さいごに
野菜は添え物、ではないんですよね!?
野菜はメインディッシュに十分なるし、肉や魚に比べて決して地味な食材ではありません。
本道さんの野菜に対する愛情は、テレビの画面から十分に伝わりました。
そのときの記事はこちらになります↓