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 つくり手の無自覚がもたらすバリアについて、「定番NG集(1)」では水まわりの死角を紹介した。今回は、街に出る車椅子使用者がスポーツ施設やホテルなどで遭遇したNG例だ。5人の車椅子使用者に聞いた。

観戦

 交通機関などのバリアフリー化が進んだことで、車椅子使用者も積極的に街に出ることが可能になった。その対応に、スポーツ施設や劇場、商業施設などが追い付いていない。車椅子使用者席は、絶対数が不足しているうえ、気遣いに欠けるものが多い。「健常者が想像でつくる建物はファンタジー」との声も聞かれた。

車椅子使用者の席と同伴者の席が整備されているのは良いが、同伴者席が固定式であるため、車椅子使用者の仲間と並んで観戦できない。同伴者席を取り外し可能な仕様とするなどの配慮がほしい
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車椅子使用者用の観戦スペースから見た風景。手すりの位置が高過ぎて目の前に手すりが飛び込んでくる。立ち見席としても使用するためだと思われるが、高さにも配慮が必要。「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」によると、推奨高さは800mm以下。車椅子使用者の目線の高さは、1000~1200mm程度だ
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