20年ぶりに現れて先輩風吹かせてきました。
かつて所属していた会社とか部活とか、離れて間もない頃はなにかと顔を出して懐かしがられたりしていたのに、一度足が遠のいてしまうともう行けなくなってしまうことってあるだろう。
今回は学生の頃所属していた部活に、20年ぶりに顔を出してきました。久しぶりに懐かしい集まりに顔を出す時のヒントにでもしてもらえると嬉しいです。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
前の記事:「最強のパワースポットでわらじカツ丼を食べる~投稿頼りの旅in埼玉~」 人気記事:「ラーメン二郎に行ったことがない」 > 個人サイト むかない安藤 Twitter 駅に着いた瞬間、暗雲がたちこめる学生時代の4年間、石川県でヨット部に属していた。
今回向かう先はそのヨット部の合宿所である。北陸新幹線が開通したいま、東京からでも3時間くらいで来ることができるのだけれど、なにかと理由をつけて、これまで20年間来たことがなかった。 今回リポビタンDの広告のため、かつて所属していた部活に差し入れを持っていくという名目で20年ぶりにヨット部の合宿所に連絡を入れてみた。正直こんなことでもない限り、あと10年でも20年でも行くことはなかったかもしれないのでありがたいタイミングである。 金沢駅で新幹線を降りて在来線に乗り換えようとしたところ、ものすごい混雑していた。 到着したとたん、駅がものすごい混雑だった。なんだこれは。みんなヨット部に行くのか。
最近では外国人観光客が地方のいいところを巡ったりしてくれているみたいだけれど、いつの間に金沢もこんなににぎわうようになったのか。いいことである。
と思ったら豪雨で電車が止まって身動きが取れなくなっていた人たちでした。 あとで聞くと歴史的な豪雨だったそうです。
この日の雨はかなりのものだったらしく、お店の前には土嚢が積まれているところもあったくらいだ。これははたして僕の20年ぶりの訪問を歓迎しているのか妨げようとしているのか。
再開の見込みはたっていません!とのことだった。妨げようとしているねこれは。
金沢は「弁当を忘れても傘忘れるな」という言い回しがあるくらい天候が急変しやすい土地なのだ。きっと今日はヨット部も安全のため海には出ていないだろう。
20年ぶりだけどちゃんと傘は忘れなかったよ。
ということでまずは学生の頃にアルバイトしていた場所に差し入れを持って行ってみることにした。
金沢の台所、近江町市場。
アルバイト先に20年ぶりに行ってみる僕は市場にある魚屋アルバイトをしていた。
駅の反対側にある中央卸売市場で競り落とされた魚を、このお店まで行くトラックに積み込む仕事だった。朝3時~8時まで魚を運んだあと、うまい朝ごはんを食べさせてもらって着替えてそのまま学校に行く。そんな暮らしを2年くらい続けた。 あった!
学校を卒業するとき、魚屋の上司にこのままうちで働かないか、と誘ってもらった。僕はここで食べる朝ごはんがどこの国の食べ物よりも好きだったので内心かなり嬉しかったのだけれど、運よく就職先が決まった後だったので辞退させてもらったのだ。
その後卒業しても、旅行なんかで金沢に来るたびにこのお店で買い物していた。あれから20年である。さすがにもう知っている人はいないかもしれない。 働き始めて半年くらいで制服をもらえた時には嬉しかったのを覚えている。それまでは雨カッパ着てた。
そう思ってお店になるべく長くいる人を紹介してもらったら、ばっちり知ってる顔じゃないの。
すみません、お名前は失念してしまいましたが、確かにお顔は覚えています。その節はたいへんお世話になりました。
僕もこの方も、20年経ってすっかり名前は忘れてしまっていたが、なんとなく面影は覚えていた。事情を話し、リポビタンDを差し入れると喜んで受け取ってくれた。
こういう時には会話のきっかけとして差し入れを持っていくと、おたがい気持ちよく再会できるのだ。いいことを知った。 そのあと近江町市場で食べた金沢おでんが
最高に美味かったです(持ち上げているのは車麩)。
というわけで差し入れの効果に自信をつけたので、このあといよいよ20年ぶりの部活に顔をだそうと思います。
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