Kyoko Shimbun 2018.09.05 News

新幹線でもOK 無色無臭たこ焼き「たこ焼かず」発表 これは嘘ニュースです

無色無臭たこ焼き「たこ焼かず」
 たこ焼きを製造販売する井手前フーズ(本社・大阪市)は4日、においを出さない無色無臭たこ焼き「たこ焼かず」を発表した。材料と製法を一から見直すことで、たこ焼きの雰囲気は残したまま、においのみ99.9%以上消すことに成功した。

 たこ焼かずは、同社が「たこ焼きの完全無臭化」を目指し、4年の歳月と9億円の研究開発費を投じて完成させた新商品。その名の通り、焼かずに蒸すことで、たこ焼き独特の香ばしいにおいを除去。生地の材料も、においの強い小麦粉と卵から、無臭のアガーパウダーに変えた結果、中の具が透けて見えるようになった。

 開発のきっかけは、たこ焼きが苦手な人でも食べられるよう、たこ焼きの本質であるタコだけを残し、それ以外の味やにおいを消した「初心者向けたこ焼き」の研究。だが「新幹線の車内でたこ焼きや豚まんを食べるのは他の乗客に迷惑だ」という近年の風潮が追い風となり、車内でもたこ焼きらしさを味わいたい人向けの商品として方向性を改めた。

 においを気にせずに食べられることから、井手前フーズでは今後、駅売店や新幹線車内を中心に販路を開拓する予定。開発担当者は「この透明度こそ弊社の努力の結晶です」と品質に自信を見せる一方、実際の需要について尋ねると「SNSに写真を載せて、そのまま捨てられるんじゃないですか」と無味乾燥な答えが返ってきた。

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