『巫女っちゃけん。』では、広瀬アリスが、がさつで暴言を吐く巫女を熱演します。そんな乱暴な巫女が、ある少年との出会いで巫女としても人間としても成長していくのです。しかしコメディー色の強いドラマ映画になっているので、感動だけではなく笑いも欲しい方に必見の映画なので、詳しく紹介しましょう。
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『巫女っちゃけん。』のキャスト
映画『巫女っちゃけん。』は、2018年2月3日に日本で上映されました(上映時間は約98分)。
監督&脚本
乱暴な巫女が活躍していく『巫女っちゃけん。』を制作したのが、グ・スーヨン監督になります。
- 監督:グ・スーヨン
- 脚本:具光然
- 原案:グブラザーズ
登場人物&役者
映画『巫女っちゃけん。』に登場する人物や役者さんたちは、以下の通りです。
- しわす/巫女のアルバイトをする女性(演:広瀬アリス)
- 健太/宮地嶽神社でしわすと出会う少年(演:山口太幹)
- 大鳥/しわすの父親で宮司を務めている人物(演:リリー・フランキー)
- 真紀/しわすの母親(演:飯島直子)
- 美和/健太の母親(演:MEGUMI)
『巫女っちゃけん。』のストーリー
福岡県の宮地嶽神社では、多くの巫女たちが先祖に感謝の言葉を捧げて、世のため人のために奉仕する事を誓っていました。 所が、そんな巫女たちの中には、神様を神様とは思わず、参拝客を参拝客とも思わないような行動を取る巫女がいたのです。
しわすはやる気のない巫女(起)
参拝客が神社までおしかけてきて「全然景気がよくならないんだけど?」と言ってきます。しかし、しわすは「一度総理大臣に言ってきたらどうですか」とあしらいます。さらに、交通事故で大怪我をした人間が「これ、全くご利益ないじゃん!」とお守りを見せつけますが「今生きている事が、ご利益なんですね」と言い放ってしまいます。
所が、外国人が「千円札を入れようとしたら、間違えて1万円札を入れてしまった」と言ったので、しわすは賽銭箱(さいせんばこ)を調べたら「千円札しかないんですけど?」と聞いたら「じゃあ、千円札で良い」と外国人が千円札を持って帰っていきました。これには他の巫女から「しわすさんって、本当にバカなんですね」と言われます。
そんな事があったしわすですが、神社の者からは、神様への敬い方や姿勢などを厳しく指導されてしまいます。それにしわすはいちいち「えぇ〜?」と嫌な顔をしてしまいます。しかし、我慢の限界がきたしわすは「何か、これ湿っぽい気がするっちゃけどぉ〜?」と年配の女性を至近距離から睨みつけてしまうのです。
神社で起きる災い(承)
宮地嶽神社で、ボヤ騒ぎが起きてしまって、警察や消防員たちは「放火か?」と話し合っている中で、宮司は「ほうか」と気のない返事をしてしまいます。そんな時に、しわすは仲の悪い巫女に向かって、本殿の目の前で掃除道具をぶん投げてしまうのです。
そして、神社の関係者たちは事務所に集められて、事務員の女性から「ボヤ騒ぎで結婚式のキャンセルが起きてしまって、これは神社にとって死活問題ですよ?」と怒りますが、しわすだけはあぐらをかいて「どうでもよかろう?つぶれればいいやん」とほおづえをついてしまうのです。
しわすは父親に「私は巫女なんてやりたくないの、このまま巫女やってたら就職決まんない、どうしてくれんの?」と言いますが「それじゃあ、就職が決まったら巫女をやめてもらって」と答えます。
それにしわすは「だから、巫女やってたら、就職決まんないって言ってんの、そんなんだからお母さんに捨てられたんじゃないの?」父親に吐き捨てました。事務所で、ある巫女は「しわすさん、私のプリン食べたでしょ?」と言いますが、しわすは「知らん」とあぐらをかきながらカップをすすってしまいます。
しわすと少年の出会い(転)
宮地嶽神社では、放火だけではなく賽銭泥棒まで起きるようになって「放火に再選泥棒、この神社はどうなっているのでしょう」と嘆いたら、しわすは「放火いいね、こんな神社さっさとつぶれたら良いね」と悪態をつきます。所が、しわすが夜回りをしている時に、少年が新聞紙に火をつけて放火しようとしたので、遂に捕まえます。
誰の子か分からない少年に困ってしまった宮司は「それじゃ、しわす君、君がこの子の世話をしなさい」と言います。それにしわすは無言で顔を左右にぶるぶると振って拒絶反応を示しますが、結局は世話をする事になりました。保護をした少年は悪さばかりをするので、しわすは追いかけ回して、結婚式の準備を台無しにしてしまいます。
事務員の女性は「何考えてんの?結婚式は女の幸せの全てなの」と怒ったら「じゃあ、何であんたは結婚しないの?」と聞きます。それに「私は完璧な結婚をするために準備中なんです」と言ってしまうので、しわすは畳を何回も手を叩いてウケていしまい「そんなん事言ってるから30すぎても結婚できないんじゃないの」とあざけ笑います。
しわすが指名手配?(結)
神社で預かっていた少年のもとへ母親がようやく迎えにきたので、健太という少年は母親と一緒に家へ向かいます。しかし母親は暴力的な女性で、健太に愛情があっても、虐待をする親でした。再び健太は神社にやってきたので、保護をする事になりますが、ここで神社側と母親側で、誰が健太を殴ったのか揉めてしまいます。
それに母親は健太を脅迫まじりに「誰が殴ったの」と迫って、何と健太はしわすを指さします。これによって、しわすは少年に暴力をふるった疑いをかけられてしまったのです。そこでしわすは強硬手段に出て、何と一人で歩いていた健太の顔にゴミ袋をかけてしまい、拉致してしまうのです。
神社では、警察がやってきて、しわすを指名手配するべきか揉めてしまいます。そんな時にしわすは自分を捨てた母親が経営している店に行き、健太と一緒に食事をします。しかし、母親は全く謝ろうともしないので、しわすと激しく口論してしまいます。はたして、しわすはどうなってしまうのでしょうか?
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『巫女っちゃけん。』の豆知識
ドラマ映画なのに、痛快なコメディーにもなっている『巫女っちゃけん。』に関連する豆知識を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。
由緒正しい宮地嶽神社
宮地嶽神社は、正月三が日では100万人以上もの参拝客が訪れる所で、全国にある宮地嶽神社の総本社でもあります。この神社は創建から1600年もの歴史を誇っていて、楼門は見事な物になっています。
私は、これほど見事な門は、実際には見た事がないので、いつかは見ておきたいなと思うほどでした。映画とは関係のない話になりますが、私が実際に見て見事だと思ったのは、上杉謙信が幼少時に学んでいた『林泉寺』という所でしたね。
『巫女っちゃけん。』のグッズ
巫女は、様々な礼儀作法を知る必要があるので、この映画でも様々な作法が出てきました。しかし、それは一般人には分からない事だらけです。所が『図解巫女』では、巫女や神社について詳しく解説されているので、もしも巫女や神社について詳しく知りたい方は読んでおく価値はあります。
『巫女っちゃけん。』の感想
広瀬アリスが巫女役として活躍していく映画『巫女っちゃけん。』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『巫女っちゃけん。』の残念な所
しわすは乱暴な巫女ですが、しわすなりに健太を一生懸命になって世話をしていたのに、少年に乱暴をふるった疑いをかけられてしまいます。そこで、健太の母親から頬を叩かれて「あんたの母親の顔が見てみたいわ」と言われてしまうのです。
さすがに、このシーンはしわすというキャラクターや広瀬アリスさんが可哀想だなぁと思ってしまいましたね。そして、乱暴な巫女を演じるので、神社関係者にとっては、あまり気分が良いものには見えないかもしれないので、神社に関係のある方が見る場合には覚悟してご覧になったほうが良いでしょう。
『巫女っちゃけん。』の見所
巫女っちゃけんでは、しわすは、巫女のせいで就活が上手くいかないと責任転嫁するような性格だったのに、健太と出会う事によって少しずつ成長していきます。しかし、私はそれよりも面白いと思ったのは、しわすの面白すぎる性格や言動ですね。
特に、事務員の女性が理想の結婚像として「イケメンでお金もち、結婚式から墓場まで完璧じゃないといけないの」と言ってしまったら、畳を叩いて大笑いする所は面白かったです。そんなしわすに「あんたに何か迷惑かけた?どこか悪い」と言っても、しわすは「しいて言えば、あたまぁ」と自分の頭に指をつきさすあたりは最高でした。
これはドラマ映画とされていますが、普通にコメディー映画で良いのではないかな?と思ってしまいますね。実際に、数多くある日本のコメディー映画の中でも最高に面白かったです。そして、広瀬アリスさんは、広瀬すずさんに負けないほどの美貌や演技力があって、つくづく凄い姉妹だなと圧倒されました。
映画『巫女っちゃけん』を見れる物
巫女っちゃけんは、DVDや動画配信で見る事ができます。DVDはAmazon・楽天市場・7netなどで注文する事ができます。
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