先日の小池都知事に続いて、朝鮮人犠牲者追悼式の行われる都立横網町公園がある墨田区までが、今年は追悼文の送付を行わないことを決めた。
東京 墨田区も市民団体開催の関東大震災追悼文見送り
市民団体が開いている関東大震災の混乱で殺害された朝鮮人犠牲者の追悼式をめぐり、東京・墨田区が、毎年、区長の名前で送っていた追悼文を、ことしは見送ることがわかりました。
東京・墨田区にある都立横網町公園で市民団体が毎年9月1日に開く関東大震災の混乱で殺害された朝鮮人犠牲者の追悼式をめぐっては、東京都が去年まで知事の名前で送っていた追悼文のことしの送付を見送ることを決めています。
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一方、墨田区は「東京都の対応も参考にしたうえで、関東大震災における犠牲者に対する追悼は、大法要において統一的に行い、個別の団体が主催する慰霊式への追悼文は差し控えることにした」とコメントしています。
墨田区長は、小池都知事の顔色をうかがい、右へならえで送付取りやめを決めたのだろう。それは、都知事と同じ理屈(すべての犠牲者への追悼を統一的に行うから云々)を「やらない理由」にあげていることからも明らかだ。
石原慎太郎の「三国人発言」もそうだったが、一国の首都の首長といった要職にある者がヘイトスピーチや歴史的事実の否認を行うことは、社会に絶大な悪影響を及ぼす。あらゆるヘイトや歴史改竄にお墨付きを与えることになるからだ。
公然と朝鮮人虐殺の加害性を否認してみせた極右政治家小池百合子の罪は限りなく重い。
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