2018年9月4日 20:34
既報のとおり、ブラザーは、インクジェットプリンタ/複合機のPRIVIOシリーズから、大容量インクカートリッジとサブタンクを搭載する「ファーストタンク」モデル5機種を発表した。各機種についての詳細は別記事「ブラザー、黒16本/カラー各10本分の大容量カートリッジで6千枚印刷できるインクジェット」を参照していただき、ここでは当日都内で行なわれた製品発表会の模様をお伝えする。
従来機の弱点を克服した「ファーストタンク」で大容量インクジェット市場の大幅シェア拡大を狙う
まずはじめに、ブラザー販売株式会社の代表取締役社長である三島勉氏が登壇。今年(2018年)はブラザーがミシンの修理業を創業して110年目を迎え、11年ぶりの社長交代による新体制の1年目、そして3カ年計画の最終期であるなど特別な年であり、2017年度は売上収益、営業利益ともに過去最高の業績を残せたと伝えた。
ブラザーは現在、ビジネス市場におけるインクジェット機の開拓にとくに注力しており、その新しい流れとして、今回の大容量インクジェットプリンタ/複合機「ファーストタンク」の投入にいたった。
同社は2016年に大容量インクカートリッジを搭載した製品として「DCP-J983N」を発売しており、購入したユーザーから総合的な満足度やインクの交換のしやすさ、コピー機能の使いやすさなど、高い満足度が得られ、躍進につながったという。ただし、他社製品に比べて、ランニングコストやインクの交換頻度の多さといった課題も残されていた。
三島氏は2008年からインクジェット機を扱ってから安定して販売数を伸ばしており、昨今では年賀状や写真印刷の衰退により、市場規模は急速に縮みつつあるものの、低コストに大量印刷したいといった需要は多くあるため、今回のファーストタンクが大きく貢献できるはずであるとする。実際、調査会社GfKの調べによれば、2016年から2017年にかけて大容量インクジェット市場は20,000台から70,000台規模へと約3倍の成長率を見せている。
三島氏はファーストタンクによって、大容量インクジェットのコンシューマおよびビジネス市場でのシェアを20%を目指すと大きな自信を見せた。
「児嶋だよ!!」が炸裂。イメージキャラの小島瑠璃子さんとアンジャッシュ児嶋さんのダブル“コジマ”が登場
今回の発表会には、ブラザーのインクジェットプリンタのイメージキャラクターとして活躍するタレントの小島瑠璃子のほかに、なぜかお笑いタレントのアンジャッシュ児嶋一哉さんもゲストとして登場。トークのなかで小島さんが何度も「大島さん」と呼び、定番のツッコミである「児嶋だよ!!」が炸裂し、会場を笑わせた。
そんなボケを入れつつ、笑いを取っていた小島さんは、写真などを普段からよく撮影するとともに、印刷して部屋に飾っているとのことで、大容量インクを備えたファーストタンクはぜひ使いたいプリンタですと、しっかりとアピールしていた。
以下、会場に展示されていた新製品の実機写真となる。