何度駆逐しようと湧いて出るニキビ。
もはや自力では攻略不可能でした。
こうなれば最終手段。どうやらあの最強アイテムを使う時が来たようです。
皮膚科の薬。助けてお医者さん。
というわけで、皮膚科でもらえるニキビ薬4種類を実際に使用した際の効果を徹底検証してみました。
4種類のニキビ塗り薬を徹底比較!
クリンダマイシンゲル
駆逐度:★★☆☆☆
クリンダマイシンゲルは、化膿性炎症を伴うニキビのための塗り薬です。
ダラシンTゲルのジェネリック薬ですね。
繁殖したニキビ菌を殺菌する抗生物質です。
主に炎症のあるニキビに朝・夜の2回塗り込んでました。
正直に言います。効果は微妙でした。
と言うのも、ニキビの程度によりました。
出来かけのニキビの中でも、めちゃめちゃ初期段階のニキビに塗った場合は翌朝沈静化してましたが、まあそれでも6、7割のニキビには効果ありませんでしたね。
できてしまったニキビに塗り込んでも翌朝さらに勢力を増していた姿を見た時にはがっかりしました。
あと、すでに炎症しているニキビに塗っても全然炎症が収まる気配はありませんでした。炎症のピークに達したニキビには多少効果あるかなって具合です。
正直、塗っても塗らなくてもあんまり変わんないかなって感じでした。鎮静化してたらラッキーみたいな。
可能性としては、クリンダマイシンゲル は抗生物質なので、耐性菌が出来てしまった恐れがあります。
クリンダマイシンゲルを長期使用すると耐性菌が出来てしまう方は結構いるようで、お医者さんにも半年以上は塗り続けない方が良いと言われました(余ってるの勿体無いんで使ってますが)。
まあと言っても、クリンダマイシンゲルは小さめのニキビなら全然効き目はありますし、市販の塗り薬なんかよりは断然治りは早いです。私のニキビ勢が強力すぎるだけの話でした。
ディフェリンゲル
駆逐度:★★★★☆
上記のクリンダマイシンゲルが炎症を抑えるのに対して、ディフェリンゲルは毛穴の詰まりを取り除く役割が主です。
アダパレンという成分が含まれており、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌や毛穴の詰まりに作用してくれます。
だいたいクリンダマイシンゲルとディフェリンゲルはセットで処方されますね。
ディフェリンゲルの代わりにべピオゲルを処方される場合もありますが、角質を剥離するという役割は同じです。ただべピオゲルは過酸化ベンゾイルが主成分となっており、角質剥離作用に加えて抗菌作用も含まれています。
ディフェリンゲルは結構強力な薬なので、流石の私でもそこそこの効果はありました。
クリンダマイシンゲルを塗った上からディフェリンゲルを塗布していましたが、そこまで酷くないニキビなら徐々に鎮静化していきます。軽度〜中程度のニキビなら翌日には明らかにしぼんでいる感じです。
ディフェリンゲルは非常に強力な薬なので、副作用として塗った翌日あたりから赤みやヒリヒリ、皮剥けなどが発生することで有名です。
この症状は使用者の約8割の方に起こるということだったのですが、なんとワタシは残りの2割の人間だったようです。
もともと肌が強い方ではあり、今までどんな化粧品や薬を使っても良い意味でも悪い意味でもウンともスンとも言わないような頑丈すぎる肌なのですが、流石に皮剥けヒリヒリがヤバイらしいと聞いて覚悟はしていました。
けれど待てど暮らせどそのような症状になることはなく、副作用なくニキビが治るという奇跡的な体験をしました。乾燥するようなこともなかったです。顔面油田の私の完全勝利です。
これは赤ニキビはもちろん、毛穴の詰まりによってできる白ニキビにも効果がありましたね。治らなかったやつもありますが、体感としては7割のニキビは治った感じでしょうか。
しかし、肌の深部で炎症しているようなニキビやこもりニキビ、硬くなってしまった硬結ニキビにはあまり目に見える効果は無いように感じました。
ターンオーバーを促す薬なので長期戦になることは覚悟していますが、ニキビが出来てから3ヶ月近く経過した今も、硬くなってしまった硬結ニキビは治ることなくそのままです。
あと、ディフェリンゲルはニキビ跡や毛穴の黒ずみにも効果があるかってのはよく議題に上がりますが、これは全く効果ないんでやめた方が良いです。
ニキビ跡は全然治りませんよ。ピーリング効果があるとはいえ、毛穴の黒ずみがなくなるかって言ったらそれとこれとはまた違った話です。
エピデュオゲル
駆逐度:--
エピデュオゲルは表皮のターンオーバーを促進するディフェリンゲルと、表皮剥離作用・抗菌作用を含む過酸化べピオゲルが合体した新薬です。
今までクリンダマイシンゲルとディフェリンゲルをセットで使用していましたが、それがこれ1本の使用で済むという画期的な塗り薬です。日々進化してますね。
これと似た塗り薬にデュアック配合ゲルがあります。こちらの方が有名かもしれませんね。べピオゲルとクリンダマイシンゲル(ダラシンTゲル)を合わせた薬です。
結論から言うと、コレ、全然ダメでした。
ダメというのは効果がなかったわけではありません。
副作用が耐えられなくて、途中で断念してしまったのです。
ディフェリンゲルで副作用が出なかったからと、全くもって油断していました。
塗った翌日から赤みと皮剥けが発生。コレが本来あるべき副作用だったんだと実感しました。
今までの塗り薬の一歩先を行く薬ですので、副作用もこれまでのものと比べるとそれなりに強いです。この私が皮剥けするということはよっぽどなのでしょう。
そういうわけで、こんな思いをするくらいなら今まで通りクリンダマイシンとディフェリンで良いやという結論に至り、諦めてしまったのです。
これだけの副作用があるということは、もしかしたら逆に使い続けてたらツルピカになれていたかもしれませんね。ちょっとだけ後悔しています。
次皮膚科に行った際は、こちらをリベンジしてみようかと画策しています。
リンデロン
駆逐度:★★★★★
リンデロンはステロイドです。炎症を抑えるステロイドと抗菌作用のある抗生物質の配合剤です。
通常湿疹や強い炎症などに処方されるのですが、ニキビ治療に使用されることもあります。
結論から言うと、私にはこれが一番ニキビに効果ありました。
リンデロンは赤ニキビに効果てきめんです。ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌し炎症を鎮めてくれます。
塗った翌日には確実に小さくなってましたね。早いものだと3日で消滅します。
ハッキリ言ってこれまで塗り薬でここまで即効性のあるものはなかったので、もうドキドキが止まりませんでした。好き。
リンデロンも強力な薬ですので、人によってはかゆみや発疹などの副作用が出ることもあるようですが、私は無事でした。
本来ステロイドはニキビ治療に使う薬ではなく、逆にステロイドを使うことでニキビが出来やすくなるとも言われています。
その理由としては、ステロイドは免疫抑制作用があるため、ニキビ菌に対する抵抗力が弱まってしまうのと、ステロイドはホルモン剤の一種であるため、使い過ぎるとホルモンバランスが乱れ皮脂の分泌を促すことに繋がるからです。
ですのでリンデロンは酷く炎症した紫ニキビなどの治療の場合に使われることが多いのですが、ポチッと出来てしまったような赤ニキビにも非常に効果ありました。
ただし、白ニキビには効かないですのでご注意を。
結論
というわけで、映えあるニキビ駆逐アイテム塗り薬部門の第一位は、リンデロンに決定いたしました。
効くはずのものを使っても治らない、逆に効かないと言われていたようなものが思わぬ効果を発揮する様な私のようなひねくれた肌タイプの方は、もしかしたらリンデロンが効くかもしれません。
ぜひお試しあれ。