東友美

立憲民主党公認 町田市議会議員 東友美【公式サイト】

性的マイノリティ当事者であることを公表致しました

本日の一般質問の場をお借りして性的マイノリティ当事者であることを公表致しました。
以下に壇上原稿を掲載致します。

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まちだ市民クラブの東友美でございます。

議長のお許しをいただきましたので通告に基づき4項目に関して一般質問をさせていただきます。

まず一項目目、LGBTについて(その3)でございます。

これまでもお話しをさせていただきましたが、この場で私が使用するLGBTという単語は、

「広義での性的マイノリティ」を指しており、「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー」

のみを指しているものではないということを再度冒頭に述べさせていただきます。

 

 

当選以来、3月議会、6月議会と毎議会、私の一般質問のテーマに取り上げて参りました。

6月議会におきましては我が会派、森本代表の代表質疑において「LGBTの方々に関する考え」を

市長に対しお伺いしたところ、

「LGBTの方々については、1人ひとりがその人らしく生きるまちだプラン、第4次町田市男女平等推進計画の

基本施策に基づき、お互いを尊重し合う意識の醸成を掲げ、性的指向や性自認などを理由とする

差別や偏見の解消に向けた啓発を進めていく、市としては、当然のことながら

LGBTの方々も含めた全ての方に暮らしやすさや便利さを実感し、

町田市に来てよかったと思っていただけるよう取り組んでいく」というご答弁を市長から頂戴しました。

今後どのように町田市が

「LGBTの方々も含めた全ての方に暮らしやすさや便利さを実感し、

町田市に来てよかったと思っていただけるよう取り組んで」いかれるのか、

私も期待しているところでございます。

 

 

この場をお借りしてここに初めて公表致しますが、私も一つの性的マイノリティを有しています。

LGBTではなく、「アセクシャル」と呼ばれるマイノリティでございます。

「アセクシャル」とはある研究では世界人口の約1%にみられるマイノリティで、厳密な定義付けは未だなされていませんが、

概ね「成人になっても、恒久的に他者に対して恋愛感情や性的感情を抱かない人」のことを指します。

私は今年34歳でございますが、この34年間、誰のことも恋愛対象として好きになったことがありません。

恋愛感情というものも全く分からないですし、私自身に降りかかってくる恋愛に全く興味がありません。

 

 

いかがでしょうか。「誰のことも恋愛対象として好きにならないなんて冷たい奴だ」と思われたでしょうか。

私はそんなに冷たいでしょうか。

「アセクシャル」に該当する方の性格もそれぞれで、冷たい方も少しはいらっしゃるとは思いますが、

中には他者を想って議員になる人もいます。

私がLGBT問題に対して必死に取り組んでいるのは

「人を好きになることができるのはとても素晴らしいことなのにその相手が男なのか、女なのか、或いはまた別の性なのか、

たったそれだけのことで理不尽な目に遭ったり、差別されるのはおかしい」と強く感じているからでございます。

実は私も長年、といいますかつい5ヶ月前まで

「人間として重要な、大きな欠落があるから恋愛対象として人を好きになれないんだ」と自分自身を分析し、

「ワタシはそういう人間なんだ」と、それはそれで自分を受け入れて日々を過ごしておりました。

 

ところが5ヶ月前、議員になって間もない頃でございますが、

LGBT差別解消に向けて活動していたご縁からLGBT専門家の方にお会いする機会がございました。

私はその方に前述の「人間として重要な、大きな欠落があるので恋愛対象として人を好きになれないんです」

という話を致しました。

するとその方は私にこう仰いました。

「女性は恋をしないと『恋愛しないなんて!』と結構言われたりしますが、恋愛しなければその分エネルギーを

別のところに使えるし、距離をもって人を見られる利点もあるし、人としての魅力は十分で、

大事な部分が欠落しているわけでは全くありませんから、自分のそういうところを、是非大事にしてあげてくださいね」

そのときの私の気持ちを想像していただけますでしょうか?

ずっと抱えていた「ワタシには大きな欠落がある」、

その考えを34歳になって、はじめて否定してもらえたのです。

私はこの気持ちを、町田市内の悩みや苦しみを抱えているLGBTの方に是非経験していただきたい。

私は心理学や脳科学が好きで積極的に勉強して参りましたが、

それでも自己分析は時に間違えていたり、できなかったりするものです。

専門の知識を持った方の正しいアドバイスを悩み苦しんでいる町田市内の方にも受けて欲しい。

その思いから本日は3月議会、6月議会共に良いご答弁をいただけなかった

「市の相談窓口」についておききします。6月議会後、どのような対策を取っていただけたのでしょうか。

 

 

また、LGBT相談窓口のPRを行うというご答弁をいただきましたが、その後どのようなPRをされてきたのかをお伺いいたします。

また、長くなりますので説明は別の機会に移しますが、私はXジェンダー当事者であることもここに告白させていただきます。

 

 

 

続いて2項目目、町田薬師池公園四季彩の杜 薬師池についてでございます。

2015年にかいぼりや浄化機器の入れ替え等、水質改善のための対策を取られたと認識しておりますが、

その後本当に水質は改善されたのか、各対策についての評価が見えていない部分がございます。

また、近年各地で豪雨が頻発しており、町田においてもいつその被害を受けるかわかりません。

豪雨時に薬師池が溢水することはないのか、水生生物や池の周りの動植物に影響がないのか、

この機会に確認させていただきたく、以下の項目についてお伺いいたします。

  1. 2015年の水質改善工事実施後、水質は改善したのか
  2. かいぼりの評価と今後の実施予定について
  3. 豪雨時の対策について

 

 

続いて3項目目、不妊治療について、でございます。

先日5番議員のご質問にもございましたので概要は省略いたします。

日本産婦人科学会の平成27年の報告によると、今や20人に1人が

高度な不妊治療である顕微授精や体外受精により生まれている時代でございます。

不妊治療が少子化抑制の大きな役割を担っていることは言うまでもありません。

しかしながら、その反面、不妊治療、中でも特定不妊治療と呼ばれる、顕微授精や体外受精は

特に多額の費用が必要であることも知られており、

その高額な治療費を払うことができずに体外受精を諦めているカップルも少なくありません。

東京都も治療費の一部を助成しておりますが、その助成額は実際の治療費より少ないことが多く、

自己負担が大きいことが問題視されております。

その現状を踏まえ、独自で不妊治療への支援を行っている都内の自治体も増えて参りました。

多摩地域においても八王子市、調布市、東大和市、武蔵村山市、稲城市など

多くの自治体で独自の助成金が設定されており、国分寺市などでも今年度から独自の助成金を開始しました。

ところが、残念なことに町田市では不妊治療への支援がみえてこない、という現状がございます。

そこで、町田市では不妊治療について現状や課題をどのように捉えていらっしゃるのかについて、お伺いいたします。

 

最後に、4項目目、若年介護者について、でございます。

若年介護者は、定義が定まっていないようですが、本日この場ではおおよそ 30代くらいまでの、家族の介護を担っていて、

介護により学業や仕事に影響がある方、という前提に質問を進めさせていただきたいと思います。

2014年、NHKの「クローズアップ現代」にて「介護で閉ざされる未来~若者たちをどう支える~」と題して若年介護者が

取り上げられ、大きな反響を呼びましたが、まだまだ一般的に知られていないのが現状でございます。

本年7月に総務省統計局が発表した「平成29年就業構造基本調査」によると介護を担っている

39歳までの方は全国で約54万人、東京都市部においても約5万4千人いらっしゃいます。

私自身も20代の頃、正社員で働きながら母親を2年間介護した経験がございます。

当時、私と同年代の友達は結婚や出産、子育てラッシュで話題も当然のようにその、幸せな未来に繋がるような内容の多い中、

いつどうなるかもわからない介護の悩みをその輪の中に出すことはとてもできず、当然、

行政に相談するという選択肢など思いつかず、結果誰にも相談できぬまま仕事と介護の両立を担っておりました。

 

私自身大変な思いを経験したこともあり、今この時間も当時の私と同じ、

家族の介護と自分自身の人生を秤にかけるような悩みを一人で抱え込んでいる、

そのような方の負担が少しでも軽減できればと願っております。

そこでお伺いいたします。

若年介護者について、町田市では現状と課題をどの様に捉えていらっしゃいますでしょうか。

以上、壇上からの質問とさせていただきます。

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