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2018-09-03

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・たぶん、なにか歌詞のようなものが思い浮かんで、
 それをメモにしたのだろう。 
 タイトルがあって、「やさしさをわたしに」とある。
 いや、じぶんで書いたものなのだけれどね。
 いついかなるときに、なにを思って書いたのか忘れた。

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 だれかにやさしくしたくなったら

 どうぞ わたしにやさしくしてください

 わたしは いつでも あなたのやさしさを

 うけいれるようにします

 わたしは いつでも あなたのやさしさを

 まちのぞむようにします

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 じぶんで書いたものだから、さすがに、
 この短い文を書いておきたくなった意図はわかる。

 「わたしにやさしくしてください」と言う「わたし」は、
 意味をそのまま率直に受け取ると、
 ずいぶん勝手なことを言っているというふうに思われる。
 歌にしたとしても、なんと図々しいと思われて、
 あんまりよろこばれないような気もする。
 ただ、よくよくことばを反芻していると、
 別のことがわかってくる。
 「いつでもあなたのやさしさをうけいれて、
 いつでもあなたのやさしさをまちのぞむ」
 という存在は、とんでもなくやさしいのではないか。
 そして、おそらく、そんな人間はなかなかいなくて、
 もしいるとしたら、神さまとか天使とか、
 赤ん坊とか犬とかなのではあるまいか。
 そんなことを思いついて、書いておいたのだと思う。
 やさしくしたい気持ちを持て余している時間が、
 ぼくのなかにあったのだろうか。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「もう寒いです」と書いたメールが、届いた。それが秋だ。


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