故マケイン米上院議員、海軍兵学校に埋葬
8月25日に脳腫瘍のため81歳で亡くなったジョン・マケイン米上院議員の遺体が2日、米メリーランド州アナポリスの海軍兵学校に埋葬された。
1958年に海軍兵学校を卒業し、後に戦闘機パイロットとしてベトナム戦争で戦ったマケイン氏は、近親者や同級生、現在の士官候補生たちが見守るなか、敷地内の墓地に埋葬された。マケイン氏を象徴して1機少ない軍用機の編隊が、上空を飛んで、故人を称えた。
マケイン氏は同級生で友人のチャック・ラーソン提督の隣に埋葬された。ラーソン提督は2014年の時点で、自分と妻、そしてマケイン夫妻のために場所を予約していたという。
「チャックは、相棒の僚機を取り戻しました」と、提督の妻サラ・ラーソンさんはCNNに話した。
マケイン氏の長年の親友で、国立大聖堂で行われた1日の告別式でも弔辞を読んだジョー・リーバーマン上院議員(元民主党)はCNNに対して、「別れを告げて、心が重くなる。涙を流して、それでもジョン・マケインのような人をこれほど良く知ることができて、神に感謝する」と話した。
マケイン氏と繰り返し対立し、互いを非難しあったドナルド・トランプ米大統領は告別式に参列せず、バージニア州にある自分のゴルフ場で週末を過ごした。
告別式では、マケイン氏の娘メガンさんが涙ながらに父親を紹介するなかで、「ジョン・マケインのアメリカは、再び偉大にされる必要などありません。なぜならアメリカはいつでも偉大だったので」などと時に激しい口調で語り、名指しはしないものの、トランプ大統領を事実上批判した。
バラク・オバマ前大統領などの弔問客も、マケイン氏の公平性や米国の理念への献身を称え、それが間接的にトランプ氏批判になっていた。
(英語記事 John McCain funeral: Senator laid to rest at US Naval Academy)