爽快感のある曲なので、歌うのも楽しかった―「アイマリンプロジェクト」第5弾『Sea Breeze』リリース記念 竹達彩奈インタビュー(前編)

2013年よりスタートした『CR海物語シリーズ』の新プロジェクト「アイマリンプロジェクト」。これは、様々なクリエイターたちが『海物語』のメインキャラクターであるマリンちゃんの新しい可能性へに挑み続けるというもので、これまでも新キャラクターのアイマリンを軸に、オリジナル楽曲やMVを創り上げてきている。
その第5弾(2018年)としてスタートしたのが「iMarine Diva Project」。今回は“楽曲”を軸に3人の歌姫を押し出していくプロジェクトとなる。メインとなるアイマリンは17年から引き続き内田彩さんが担当。新たにアイワリンとアイウリンというキャラクターが登場し、アイワリンを竹達彩奈さんが、アイウリンを三森すずこさんが担当することになった。
まずは7月30日に1曲目『Sea Breeze』がリリースしたことを記念して、今回は竹達彩奈さんに、このプロジェクトについて、そして楽曲について語ってもらった。

遊んでいた作品に関わることができて、すごく嬉しかったです

「アイマリンプロジェクト」のことを初めて聞いたときはいかがでした?
竹達 最初にいただいた音源と一緒にキャラクターの資料も入っていて、「この青い髪の子をやります」と言われました。でもこのキャラクターたち、どこかで見たことがあるなぁ、『海物語』のキャラクターっぽいなぁと思ってたんです。で、レコーディングに行ったら、「海物語から派生した作品です」と言われ、やっぱりそうだったんだと思いました。私、ゲームセンターで『海物語』のメダルゲームをめっちゃやってたんですよ(笑)。なかなか当たってくれなくて、確変来ないなぁ、なんて思ってたんですけど、遊んでた作品に関わることができて、すごく嬉しかったです。
▲竹達彩奈さん▲竹達彩奈さん
多くのキャラクターソングって、お芝居をしてから歌うじゃないですか。こういう楽曲のみの場合は何をヒントにするんですか?
竹達 とりあえず設定は見ます。それと対比するキャラクターを確認して、今回のこの3人は、アイウリンちゃんは小さくてかわいらしい感じで来るんだろうなっていうのがあって、アイマリンちゃんは正統派ヒロイン的ポジションだし、アイワリンちゃんは“オトナっぽい歌声”と書いてあったので、クールな感じでキャラクターを作っていきましたね。今回は情報が少なかったので、現場で歌ってみて皆さんがどう感じるかでやってみようと思ったんです。
「アイワリン」という役柄に対しての印象はいかがでしたか?
竹達 正直アイワリンちゃんみたいなクールで大人しそうな感じのキャラクターって、あまりやったことがないんですよ。だから、なぜ私なんだろうという疑問はいまだにあるんですけど……(笑)。
制作側の狙いとしては、新しさという意味で、竹達さんと三森さんに、あえてあまりやったことがない系統のキャラクターの声を担当してもらおうということだったらしいですよ。
竹達 なるほど、確かに。アイウリンちゃんみたいキャラクターは、どちらかというとよく演じますね。
三森さんは逆に、クールめなキャラクターをやっているイメージがありますしね。
▲左からアイワリン(CV:竹達彩奈さん)、アイマリン(CV:内田彩さん)、アイウリン(CV:三森すずこさん)▲左からアイワリン(CV:竹達彩奈さん)、アイマリン(CV:内田彩さん)、アイウリン(CV:三森すずこさん)

最初から楽しくレコーディングさせていただいた

3ヶ月連続リリースの1曲目として『Sea Breeze』がリリースされましたね。こういう曲は好きですか?
竹達 はい! カッコいい曲はすごく好きなので、聴いていてテンションが上がりました。自分ではあまり歌う機会がそれほどないジャンルの曲だったので、ちょっと新鮮でしたね。ガッツリ踊るのに映えるような爽快感のある曲なので、歌うのはとても楽しかったです。
レコーディング時の思い出はありますか?
竹達 実はレコーディング自体は3曲目の楽曲が先だったんです。そこで今回の楽曲をプロデュースしているZiNGのANCHORさんにお会いしたんですけど、見た目と全然違っていて、いい意味で想像を裏切ってくださったというか(笑)。すごく柔らかい雰囲気で、中性的で少年的で、ディレクションも優しくて。なので、この人がこの曲を作ったんだというギャップ? もう、頭の中がどうなってるんだろうって。でもきっと、そういう方だからこそ感受性豊かで素敵な曲を作れるんだろうなって思いました。
わりとリラックスして収録できたんですね。
竹達 私、人見知りなので、スタジオに入って挨拶をしたら、すぐに収録ブースのほうに行っちゃうんです。あまり目とかも合わせられないんですけど、ANCHORさんがブースに来て挨拶をしてくださったとき、そこでイヤホンなどが被っていたことに盛り上がり、わりと緊張が解けたんですよね。このプロジェクトは現場の皆さんが笑顔で話しかけてくださるので、最初から楽しくレコーディングさせていただきました。
『Sea Breeze』の収録はどうでした?
竹達 『Sea Breeze』のときは、絵が今の出来上がったものになっていたんですよね。そしてアイマリンちゃんのボーカルを聴くこともできて、そこでアイマリンちゃんがこういうかわいいボーカルなんだってわかったので、無意識でアイワリンはもっとオトナっぽくしたんだと思います。それと仕事柄、これをライブで歌ったらどうなるんだろうって勝手に想像するんですけど、それは無理だなって勝手に諦めました(笑)。
どのあたりが無理ですか(笑)?
竹達 私、“かわいい”は仕事柄頑張れるんですよ(笑)。でも、“カッコいい”っていうのが未知の領域で、私の引き出しにはそんなにないんです。このカッコよさを竹達彩奈で表現するのは難しいから、このキャラクターがあって良かったなと思いました(笑)。
ライブで歌ってくれと言われたら?
竹達 ステージの横で歌って、ステージ上ではキャラクターに踊ってもらうとかどうですかね(笑)? 
▲『Sea Breeze』キービジュアル▲『Sea Breeze』キービジュアル
後編では、「アイマリンプロジェクト」自体についても深掘りしていく。
  • 取材・文塚越淳一

作品情報

アイマリンプロジェクトvol.5 第1弾「Sea Breeze」 MUSIC VIDEO

Character Voice:アイマリン(CV:内田 彩)、アイワリン(CV:竹達 彩奈)
Character Design:米山 舞
Choreography: Yumiko a.k.a.MTP
Video Director:わかむらP
Sound Produce :ZiNG Lyrics/Music by ANCHOR │ Arranged by ZiNG
「アイマリンプロジェクト」とは?

「アイマリンプロジェクト」はクリエイター達が海物語のメインキャラクターで­あるマ­リンちゃんの新しい可能性に挑み、新キャラクター「アイマリンちゃん」およびオリジナル楽曲、ミュージックビデオをユー­ザーと共に創り­あげていくプロジェクトです。
「アイマリンプロジェクト」の「アイ(i)」には、infinity, icon, internet, imagination, innovation, ideal, i(私)といったたくさんの可能性を示す意味が込められています。
©SANYO BUSSAN CO.,LTD.

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