1700人ほどの人が、何も更新されていないブログをみて、一瞬のため息をついているだろうなあと思ったので、少しずつでも更新していこうかなと思いました。殊勝だな。
なぜならば今日は病院へ行ってきたからです。
顔の横にね、ふくらみがあるんですね、オレ。
よくひじとかにできる脂肪のかたまり、いわゆるガングリオン。でかくなったり小さくなったりしながら、付き合いはもう20年近くになる。
最近体を絞っているのが効果を出していて、顔がしまってきたものだから、この瘤が目に付くようになってきました。
ヨメはこれを「こじき瘤」と呼んでいる。ベトナムで8歳くらいのこじきの女の子が写真を売っていたのだが、その子は写真を売らずに俺の顔のふくらみが気になったらしく、盛んに指で瘤を指す。それが印象に残ったらしく、嫁はこれを「こじきこぶ」と命名したのだった。えーとなんの話だったか。
そうだ、それを今日取りに行ったのでした。近所の大きな病院なら、すぐに切ってもらえるだろうと考えて、朝早くに起きて、午前でなんとかならないだろうかと。
大間違い。
待った待った、2時間、全然呼ばれそうな気配がないまま、3時間、持って行ったpspのバイトヘルが途中で電池が切れたが、まだ呼ばれない。3時間40分、やっと「鈴木さーん」と呼ばれたかと思ったら、これはガングリオンじゃないですね。
袋に汚れのつまったものです。あ、ではこじきこぶというのはとても正しい名称だったのか。と考えているうちに診断おしまい。
うちの病院では切れませんので、形成外科のある新宿に行ってください。という。今紹介状を書きますから。
えーと、見た目はもう気にしないですから、今メスでスパッと切れませんか。
そういうわけにはいきませんね。意外と深いし痛いですよ。と同じくらいの歳の女性の医師に言われた。
こんなに待ったのに、また別の病院にいって、その日にはやはり切ってはくれないらしく、検査に一日、手術に一日。ばかばかしいのでやめようかとも思う。癌になったりはしないそうなので。
結局頭にきたのは、最初にどれくらい時間がかかるのかというインフォメーションがまったくなされないのと、途中で今どこまで来ているのか、というのが表示されないシステムにある。お袋が入院した静岡ガンセンターは、そのてんがすばらしかった。出来る限りの情報が開示されるのである。大病院が忙しいのはわかる。しょうもない小さな傷や病気で来られては仕事にならない。2時間待って5分の診療というのも仕方ない部分はある。ただ、それは今どこまで診察が進んだかという情報を開示して初めて言えといいたい。待っている患者に対して何の努力も見えない。文字だけが「患者様」などとそらぞらしく書かれている。
オレはもう行かないと、待っている間中思った。
コメント (33)
教祖様のお怒りはごもっともなのですが、「今どこまで診察が進んだかという情報を開示」というのも困難なのです。なぜなら、たとえば銀行の窓口業務と違って、医療に関しては緊急度によって順番が変更になる場合もあるからです。トリアージという奴です。
緊急の患者さんが来たら番号をとばされることもあることにご理解のある患者さんばかりではありません。必ず文句をつける人がいて、そのクレーム処理に余計な手間がかかります。この問題を解決するには、アクセス制限(紹介状のない人は診ないよ)しかありません。静岡ガンセンターは、おそらくそれに近いシステムをとっているのでしょう。朝早くに起きて来ても門前払いか、でなくてもいつになるか分からないと思います。
加えて言えば、「今どこまで診察が進んだかという情報を開示」するシステムだってタダではありません。そのコストは誰が負担するんでしょうか?先進国の中で、日本が医療にかけるコストは最低レベルです。自由診療にすれば病院間の競争も生じてサービスも良くなりますが、貧乏人は医療を受けられません。日本では医療の値段はお上が決めます。もうこれが最低限度ギリギリにしていますので、需要過多になります。だから、患者さんが列をつくって待っています。配給に列をつくるのと同じです。
サービスを求めるなら、コストを負担する。コストを負担するのがいやなら、アクセス制限か、サービスはあきらめる。日本の医療は、フリーアクセス、サービス最低(医療そのものの質はけして低くない)、コスト最低なのです。この辺のことはつっこんで調べたら、「銭」のネタになろうかと思います。
投稿者: NATROM | 2006年03月28日 09:01
日時: 2006年03月28日 09:01
お疲れ様でした。
教祖の自宅の近くの大きい病院っていうと、ひょっとして大学病院ではありませんか?私の通っていた学校は緊急時にはそこが指定になってましたが、入ったら最後生きては出られないと噂になっていました。と、言うことは生死の間際の方が多いのでは?ちなみにお隣の駅の生徒が少々やかましい女子校です。
投稿者: 永田電磁郎 | 2006年03月28日 14:44
日時: 2006年03月28日 14:44
私の顔にもたぶん「汚れの詰まった袋」があります。
もう10年の付き合いかな。
形成外科に相談してみようと思った。もちろん時間的余裕と満充電したDSを持って(苦笑
投稿者: えりっく | 2006年03月28日 15:19
日時: 2006年03月28日 15:19
教祖と同様のことを日頃感じているので、ちょっと書かせてもらいます。
NATROMさんのおっしゃるところは、
1.患者の待ち時間を短縮する方法は、情報開示です。情報開示は余計な手間が生じるので、したくありません。何時間でも黙って待っていて下さい。
2.情報開示するにしても、システム導入にお金がかかり、医療コストが最低レベルの我が国において、そんなお金はないのでしたくありません。
3.お金を出さないならそれなりのサービスで我慢して下さい。
というように理解しました。
まず1について。
何も告げずに何時間も待たせるというのは、他の業種ではありえないサービスの悪さです。そして問題は、教祖も触れているように、患者サイドから見て、良いサービスを提供する努力を尽くしているように感じられない、という点です。目的は「患者が待ち時間がわからないまま何時間も拘束される」という状況を解消することであって、情報開示ではありません。方法は他にもあるはずです。例えば、予約制にして指定時刻+?15分は待合室にいて下さい、という程度の誤差にできないものでしょうか。ともあれ、解消する方法が「アクセス制限しかない」はずがありません。
2,3について。
お金の問題ではなく、取り組む姿勢に疑問を持っています。工夫次第でコストはかけずに待ち時間を半分にすることはできるはずです。医療に携わる方は、そんなに知恵のない人々なのでしょうか。優秀で、熱意もある方が多いはずです。能力はあるのにしていないとしか考えられません。
更に言えば、お金がないとはとても思えません。無床の診療所でも、1施設当たりの平均の医業収入が年間で8000万円程度あるそうです。中小企業の対売上のシステム化投資比率は1.5%前後だそうで、これが支出できないということは、単純に経営が下手ということではないでしょうか。
どうも「医者は特別」という甘えがあるように思えてなりません。自分の職業に誇りを持つことはいいことだと思いますが、その特権意識が患者を低く見る姿勢につながり、いくら待たせても構わないと思っているように見受けられます(もちろんそういう人ばかりでないのは、言うまでもありません)。ぜひ、問題の解決をもって、そうではないと示して頂きたいものです。
長文失礼しました。
投稿者: haru | 2006年03月28日 20:27
日時: 2006年03月28日 20:27
行きたくなくても定期的に主治医のところに行かねばならない立場ですが、私の行っている病院は中規模ですが、とてもその点はよく考えてくれています。
だから妻の勤めている大病院には絶対行かない。
胡座をかいて赤字体質も平気のままですから。
何時間待つかまでは正確には教えてもらえませんが、後何番目だから、だいたいどれくらいだということは、すぐに教えてもらえます。
名医以上にうぬぼれているだけの俗物医者が多いことは、痛いほどよく分かっていますが、病院の経営面でのみ考えると、事務方が馬鹿だから・・・と言うことになるのでしょうかね。
一分一秒を正確に教えろと言うことで、教祖様がお怒りでないことは、文脈から見て明らか。
要はどれだけ待つ側の身になって考えてくれているかの一点に尽きると思うのですけど。
ということで、エリックさんの考えに共感します。
投稿者: 謎のバイヤー(笑) | 2006年03月28日 21:16
日時: 2006年03月28日 21:16
連投スマンです。
共感はharuさんの考えについてですね。申し訳ないです。
投稿者: 謎のバイヤー(笑) | 2006年03月28日 21:18
日時: 2006年03月28日 21:18
>何も告げずに何時間も待たせるというのは、他の業種ではありえないサービスの悪さです。
まったくその通りです。ただ、他の業種というのは、需要供給によって値段を決めることができ、さらにお客を選ぶことができます。医療業界も自由診療にし、応招義務がなくなればサービスが向上するでしょう。いわゆるアメリカ型の医療ですが、そちらのほうがお好みですか?
>例えば、予約制にして指定時刻+?15分は待合室にいて下さい、という程度の誤差にできないものでしょうか。
急患を断ることができれば可能かもしれません。吉田戦車の漫画でありました。出血している重症の患者さんが「順番ですから待ってください」と言われるのです。私の悪い頭では「アクセス制限しかない」としか思いつきません。何かいい知恵はありますか?
>工夫次第でコストはかけずに待ち時間を半分にすることはできるはずです。
「できるはず」ですか。「漫画を描くのも、工夫次第では時間を半分にできるはず」と漫画を描いたこともない人から言われたら、教祖はどう思われますでしょうか。「単に経営が下手」とのことですが、そう思われるのなら、診療所の経営をされてください。haru様は現在の医療業界は工夫が足らないと思っていらっしゃるようなので、その創意工夫で成功することができるでしょう。
>ぜひ、問題の解決をもって、そうではないと示して頂きたいものです。
サービスと患者の命であれば、我々は患者の命をとります。さしあたって命の危険のない人に待ってもらっても、急患を優先して対応します。重症の人の命を救うためなら、命の危険のない人をいくら待たせても構わないと思っておりますが、間違っていますか?問題を解決せよとおっしゃるのであれば、具体的な解決案を提示していただきたい。口だけで「問題は解決できるはず」と言うのは簡単です。haru様は、具体的な対策案は一切提示されていないように見えますが?
最近は日本よりか医療費をかけているイギリスでは、癌の手術は数カ月待ちでした。アメリカ合衆国でも、貧乏人がかかれる救急外来では、元気な患者さんは数時間待ちが普通です。イギリスでもアメリカでも、工夫が足らないのでしょうね。
無床の診療所や中規模の病院ではある程度効率化が可能でも、3次救急を診なければならない基幹病院では、赤字部門をかかえなければならないことも、漫画のネタになるかもしれません。
投稿者: NATROM | 2006年03月28日 21:55
日時: 2006年03月28日 21:55
表題のとおりですが、中国地方までいらっしゃれば、その日に切って差し上げます。形成外科のたしなみがありますので、お好みに応じてブラックジャックのような傷にも出来ますよ。
でも、縫合するので抜糸も考えないと。抜糸は近くの俗物医院で(笑)。
投稿者: 俗物医者 | 2006年03月28日 22:34
日時: 2006年03月28日 22:34
ポケベル貸し出して順番近づくと呼ぶって病院が在るけど、
どこまで進んでるなんてのはわかんないですわな~。
患者によって診察時間もばらばらだし、
急を要する患者も飛び込んでくるわけで、
後何人なんてのはわかっちゃうと困るんですよね。
患者が自分のかかるべき科を判断できなくて、
いきなり総合病院に行っちゃうってのも混雑の原因ですね。
まぁ混む物と思ってりゃなんとも無いスヨ♪
投稿者: ヒロキチ | 2006年03月29日 01:24
日時: 2006年03月29日 01:24
おおっと、寝ていたり取材に出ていたりしている間に、かなりスレッドが伸びていました。今見てびっくり。しかも内容がいつになく濃い。バッチ濃い。
この深さで書くとなると、かなり時間がかかってしまうので、締め切り前の今はちょっと苦しい。
なので見守っております。
すぐに見なきゃいけない急患が優先されることに不満はないんですね、どうせ10年も持っているごみ袋を顔につけているような患者ですからね、そりゃ最後に回されますよ。ただ、だったらコーヒーくらい飲んで待っていたいと。
3時間20分待ってじれたヨメが受付に聞いたら「あと二人見た後」と言われて、そんなん今ごろ言うなと思ったわけです。聞けば教えてくれるのかよ。
モニターにくだらないデータ出しているくらいなら、待ち人数表示するくらいしろと。その数字が緊急の患者で伸びるのは許せるがまったく表示されないのはおかしい。それが今回の教祖の主張であります。
あ、長くなっちまった。
みなさんの書き込みのおかげで勉強してます。冷静な書き込みをお願いするしだいです。
投稿者: 教祖 | 2006年03月29日 23:01
日時: 2006年03月29日 23:01
教祖様
お許しが出たようなので、冷静な書き込み(^_^)をさせて頂きます。
NATROM様
どうも論点がずれてきているようです。
確認ですが、教祖もおっしゃる通り、人の命を奪ってでも待ち時間を減らせ、などとは一言も言っていません。現在の「2時間3時間待合室で待たされることが当たり前となっている現状」は、急患の患者さんの命を救うために起きていることではなく、運営(事務)上の問題であると、我々一般人は考えているということです。これは他の方のコメントでも、賛同を頂いている通りです。
具体的な対策案を出せとのことですが、運営を効率良く行っている医療機関は存在するようですし、そういうノウハウを共有すればいい話ではないのでしょうか。まぁ折角ですので、いくつか出しておきます。下に行くほどコストは下がり、時間の予想精度も下がります。ちなみに、医療機関の診療所を経営するのはご勘弁下さい(笑)
・予約制にする(実績あり)。時間当たりにさばける患者さんの数は、過去の患者さんの数の統計データから見積もる。急患の方は、統計から出現頻度をざっくり見積もって、あらかじめバッファーの時間を確保しておき対応する。予想よりも時間がかからなければ待っている人を繰り上げ、かかればれば待たせる。これでも、現状よりずっと待ち時間は減る。少なくとも全員を無駄に待たせることにはならない。
・ポケベル配布(実績あり)。あと15分か20分程度となったら、待合室に来るように呼ぶ。これも人が張り付く必要はなく、番号を押すだけでメッセージを送ってくれるものは簡単に作られましょう。
・銀行のように受付番号(連番)を発行し、現在対応中の番号を表示する。急患対応中はそう表示(不要かも)。電話番号を一つ用意し、現在対応中の受付番号をメッセージで流す(急患対応中はその旨も)。人が電話に出る必要はなし。時刻までは保証しないが、勝手に判断して下さいというスタンス。多分一番楽。これが教祖のご提案に当たることでしょう。
待合室での2~3時間が、1時間にはなると思います。待ち時間が同じでも、待合室にいなくていいだけでも、時間は使えるのでかなり違います(これも教祖のおっしゃる通り)。また、これらは診察時間の長短には関係ないため、患者数は変わらずアクセス制限にもなりません。あくまで事務運営上の話です。
いろいろ書きましたが、要は謎のバイヤー様の意見に尽きます。
>一分一秒を正確に教えろと言うことで、教祖様がお怒りでないことは、文脈から見て明らか。
>要はどれだけ待つ側の身になって考えてくれているかの一点に尽きると思うのですけど。
蛇足ですが、吉田戦車の漫画は、診療施設の待ち時間の長さと融通のきかなさを皮肉ったものでしょう。医者の身内の人や、ある種の身分が高い人たち(急患ではない)が、待ち時間ゼロで診療を受けられる例を、私はいくつも知っています。これも、「待つ側の身になって考えてくれてない」と感じる原因の一つです。
再度長文失礼しました。
投稿者: haru | 2006年03月30日 00:54
日時: 2006年03月30日 00:54
批判に対して、できない理由を列挙して、あげく「ならお前やってみろ」というのはあまり尊敬される態度ではないと思いますよ。
批判や要望は自分たちの仕事の質を高める有難いコメントだと考えて、少しでも理想に近づけようとする態度が何らかの改善を産むのではないでしょうか。
多くの無名の人々のそのような努力の積み重ねが技術や文化や芸術を作り上げているのだと思います。
投稿者: choline | 2006年03月30日 16:51
日時: 2006年03月30日 16:51
傍から見ている一般人ですが、NATROMさんの態度はあまり良くないですね。
批判されたら皮肉で返す体質の方なのでしょうか。
意見に対する反論、またそれに対する意見、と言った流れで議論が深まっていく過程は、自分が参加していなくても充分面白いものです。
観客席からNATROMさんの落ち着いた書き込みを見守っていたいですね。
投稿者: HAZEL | 2006年03月30日 18:05
日時: 2006年03月30日 18:05
教祖の漫画の面白さの理由の一つは、綿密な取材によって、外から見ただけでは容易にわからない内部事情をうまく表現されているからだろうと思います。どのような業界でもこういうことはあるでしょう。医療業界で言えば、外からは、
>現在の「2時間3時間待合室で待たされることが当たり前となっている現状」は、急患の患者さんの命を救うために起きていることではなく、運営(事務)上の問題である
ように見えるのにも関わらず、実際にはそうではないということです。運営上の問題がないとはいいませんが、相対的には些細なことであり、真の問題点は、マンパワー不足、コスト不足にあります。「運営を効率良く行っている医療機関は存在するようですし、そういうノウハウを共有すればいい話」であれば、とっくにどこもそうしています。効率の良い運営が可能な医療機関は、不採算部門を切り捨てることのできる小~中規模病院か、がんセンターのような専門に特化した紹介状なしの新患が少ない高度病院か、でなけりゃインチキ代替医療を提供する自由診療の病院ぐらいでしょう。haruさんの具体的な提案については、たいへんにありがとうございます。実際の運用に関してはいくつか問題点がありますので、そのへんのところを考慮したよいアイデアがあれば幸いです。
>予約制にする(実績あり)。
>銀行のように受付番号(連番)を発行し、現在対応中の番号を表示
おそらく、教祖の受診した病院でも再来についてはとっくに予約制になっていると思います。実際のところは分かりませんので、私の病院のシステムを例にしましょうか。過去のデータから時間当たりにさばける患者さんの数を見積もって再来の予約を入れておきます。急患には「あらかじめバッファーの時間を確保しておき対応」したいですが、そんな余裕がある病院に勤務したいです。実際のところ「本当の」急患が来たら外来はストップです。本来なら救急のみを診る専門医を常駐させるべきですが人がいません。
本当の急患が来なくても、新患はぼちぼち来るわけですので、再来の患者さんの合間合間に診ることになりますが、たとえば、9時台予約の再来患者さんを9時50分までに全部さばければ一人目の新患を9時50分から診ることができます。さばききれるかはやってみないとわかりません。さばききれずに10時に突入すれば、10時台の再来患者さんを優先します。10時台の予約が10人ならば、その10人を診た後でということになります。もし仮に新患の方が「あと何人であなたの番です」という表示を見ることができたとしたら、9時59分には「あと1人」のはずだったのが、10時を超えた時点で突然に「あと11人」になる表示を見て呆然とすることでありましょう。
まあ実際のところはもうちっと融通をきかして、発熱できついのならとりあえず点滴と解熱剤と採血検査のオーダーだけを先にしたり、腹痛ならお腹だけは触って、やばそうでなければ後回しにしたりします。こうした「準」急患のトリアージがありますと、単純に「現在対応中の番号を表示」しても解決できるようには思えないのですが、いかがでしょうか。予約の患者さんを少々待たせても、朝早くきた新患の方を先に診ることもあります。再来の患者さんは待ち時間に理解が得られることが多いのに対し、新患の方の性格は分からないからです(トラブルになりそうな人は看護師さんがそれとなく教えてくれます。クレーム処理の手間を考えれば、不平等承知で先に診ることもあります)。「少なくとも全員を無駄に待たせることにはならない」とはまさしく真理をついていまして、新患を長く待たせるか、全員に少しずつ待ってもらうかになります。
>・ポケベル配布(実績あり)
「現在対応中の番号を表示」もそうですが、コストがかかります。いくらぐらいコストがかかるのか知りませんが、もし仮にウチの病院でポケベル配布を始めたら、全ての医師は「そんなもんに金使うなら、もっと先に使うべきところがあるだろ」とツッコムでしょう。とりあえず、マンパワーを確保してほしい。マンパワーは医療の質およびサービスに直結します。他にも、新しいエコーの機械、家族説明室、病室の整備、各消耗品(ガーゼぐらいふんだんに使わせろ)などなど。元気な患者さんの満足度はあとまわしです。現時点でポケベル配布をしている病院は、よほど恵まれている病院でしょう。でなければ、現場を知らない阿呆な事務長か、業者から袖の下をもらっている院長がいるかです。
さらに言いますと、ポケベルでもなんでもサービス向上を行い新規外来患者さんが増えたとして、赤字の解消・経営状態の改善につながるかと言えばそうではありません。厚生労働省の摩訶不思議な診療報酬体系によって、病院によっては紹介状なしの患者さんが多くなるとかえって収入減になるのです。少なくともウチの病院では、どうやったら飛び込みの新患を減らせるのかに頭を悩ませております。ポケベルでサービス向上→飛び込み患者さんが増える→病院の収入は減少・現場の勤務医は疲弊→儲かるのは業者だけ。同じ疲弊するなら、重症の入院患者をつきっきりで診て疲弊したいです。
批判に対してできない理由を挙げるのは確かに尊敬できる態度ではないでしょう。それならばと言わせてもらえば、現場を知らないのに「工夫次第でコストはかけずにできるはず」というのは尊敬できる態度でしょうか。「文字だけが『患者様』などとそらぞらしい」というのは全くのその通りで、○○さんを○○様に言い換えるのはタダなのでいくらでもしますが、長い待ち時間の真の原因が何か(運営上の問題ではない!)というところから目を逸らしては、最終的に損をするのは患者様です。「ポケベル配布すりゃ問題解決」が事実だとするなら、なんでどの病院もそうしないのかの理由を考えましょう。
戦争をするには兵站が大事で、これをおろそかにしては勝てません。大本営発表の情報しかない国民はまだ気付いていませんが、現場の兵士はもはや負け戦であることを知っています。なにしろ、戦線は拡大する一方なのに、補給は減らされるのです。前線での士気の低下は著しく、逃散する兵士も出るしまつ。補給が足らないと言えば、現場を知らない人に「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」と言われました。現場の一兵士としては目前の敵に対応することしかできませんが、日本の医療の問題点をわかりやすく描いた漫画でもあれば国民の理解も得られて、同じ敗戦でも少しはマシなところに着地できようかとも思ってこうして書き込んでおります。
「国立がんセンター 来月から完全予約制 待ち時間限界」という記事がありましたのでリンクします。応招義務違反ギリギリのアクセス制限です。コレを読んで、待ち時間を解消する方法が「アクセス制限しかない」はずがありませんとまだ思います?「もうちょいマンパワーを増やせよ」とか思いませんか?
http://www.sankei.co.jp/news/060321/sha031.htm
投稿者: NATROM | 2006年03月30日 18:18
日時: 2006年03月30日 18:18
鈴木教祖のこじき袋の中がとてもきになります。
耳糞とか鼻くそを ツイ見つめてしまうように 溜め込んで熟成してるかもしれない袋の中身を 是非 確かめてください。 そして 公開してくだされば うれしいです
投稿者: ひろぽん | 2006年03月30日 20:47
日時: 2006年03月30日 20:47
私が行く総合病院は、郵便局等と同じ番号札方式です。自分は何番で、いま何番だから、あと何人だ、というやつです。
一方、かかりつけの耳鼻科では、自動電話予約の機械を使っています。当日の朝7時から電話で予約を入れます。診察の進行状況(いま何番の人が診察を受けているか)も電話で確認する事が出来ます。キャンセルも可能です。
私は待つのが嫌いなので、こう言うシステムのある所を利用する様にしています。
話はそれますが、待つのが嫌いなので、長く待つ所は、病院のみならず有名ラーメン店等にも行きません。床屋は、10分で終わる店を愛用しています。
投稿者: タネ | 2006年03月30日 23:28
日時: 2006年03月30日 23:28
>教祖の漫画の面白さの理由の一つは、綿密な取材によって、外から見ただけでは容易にわからない内部事情をうまく表現されているからだろうと思います。
>同じ敗戦でも少しはマシなところに着地できようかとも思ってこうして書き込んでおります。
教祖の漫画の面白さを理解できるNATROMさんが、その面白さをご自身の業界の問題点紹介には活用なさっていないのが残念です。
国民に理解を得られる形で内部の問題点を表現なさりたいのでしたら、より客観的に、より網羅的に、そして特徴的な事例をうまく抜き出して説明していただけないですか?
例えば「運営上の問題が相対的に些細なことで、マンパワー不足コスト不足が真の問題点」であることを、客観的にわかりやすく示せる実例などはないのですか?
現場の立場を強調なさっていますが、では同じ問題を事務長や院長はどう捉えているのでしょうか?業者は?厚生労働省は?摩訶不思議な制度ができた理由は何でしょうか?成立当時の時事的な問題が影響している?なにか国民の意識を変えるようなできごとがあった?
グチや皮肉は同僚と飲み屋に行ったときにでもなさってください。それ以外の人にご自身の意見を伝えたいのでしたら、もう少しプレゼンテーションに気を配ってください。今のNATROMさんのスタイルでは、多くの人に医療関係者に対する漠然とした不信を与えるだけの結果になってしまうのではないかと心配です。
投稿者: choline | 2006年03月31日 08:12
日時: 2006年03月31日 08:12
cholineさんのご指摘はごもっともです。ただ、愚痴や皮肉のみならず悲鳴でもあると思ってください。プレゼンに関しては能力不足でたいへんに申し訳ありません。読んで面白く紹介できるような実例は思いつきません。愚痴になりますので読み流していただいても結構です。
臨床に戻りたてのころ、外来は実直に順番どおりにこなしておりました。患者さんの多い日は2時3時にずれこむこともしばしば。ある日の一番最後の患者さんは発熱を主訴に来院した方で、おそらくは10時ごろに受付をされて、5時間待たされたわけです。発熱できついから早くしてくれと看護師にでも一言言ってもられえば便宜をはかったものの、遠慮深い方だったのでしょう。幸い、普通の気管支炎であったから良かったようなものの、肺炎でもあったらたいへんなことです。こう言ってはなんですが、新規の患者さんの半分は医療の必要のない、きわめて軽症というか病気とは言えない患者さんであって、こうした人より発熱で今まさに苦しんでいる人を優先すべきと考えました。番号札方式を採用している病院はこのへんのところをどうしているのか知りたいものであります。
そういうわけで新患のカルテがあがってきたら、なにはともあれまず問診表を見て待てるかどうか判断するようになりました。発熱、腹痛、頭痛はやばい場合があるので予約の患者さんより優先。紹介状を持ってきている人は、とりあえず前医が診て緊急性はないと判断しているのだろうと後回し。飛び込み新患で、主訴が「肝ぞうの検査をして欲しい」なんてのは一番最後になります。カルテは受付順に並べておかれるのですが、実際の診療はカルテの順番通りにはなりません。一時間も待っていれば、「俺の順はいつなのだ」と仰る患者さんもおりまして、看護師はカルテの並びをみて「次の次です」などと答えるわけですが、上記したような理由で次の次どころか、もっとずっと後になることもあり当然のようにトラブルになるわけです。あと1人内科医がいてくれて新患を診てくれればどんなによいことか。増員どころか、ウチの病院では4月から1人減ります。
厚生労働省もこうした事態について少しは考えたのか、軽症は総合病院ではなくまずは診療所に受診してもらうよう誘導する制度をつくりました。摩訶不思議な制度ができた理由がこれです。紹介率というのがありまして、飛び込みの新患よりも診療所からの紹介患者をたくさん診ると加算がもらえるというものです。よい医療をすればそれだけ紹介が増えるわけでそれはいいのですが、率で判断するものですから飛び込みの新患が増えると紹介率が下がるのです。事務長・院長は、紹介率をアップせよ、つまり、紹介状をもった患者を優先せよとヒラの医局員に命令するわけであります。ということはつまり、飛び込みの患者に「オレはもう行かない」と思わせれば病院の利益になるということです。事務長・院長が悪いというわけではなく、彼らは立場上、そうせざるをえません。そういう努力を怠っていると「胡座をかいて赤字体質も平気のまま」と批判されます。ちなみに、今度の診療報酬改定で紹介率によって加算をつける制度はなくなるそうです。
診療報酬改定といえば、3%ほど削られました。医師会は当然反対しましたが、患者が反対したという話を聞きません。どうせ医師が儲けるために反対したと思われているのでしょう。確かに悪徳医師はおりますが、マクロの視点から見ますと、先進国の中で日本の総医療費は低いほう。しかし日本の健康達成度の総合評価は世界一です。これは医師だけの手柄ではなく、高い教育を受けた国民や優秀な官僚のおかげでもありますが、そうした誇るべき日本の医療システムに対する理解があまりにもなさすぎるのに絶望感を覚えます。産科、小児科、救急医療、僻地医療はすでに崩壊がはじまっています。「工夫次第で」とか言っている場合ではないと思うのです。やっぱり愚痴になりました。すいません。そう遠くない将来、○○病院から医師がいなくなった、がんセンターに自由診療枠ができた、都会の真ん中でも救急車を呼んでも来なくなった、というニュースが流れるようになりますので、そのときはプレゼンの下手な医師が何か書いていたことを思い出していただければ幸いです。
投稿者: NATROM | 2006年03月31日 19:31
日時: 2006年03月31日 19:31
NATROMさんの、一般患者の待ち時間を減らすことに対するモチベーションの低さが、よく伝わってきました。大事の前の小事だと。そうすると、タネさんがおっしゃるように、待つのが嫌なのであれば、そういう待ち時間が長い医療機関には行かないという選択肢しかなくなりますね。
しかし、現在の「何時間も待合室で待たされることが当たり前となっている現状」を、「人やカネが増えなければ何もできない」という主張には、結局反対です。少なくとも「待合室での待ち時間」を減らすアイデアはあると思います。本来それは、現場を踏まえた専門家からこそ具体案が出るはずです。しかし、アイデアを出さなければ皮肉で返され、アイデアを出したところで「実際の運用を踏まえていない」と当たり前のことを言われますので、議論に生産性がありません。ですので、解決策提示への到達はあきらめ、反論を挙げて終わりにします。
ポケベルなどのシステム導入にかかるコストについて、
>もし仮にウチの病院でポケベル配布を始めたら、全ての医師は「そんなもんに金使うなら、もっと先に使うべきところがあるだろ」とツッコムでしょう。
とおっしゃっていますが、それではなぜ現実にポケベルを使用したり、番号を表示したりというシステムを導入している医療施設があるのでしょう。すなわち、「そんなもん」に、余っているはずがないカネをやりくりして投資した医療施設が存在するということです。「そんなもん」という低い優先順位付けは、NATROMさん(と勤務先の方?)の意見であり、医療従事者全体のコンセンサスではないのでしょう。
厚生労働省の紹介率制にいて否定的に触れられていますが、少なくとも問題解決に向けた努力の跡を感じますので、私は評価します。他の方はどのような意見をお持ちでしょうか。
ということで、他の医療従事者の方の意見も伺ってみたいところです。業界内部でも、異なる見解があるようですし。NATROMさんのスタンドポイントは、十分に理解致しました。
投稿者: haru | 2006年04月01日 17:51
日時: 2006年04月01日 17:51
NATROMさんは、国立系か大学病院系のお医者様でしょうか?
うちの家内も、国立系の医療機関に技師として勤務しています。横から見ているだけですが、かなりハードです。
私の父が、生前、肺炎を起こしやすい上に意識混濁までがあっという間で、風邪をひく=死の危険と隣り合わせという人でした。家内の病院に何回も急患で担ぎこみましたが、担当の先生は正月の2日でも来てくれたし、夜中の2時でも家族より先に着いて治療してくださってました。
あれだけ頑張ってもらってるのに、サービスが悪いとは言えないと思うんです。
人の命を預かる、という御旗の元に、実際に現場で働く人達の労働環境は劣悪です。
救急指定の病院のお医者さんともなると、担当する患者が今にも死にそうな人ばかりなので、24時間365日全てが勤務中かもしくは待機時間です。
(自宅待機は休みだと思うでしょう?これ休まらないんですよ。うちでは呼び出しのポケベルや携帯の音を聞いただけで、私も子供らも苦しくなります。)
人件費削って、待ち時間表示を優先しろというのは、納得いきかねます。勤務医の給料自体、大して高いわけじゃないんだし。(いくらか尋ねたことはありませんが、高級外車乗り回してる人なんていません。首都圏だと違うのでしょうか?)
家内のいる部署にも、事務方に人が足らないから、通常当直以外に事務当直をしろという話が回ってきていました。
これ以上の負担増は医療事故につながりかねないという事で見送りになりましたが、全国的な流れになってくれば、やらざるをえないでしょう。
他にも、サービス残業をしてくださいという話が出たり。
ところで、
実は、今、母が同じ病院に入院しています。潰瘍で十二指腸の血管に穴が開いて吐血しました。大量出血で亡くなる方も多い病気です。
たまたま急患が途切れた時だったので、処置も早く良かったのですが、もし、人手が足りずに後回しになっていたらと思うと、待ち時間くらいわかんなくったって、
母ちゃん助かる確率が高い方がいいんじゃ?
、と思ってしまいます。(自分が4時間待たされた時には、2度と来たくないと思っていたんですけどね)
確かにね、症状の重い人が何時間も待たされるのは避けて欲しいです。ただ、あんまり、NATROMさんを責めないであげて欲しい。
自分のとこの会社で改革をおこなってみません?お客様の待ち時間を ”さらに” 削減するアイデアって通りますか?難しいんじゃないかなぁ・・。
自分、仕出屋なんですけど、お客様をお待たせして怒られてばっかりだから、そんな事思っちゃうのかな。でも、頑張ってないわけじゃないです。てか、限界ギリギリまで頑張ってます。
NATROMさんだって限界ギリギリまで頑張ってるだろうと思います。
投稿者: ぞぞ | 2006年04月02日 00:22
日時: 2006年04月02日 00:22
なんというか、不毛なやりとりが続いてますね。
>現在の「2時間3時間待合室で待たされることが当たり前となっている現状」は、急患の患者さんの命を救うために起きていることではなく、運営(事務)上の問題であると、我々一般人は考えている。
というコメントに対し、
>実際にはそうではないということです。
というコメントは論旨が微妙にずれてません?
「待ち合い室で待つ時間を減らす方法を模索しては」
と主張しているのに対し、
「待ち時間そのものを減らすのは無理」
というのは、返答として適切ではないですよね。
待つこと自体はしょうがなくて、それを減らすのは難しいことはわかってる。でも「待合室」にいなくちゃいけない時間くらいはなんとかならんか?
というのが、議論の趣旨だと思うのですが。
「待ち時間を減らすのは無理」なのはわかってんの。予定の待ち時間が延びるのも仕方ないと思ってんの。でも、「最低」どのくらいかかるか分かれば、その時間は待合室にいなくてもいいわけで、その情報が欲しいっていう、そういうことなんじゃないですかね。
で、その間待合室から離れるかどうかは自己責任でいいわけですよ。予定より早く呼ばれることだって当然あるわけで、そのときに待合室にいなくて後回しにされるのがいやなら、そこにいればいい。
あと、最低限かかる時間を説明できるケースもあると思うんですよ。検査の結果が出るのに○○分かかり、その検査結果を踏まえて行われる診察なので、それまではご自由に。とか。
NATROMさんのおかげで、なぜ待ち時間が発生するのか、なぜ長時間にわたって待たされることになるのか、なぜそれはマンパワー以外で解決できないのか。とてもよく分かりましたし、勉強になりました。根本的に「待ち時間」を減らすためには、マンパワー以外では無理だろうなと、僕も思いました。
ただ、いまは
「待ち時間が延びる根本的な原因をどうにかできないのは医療者の怠慢だ」
と言っているのではなく、
「ちょっとした情報を開示するだけで待ち時間を有効に使えるのに、なぜそれをしないのか」
ということを問題にしているのだと思うのですが、みなさんどうでしょうか。
投稿者: ソウ | 2006年04月02日 01:52
日時: 2006年04月02日 01:52
私の勤務しているのは準公立系の病院です。公立病院はどこもそうですが人手不足です。急患・重症であれば、正月だろうと夜中の2時だろうと働くのはへっちゃらですが、正直、診療所でも診れる患者さんまで診させられるのは勘弁してくれと思っています。「なぜ現実にポケベルを使用したり、番号を表示したりというシステムを導入している医療施設があるのか」という疑問はもっともで、すでにいくつか理由を説明していますが、
・不採算部門を切り捨てることのできる小~中規模病院
・がんセンターのような専門に特化した紹介状なしの新患が少ない高度病院
のどちらかであろうと思います(でなきゃ業者からキックバックがあるか)。小規模病院で、紹介率で加算をとる気がなければ新規外来を診れば診るほど儲かりますので、外来患者に対するサービスは向上します。マンパワーは入院患者ではなく、外来患者にふりわけられます。よって、手のかかりそうな重症患者はよそへ紹介します。どこに紹介するかといえば、ウチの病院のようなところです。紹介率アップで事務長は喜ぶ。患者さんも大きな病院でよい医療が受けられる。大病院の医師も重症を診るならどんとこいです。がんセンターには、風邪や腹痛や「肝ぞうを検査してくれ」の患者は来ません。立地によっては、大病院でも新患が少なく客層のよいところなら、再来患者向けのサービスとして番号表示システムを入れるところがあるかもしません。
紹介率加算をとりたい大病院では、コストをかけてまで手厚く新規外来患者にサービスする理由がないのです。haruさんは、厚生労働省の紹介率制を評価するとのことですが、まさしくその制度が、大病院での紹介状なしの患者に対するサービス低下をもたらしているのです。上のほうの書き込みで、待ち時間の長いとこには行かないという意見がありましたが、そのように誘導するのが目的です。軽症は、まずは診療所へお願いいたします。実はこれも「アクセス制限」にほかならないのですが。
>「ちょっとした情報を開示するだけで待ち時間を有効に使えるのに、なぜそれをしないのか」
コストのあまりかからない方法で開示はしていると思います。受付に聞けば、だいたいのところは(場合によっては「いつになるのか分からない」という情報を)教えてくれるでしょう。こう言っては何ですが、「待ち時間を表示せよ」と要求する前に、まず受付に聞くぐらいのことをやってほしいと思うのは、医療者の傲慢なのですか。
投稿者: NATROM | 2006年04月02日 11:06
日時: 2006年04月02日 11:06
或るところに、工場がありました。
工場の作る製品は品質が良く、またこの周辺ではその製品を製造出来るのはその工場だけだったので、納入先はその工場から製品を仕入れていました。ところが、その工場は納期が非常にルーズで、遅延の連絡もないため、納入先はある日その工場の人に苦情を言いました。
すると、その工場の人は、申し訳ないと思うどころかとても嫌な顔をしました。
「うちはね、経営が厳しいの。みんなギリギリまで働いてるの。そういうことは、もっとたくさんカネ払ってから言ってくれる?」
納入先の人は、その工場の人にもっと働いて欲しいと思っているわけでもないのに、と思いましたが、納期の遅れを連絡してくれる工場もある、と言ってみると、
「うちは、そこと違って特別な製品を作ってるからね」
と、他の先進的な工場や他業種の事例を調べたり、検討したりすることもなくあっさりと言い切りました。
「納期が知りたかったら、電話すればいいじゃない」
納入先の人は、これ以上何を言っても無駄だと思い、その場を立ち去りました。
一方、工場の経営をしている人は、工場の経営状態が悪いので業務改革をしたいと思っていましたが、なかなかうまくいきませんでした。工場の人は、その製品が納入先にとって大事なことがわかっているので、自分で何かを考えたり実行したりすることもなく、業務改革をしようとしている人たちの失敗を馬鹿にしていました。
納入先の人たちの中には、工場の人たちに好意を持っている人もいましたが、あまり関係の深くない人たちは、なるべくその製品を買わないように心掛け、工場に愛想を尽かしていきました。納入単価を切り下げる決定がありましたが、納入先の人たちの経営状況も決して楽なものではなく、反対する理由などあるはずもありませんでした。
さて、この工場はどうなるでしょう?
1:同一製品を供給する他工場が進出してきて、競争に負ける
2:その業種全体が崩壊する
3:改革に前向きな勢力が出現して、工場にイノベーションが起きる
投稿者: 1かな | 2006年04月02日 22:05
日時: 2006年04月02日 22:05
病弱な私にとって病院は気になる話題ですので真面目に参加させて頂きます。かなり長文ですが御容赦下さい。
十数年前、初めての人間ドックで「肺炎です」と言われ、近所の開業医を訪れると「大きな病院に行きなさい」とだけ言われ、途方に暮れたあげく、祖父が腎不全で入院していた事のある京都第二日赤病院を訪れました。9時前に受付しても診察は昼過ぎ、人間ドックから三度目の胸部レントゲン撮影。診断は「軽い肺炎」で抗生物質を点滴静注一週間。来る日も来る日も9時前受付、昼過ぎに点滴。その間、仕事は休み。おかげで肺炎は綺麗に治りましたが、いわゆる「三時間待ちの五分診察」とはこれかと思い知り、大病院なぞ行く所ではない、と感じました。
近所の開業医は消化器と肛門部位の専門で、呼吸器は専門外。今となっては浅はかでした。
その後、三十代半ばで「慢性腎炎」の診断。これまた途方に暮れて泌尿器のある病院に通いましたが、病状は一進一退。数年を経て、とある泌尿器の医師の紹介で京都大学病院第三内科で腎生検を受けることが出来て「IGA腎症と巣状糸球体硬化症」の確定診断。ようやく本格的治療が始まりました。ご存知の方もおられるでしょうが、この病気は発病メカニズムの解読は進んでいますが、発病因子は不明。根治療法はまだありません(まあ、ほとんどの病気がそうですが)。生涯、薬を飲み続け、蛋白と塩分制限食を心掛けなければいけません。いわゆる保存療法ですね(地方によっては扁桃摘出+ステロイドバルス療法を行っていますが、有効率40~50%)。
こういう患者にとって腎臓内科の専門医が居る大病院は命の綱です。何時間でも黙って耐えて待ちます。仕事もやり繰りして言い訳して言い逃れして、なんとか休みます。病気が増悪して腎不全に至り、人工透析に入れば、現在以上の時間と費用と生活の質が犠牲になってしまう(その姿は祖父のケースで身に沁みて判っています)。
このように、大病院に通う患者は、実際のところ、かなりの時間と費用=コストを掛けています。
教祖はこれまで病気とは比較的無縁で、病院慣れしておられなかったのではありませんか。大病院が大きいのは、それだけ多くの患者が来るからです。いわば繁盛しているデパートの駐車場と同じで、広いことは広いですが、入る為には道路で一列になって待たなくてはいけません。近所の商店街にチャリで行けば済む買物だったのに大デパートの駐車場入口に並んじゃったのです。ネット生活の長い教祖なのに医療機関情報を検索されなかったでしょうか。
ついでですが、ガングリオンは女性に多く、手首の外側によく発症します。母に見せてもらった事があります。教祖の膿胞をガングリオンと言ったのはお母さんかお姉さんではないでしょうか。むしろ男性は頭や顔や陰部の皮下に膿胞が出来やすいのです。兄は顔に何回か、職場の若者は頭に、私は陰毛の上に発症しました。痛かった~。膿んでいるので切開した傷を縫えなくて、肉が盛り上がってくるのを何日も待つんですよー。チンポコの上に絆創膏を貼り付けてね。無様じゃー。
話を元に戻して。
しかしながら、一般的な感覚では、待ち時間や待ち人数を表示してあげるのは「サービス」ですが、わざわざ聞きに行くのは「クレーム」です。届かない宅急便について電話を入れたら「クレーム」として対応されます。でも、HPで伝票番号を入力して搬送の経過を表示して確認できるのは「サービス」です。利用者はどちらを「快適」と思うでしょうか。
私のような不治の慢性病の患者は処方箋一枚の為に何時間だって待ちます。文句も言いません。命と人生が掛かっていますから、医師の機嫌を損なうような事は言えませんよー。まあ、一生のお付き合いなので「病院にとって良い常連客」なんですけど(苦笑)。
でも、肺炎で訪れたときの京都第二日赤病院の様相は明らかに問題だと感じました。
良く見ていると受付も看護師も医師も検査技師も医療側はキリキリ舞い。PHS端末の呼び出しやTVで順番の表示も無い時代、あまたの患者がざわめき澱む待合室に向かって名前を連呼して、知らない顔の患者を看護師が必死に探す。不運にもトイレに行っていたら後回し(そうです、トイレにも立てない)。ようやく名前を呼ばれた患者は自分のカルテを受け取って(!)診察室や検査場を探して右往左往。しかし、あまりの患者数に医療側の努力も限界を超え、正午を過ぎようが昼食なんて無理。疲れ果てた頃、交替の人に背中を突付かれて、ようやく食事。これは患者にとっても医療側にとっても大きな不幸だと実感しました。患者はひたすら忍耐。医療側はひたすら動き回り食事も取れない。この極端で真逆な、それぞれの不幸はどうしたものか。
SE経験の知識を応用して考えると、これは「オンライン・リアルタイム処理の待ち行列=ボトルネック状態の解消」の問題。つまり不特定多数の端末(ATMなど)からランダムに来る「処理要求」にすみやかに出来るだけ早く応えなければ、待ち行列がどんどん伸びて、とうとう処理能力を超過して利用者の待ち時間が雪ダルマ式に急増するという現象です。最近では東京証券取引所の例とかご存知ですよね。でも汎用コンピュータの世界では昔からある問題で、今風だと所謂「鯖ダウン」ですな。
これは、システムの基本設計及び資源配分の問題であって、個々人の努力の問題ではありません。1個しかない処理プログラム領域に押し寄せる処理要求の嵐。NATROMさんは、日々こんな気持ちで過ごして、徒労感を覚え、業務改善なんて、とても考えられないのではありませんか。
解決策は、並ぶ列は一列でも、処理側を複数用意すること。現在の銀行のATMの並び方(フォーク式と言われる方法)です。さらに実例を挙げると、コンビニのレジは必ず2箇所以上ありますよね。普段は片方を閉鎖していても、三人くらいお客が並ぶと、店員が飛んできてレジを開けて「こちらにどうぞ」と言います。すると、空いている方へ動いて列は無くなります(首都圏の昼時など殺人的な人数が並ぶので、それでも追いつかない様ですが)。「せめて、もう一人内科医がいれば」と仰るのは理屈に合っています。診療時間に貴方一人で飛び込みの新患も予約患者も診る事は、システム的見地からは「ボトルネック(壜の口=酒が押し寄せて一度に出れない)状態」を作っているのです。貴方が「アクセス制限して欲しい」と訴えるのは「人間処理プログラム」としては当然の嘆きです。
でも「利用者への情報提供サービス」も同じく必要です。「こちらへどうぞ」という情報があるからレジを移れるし、「あ。空いた」と判るから違うATMへどんどん並べるのです。銀行や郵便局の受付番号発券システムでは、待ち人数の番号や窓口に表示される番号から、おおまかな「待ち時間」を見当できます。これが実は「人間相手には」大切なのです。シネコンでも、空き席数をリアルタイムで表示していますよね。あれで「自分の見たい時間を決める」事ができます。実際は「決めさせられている」のにね。判りますよね、この違いと効果。
医療という属人的な経験と知識に大きく依存する複雑高度な業務と、等質で一律的サービスと情報を提供すれば良いATM等は同じコストでは済まないので、一様に考えることに無理を感じられるでしょう。しかしながら、NATROMさんの病院は、少なからず「システム的要因」と「利用者サービス」を軽視して「現場」へ無理を押し付けているように感じます(システム屋稼業と同じ匂いが漂っています)。電子カルテなんて夢のまた夢、という状況ではないでしょうか。小規模な個人の診療所でさえ導入しているのに。準公立という事でかなり予算が厳しいのでしょうね。京都大学病院と京都市立病院では、食事やケアや人員数や看護の質などにおいて雲泥の差でした。
医療側もLANによるリアルタイムな情報連携と電子カルテと決済システムを連携させて単位処理時間を極限まで短縮させ、患者には病院のサイズに合った「情報表示」を取り入れて「快適感」をサービスし、診療時間中は複数の担当医が同時に診療できる。これが理想ですね。うーん、スタートレック・ボイジャー(?)のホログラムAI医師なんか全く理想的だ。同じ専門能力の医師を各宇宙船に配備できて、データ交換で症例や経験を瞬時に反映できるし疲れも人間的ミスも無い。「プルートゥ」にロボット医師が出てこないのは想像力不足ですよねぇ。
ところで、どうですか、いっそ医局系列を離れて、医師の人材紹介会社を利用して満足できる病院へ移られては。こういう情報は門外漢の私などより、お詳しいのではありませんか。
NATROMさん、このエントリで、多くの患者側の方々と辛抱強くコメントを交わして下さって感謝しています。貴方のコメントも大切な「情報開示」の一種です。
投稿者: トロ~ロ | 2006年04月03日 05:08
日時: 2006年04月03日 05:08
えー、このエントリーをほったらかしにしたままですいません。
今詳しくは説明できないんですが、仕事でてんぱっております。状況の説明がないままお待たせしております(笑)
忙しい間を縫って、みなさん真摯な書き込みありがとうございます。自分自身健康体なため、病院へ行くことがなく、たまに行くときは植物状態の親父を見たり、母親のガンの手術を見たり、という、あまり一般的ではない患者しか知らないため、物言いが傲慢になっていたかもしれません。普段から病院へ行く人たちは好きで行っているわけではない、ということをキモに命じてまいります。そういう所存であるということでひとつ。
で、結局のところ、情報を開示するシステムは、コストの点からも、救急患者を優先するという思想からも、期待できない。だろう。ということですね。
外からではわからないことが多い、というのはその通り。
今回は現役のお医者さんからの書き込みによって状況を勉強したということで、意義があったかなと思います。うす。
投稿者: 教祖 | 2006年04月03日 06:33
日時: 2006年04月03日 06:33
おふくろ、結果出ました。
膵臓がんで、12シチョウが堅くなって大出血。
膵臓がんでした。
父がなくなってストレスかかったみたい。
免疫にストレスはよくないんですってね。
あと、数ヶ月です。
身内に医療関係者いても、役にはたちませんでしたね。
仕事、しぼります。
どこかつれてってやらなきゃ。
投稿者: ぞぞ | 2006年04月04日 01:14
日時: 2006年04月04日 01:14
1かなさんへ。ステキなたとえありがとう。医療について自由競争の原理を取り入れるとどうなるかについてもご考慮いただければなおよかったです。近い将来、日本の医療においても、1かなさんの予想されるような、業種の崩壊もしくは「改革に前向きな勢力」が出現するでしょう。ゆったりとした待合室で待ち時間が表示され、しかも診療時間はたっぷりで、官僚が決めたケチクサイ枠組みにとらわれない最先端の医療が受けられる時代はもうすぐです。ただし、その医療を受けられる人はオリックスの医療保険に入っている人だけです。
トロ~ロさんの、待ち時間はボトルネック状態から生じているという指摘は完全に正しいと思います。解決策は、処理側を複数用意するというのもその通り。既に言いましたが、処理側を増やすどころか4月から減りました。増える見込みはありません。9月からさらに減りそうな予感です。電子カルテは私は使用経験はありませんが、伝え聞く話では言うほどよいものではないとのこと。「富士通に金払うなら、あと1人医師を雇え」という暴動がおきかけた病院があったとか。断言しますが、マンパワー不足で生じている数々の問題を、システムで解決するのは不可能です。
『〇三年に導入した新しいシステムの電子カルテ作成にも時間がかかり、「患者への説明などに時間を取られるだけでなく、カルテの打ち込み作業も大変」』という記事がありまして。タイムリーなので紹介します。
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2006/04/06/new06040610.htm
>ところで、どうですか、いっそ医局系列を離れて、医師の人材紹介会社を利用して満足できる病院へ移られては。こういう情報は門外漢の私などより、お詳しいのではありませんか。
ドロッポ(臨床からドロップアウトのことをそう言う)・逃散も考えています。仕事量は半分、収入は倍になります。何を馬鹿なと思われますでしょうが、医師の給料の相場はそうなっているのです。しかし、現状では給料に不満はありません。激務も不満はありません。夜中の2時に心臓マッサージを30分続けるのは苦痛でもなんでもありません。私がそうすることによって、患者さんの命がつながるかもしれないという事実で十分です。ただ、その患者さんを見送った後で、4日前からの37度の発熱の患者に、「お待たせしましたの一言もないのか。サービスがなっとらん」と言われるのは苦痛です。
投稿者: NATROM | 2006年04月06日 19:09
日時: 2006年04月06日 19:09
私信に近いです。
書いていいのか悩みましたが、書きます。
>夜中の2時に心臓マッサージを30分続けるのは苦痛でもなんでもありません。私がそうすることによって、患者さんの命がつながるかもしれないという事実で十分です。
ありがとう。
あなたみたいなお医者様のおかげで、私の父は心停止後3日間昏睡しながらも生きながらえて、家族とお別れする事が出来ました。
心臓が動き出したとしても植物状態なのは分っているのに処置してくださった先生に感謝しています。
母の手術が出来る先生がいれば、もっと良いのだけれど・・。
膵臓がんのほとんどが手遅れの状態で見つかるなんて知りませんでした。
私はあなたに助けられた患者の家族ではないけれど、代わりにお礼をいいます。
ありがとう。
投稿者: ぞぞ | 2006年04月08日 00:47
日時: 2006年04月08日 00:47
初めて書き込みします。
かなさんというかたの書き込みにおもわず書いてしまいました。
*
国民皆保険にもとづく医療はいわゆる「サーヴィス」ではありません。普通に使われる言葉の意味で、サーヴィスと呼ぶには、あまりにもその価格が安すぎるのです。
医療はそのまま市場に出すと非常に高価な商品となります。アメリカを見ればよく分かります。政策にもよりますが「満足なサーヴィス」を受けようと思えば、(甘いような気もしますが)直感的に1000万以上の年収でギリギリ購入できる程度のサーヴィスといったところではないでしょうか。
たとえば平均的な家庭で、子供が一人大病をするとたちまち借金まみれになる、そういう高価な商品です。気軽に買うと、ある日突然、数十万、数百万(ときには数千万)の請求書がやってきて算段にかけずり回る、そういう商品です。
しかし日本ではそれはそういう意味での商品ではありません。国民皆保険にもとづく医療は、普通の人にも医療をというかけ声から出発したものです。日本の場合、きっかけは関東大震災のさいの。セツルメント運動から、医療の社会化というかけ声のなかでじょじょに成立してきたものです。これは医学生たちを中心とした被災者へのボランティアでした。むろんボランティアには限界がありますから、政策として、社会福祉として、日本が豊かになるとともに、政府が公的に負担するようになりました。
もしも日々の生活のなかでの、お金のやりとりを自然なものであると呼ぶとすれば、医療はひじょうに不自然な「制度」です。ですから、最後にあるように、「2:その業種全体が崩壊する」というとき、イメージしなければならないのは、工場ではなく、制度です。つまり役所とか、水道とか、警察とか、道路とか、そういったものが使えなく、機能しなくなり、たちまち「わたしたち」が困るというイメージです。誰かが助けに来てくれるでしょうか。誰かというのはしかしこの場合、「わたしたち」でしかありません。
もし崩壊しても、こういってよければ、ある程度の医療従事者、とりわけ医者は、困らないかもしれません。いわゆる金持ちも困りません。「適正な」価格で売り、買えばよいからです。アメリカそうであるように、そして、日本でも美容整形などの「クリニック」がそうであるように。
現在の政府の方針から判断するに、それにここに書き込まれたみなさんの言葉から判断するに、おそらくはその方向に進んでいるように思われます。
わたしたちはいまその覚悟があるのか、と問われております。問われているのはNATROMさんではなく、わたしたち、です。
投稿者: ねずみ王様 | 2007年05月18日 12:55
日時: 2007年05月18日 12:55
汎用性、柔軟性、使い勝手においては人力が一番なんですよね。大量かつ画一的に処理する場面においてはシステム化・機械化が役立つでしょうけど、例外が沢山あると、かえって手間や運用コストばかりかかるということになりかねません。
サービスにお金をかけた分医療自体の質が落ちるとか、待ち時間がわかるようになり気軽に利用する軽症者が増えて、重傷者の待ち時間が延びるとかは、本末転倒であると思います。
投稿者: そく | 2007年05月18日 14:09
日時: 2007年05月18日 14:09
この国の強欲な人たちは、金のガチョウが一日1個しか卵を産まないことを責めて、首を絞めようとしているんだね
日本の医療が如何に恵まれたものであり、その犠牲として医師(特に勤務医)の犠牲があることを忘れているんだ
更なる犠牲を求めた後、自己犠牲を払って医療を続ける人がいなくなった時に、金のガチョウの教訓を思い出すだろう
自己犠牲を行う医師は利他的だと信じることで自己犠牲を払ってきたけれど、自分の行為が利他的でない(=感謝されない、評価されない)ことで、正当なビジネス料金を要求し、労働基準法に基づいた国民の権利を主張するようになるだろう
金のガチョウを絞め殺した爺婆は、貧乏に逆戻り
金のガチョウに改めて感謝しても、もはや金の卵は生まれない。
失ったら大きいものを失わないようにする努力というものを人は怠りがちである。。。。
投稿者: Med_Law | 2007年05月19日 23:15
日時: 2007年05月19日 23:15
軽い問題なら、でかい病院にいかずにその辺の診療所に行ったらどうですか。
そういう人で大きな病院が詰まるから待ち時間が増えるんですよ。
投稿者: ふぇ | 2007年05月31日 16:57
日時: 2007年05月31日 16:57
特に付け加える事もありませんが、
最後のほうに的確な意見が集中していて安心した。
投稿者: Cru | 2007年10月23日 21:16
日時: 2007年10月23日 21:16